プレイング・マネージャー
下窪くんのような感じで、雑誌の編集に手を染める人は、多くが自らの執筆活動を止める、君は珍しい、と、5年くらい前に年上の文学者から言われたのを印象深くおぼえている。
そうかもしれない。
その両方を続けている人、頼まれもせずに自分の意思で続けている人が、しかし、歴史の中に自分だけしかいないなどと思っているわけではない。たくさんいる。最近は少ない、のかもしれないが。
でも、そんなこと知るかよ、という気もしている。おれは自分がやりたいから、自分を助けたいから(助けなければならないから)、そして周囲の人たち、読んでいる人たちのためにやっているだけだ。そして、それは全部自分に返ってくるし、書いている人にも、読んでいる人にも返ってゆく、巡ってゆくはずだ。
こどもを育てるのに似ているような気もする。ちょっと違うか。でもたくさんは違わない。
ぼくはアフリカキカクという運動体にとって、いわば、プレイング・マネージャーである。
スポーツで言うところの、選手兼監督、というやつ?
そう考えると… 大変そうでしょう?(自分で言うな?)
それができる人というのは、少ないでしょうね。いや、自分のことをそんなふうには思っていないが… でも周囲にそういう人がいるかと言われたら、いない。他の人はみんな、もう少し説明しやすい人だ(というか説明しやすい役割を持っている)という感じがする。
正直、羨ましい。
自分はいったい何者なんだろう?
(つづく)
『アフリカ』第29号(2019年7月号)、もうすぐ入稿です。
「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"、1日めくって、6月30日。今日は、おやつの話。
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