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ナイトリー・ユアーズ

週末には愛聴しているラジオの音楽番組が幾つもあり、山下達郎さんの「サンデー・ソングブック」(愛称"サンソン")のように、25年くらい毎週、聴き続けている番組もあるのだけれど、その"サンソン"を聴き始めた頃に聴いていて、その後、聴けなかった(あるいは、聴きそびれていた)時期を挟んで断続的に聴き続けてきた番組に渡辺貞夫さんの「ナイトリー・ユアーズ」があった。1996年の4月からやっていたというから、23年間!

先週、鹿児島への帰省から帰ってきて、その「ナイトリー・ユアーズ」を録音で聴きながら妻に「この番組も、じつは10代の頃、鹿児島の、以前の家の、自分の部屋で、その頃は土曜の深夜の番組で、聴いていたんだよね、長く続いているよね」と話していたら、最後に「来週が最終回です」と言っているので「えーっ!?」と声をあげてしまった。

ということで、昨夜の放送が、最終回だった。

高校生のぼくは、まだジャズにも、ラテン・ミュージックにも、アフリカン・ミュージックにも、まだそんなに触れていなくて、土曜の深夜、明日は休み、で楽しい夜更かしができる状況で聴く「ナイトリー・ユアーズ」がその世界を教えてくれる"先生"役のひとつだった。

始まったものは、いつかは、終わる。それはわかっていることなのだが、続いている時には、"ある"のが当たり前のようになっていて、終わってしまうと、なんだか妙に寂しい。何だって、23年ですからね。

20数年前、鹿児島の、その頃住んでいた家の、あの部屋で、土曜の深夜、ひとりでひっそりと、そのラジオを聴いていた頃を、たまに思い出す。そこには「ナイトリー・ユアーズ」が流れていた。

この数年は、世界各地のジャズ、ラテン、アフリカなどの新譜を紹介する「コンテンポラリー・ミュージック・セレクション」を、音楽を聴く良きガイドのひとつにしていた。

長い間、ありがとうございました。

(つづく)

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