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ジャンプができる頃

ここでも以前(今年のはじめ頃だったか)に書いたことがあるけれど、「今年の目標」を何ひとつ達成できなかったからとても良い年だったと思えた年があった(「から」が大事なので、太字にしました)。

つまりその年は予想できない展開が大きかった年で、予想しようもない出会いがたくさんあった年であり、ようするに、その結果を想定した目標なんか立てようがなかったわけ。

ぼくの場合、そういう時期には、自分にとって大きな意味をもつ飛躍──ジャンプがある。

そういう大きなジャンプは、普段はしようと思ってもできないが、そういう時期には、そのつもりで覚悟を決めて望めば、自然とできてしまう。

それをぼくは"成長"と呼んでいる。その時、数字には測れない距離を越えてゆく。

数字に測れることなら、とてもじゃないが"成長"とは言えない。自分の予測可能な中でぬくぬくとしていたいという時点で"成長"は望めない。"成長"とは、その前には予想のつかなかった地点までゆく(いってしまう)ことだ。

そのことに気づいたのは、10年前、2009年の年末で、ぼくはその頃親しくしていた人から指摘されて気づいた。

その指摘をさりげなく受けた時、ぼくは本当に感心した。文字通り、"心から感じる"ことができたわけだ。そういう時には、ほんとうに自分が生きているんだな、という気持ちになる。

そういった大きな出来事は、そんなにしょっちゅうは訪れない。でも、できることをコツコツとやり──できてないと思っても落ち込む前に、いま、この瞬間からコツコツを始めたらよい、そして続けていたら、いつか必ず"なりゆきの風"は吹いてくる。

そうだ。ぼくは今日、この瞬間から始めたらよいのだ、と思っている。

そしていま、できることを最大限にやること。それを続けること。なるだけ、へこたれないようにすること。

自分を励ますことばを、持つこと。

それを持つためには、聞かなきゃならない。他人からでも、自分からでも。励ましのことばをよく聞くこと。聞きすぎないこと(過剰に受け取らないこと)。でも、しっかり受け取ること。聞いた瞬間には、それが励ましのことばだと気づけないかもしれない。でも、とりあえず受け取る勇気をもつこと。受け取って、傍に置いておくだけでいいんだから。

予想を越える(あるいは、変える)動きがあった時に、それをしっかりと受け止められる自分をつくっておくこと。

ある意味では、根拠のない自信も要る。根拠のない自信を持つためには、頼れる人を持つことだ。頼れる人がいることは、どんなことにもかえがたい。

きちんとやろうとか、考えすぎるなよ、思い切ってやれ、と自分に対して思う。

(つづく)

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