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名古屋、3泊4日、男一人、49,812円 【1日目】

旅行ガチャ 『旅くじ』

 "旅行のガチャ" というものがあると、知り合いから聞いた。
 引くと名古屋だった。だから名古屋へ行った。

 初めは京都か大阪辺りに……と考えていたが、正味、行先なんかはどうでもよくて、ただ非日常を味わいたかっただけである。
 この『旅くじ』は、おあつらえ向きというやつだ。

中部国際空港 セントレア

 最寄りの空港から中部国際空港(セントレア)へ。
 コンビニでおにぎりを一つだけ買い、食べた。

ようよう白くなりゆく窓際

 朝の便で12時前に到着。
 綺麗な空港だった。通路が広くて見通しが良い。

 適当に見て回った後、お腹が空いたので新規開店したらしい半蔵製麺へ。
 中華そばの店だったが、つけ麺を頼んだ。中華そばをそのままつゆと麺に分けたような味だった。麺の食感が良かっただけに、素直に中華そばを頼んだ方がもっと美味しく食べられたかも。

名古屋港水族館 & 南極観測船ふじ

 ボヤボヤしていると、思ったより時間が経って13時に。
 次の目的地、名古屋水族館へ向かう。鉄道で一度乗り換え。
 知らない地での乗り換えはどうにも浮足立ってしょうがない。もしくは、浮かれていただけ。

海沿い

 空港から1時間弱で名古屋港に到着。
 広々とした空間にどっしりと構える水族館。
 
 隣には、退役した南極観測船『ふじ』が鎮座。知らなかった。
 水族館もふじも17時頃に閉館する。空港で浪費した時間を悔やみながら、水族館へ入る。

入館券
たぶん バンドウイルカ
乗るシャチ

 イベントはシャチをちらと見られた程度だった。

アフリカッポイカラフルザカナ
オソラクタンスイギョ
ニホンタテザカナとニホンヨコザカナ
たぶん イワシ

 イワシの群れ。圧巻である。
 イワシトルネード? というイベントもあるようだった。
 ちょっとだけ見てみたかった。

ツリグミタイナウオ
ニホンコッソリイカ
プリインストール的カラフル水槽
コウキシンオウセイガメ
カメラメセンタートル

 名古屋港水族館の生き物はどういうわけか頭が良いらしく、
 カメラを向けるとどの生き物もみな、目を合わせてくれるかのようにこちらの方を向いてくれた。

 進んでいくと終盤でペンギンの水槽に。たくさんいた。
 躍動感あるペンギンを間近で見られるいい構造だ。

ナンキョクビドウダニシナイペンギン
カベミペンギン
ヒタスラカベミペンギン
丁度 30周年 だったよう

 名古屋港水族館は、国内で最も面積の広い水族館らしい。
 館内全て回れば、あっという間に2時間が経っており、時刻は16時。
 惜しみつつも早足で水族館を出る。
 行く先はもちろん『ふじ』だ。

床に固定されたイスとテーブル
窓から見える水族館

 貴重だ。南極(のアニメ)オタクの私には大興奮ものである。
 そう言いながら、係留されていることを知らなかった自分を恥じてもいる。
 写真はたくさん撮ったが割愛す。

 出口に来るころに丁度閉館になり、外へ。
 外には観測当時に実際に使用されていた錨やプロペラ、おなじみのタロとジロの像もいた。
 未開の地へ赴くためのパワー、成し遂げてきた功績、歴史を感じる展示物であった。

 揺れる波を眺め、名古屋港を後にした。

中部電力 MIRAI TOWER

 筆者は道民である。
 「名古屋のテレビ塔も見てやるか」くらいに思ったのだ。

 名鉄で久屋大通駅へ。乗り換え一回。
 中部電力 MIRAI TOWER (旧『名古屋テレビ塔』)へと向かった。
 地下は歩行空間になっており、いろんなお店が立ち並んでいる。ここも北海道と少しだけ似ている。
 これからの旅支度、というほどでもないが、小休憩したり必要なものを買ったりなどした。
 そして地上へ。 

摩天楼

 白い。
 札幌のテレビ塔とは対照的な白銀色が暗い空によく映える。
 
 チケットを買って上へ。
 中層にはホテルや貸し出しの会議スペースも併設されている。

 観光客用に売店もあった。後で寄ってみよう。
 そろそろお土産も見ようかなと、ちょうど考えていたところである。
 
 展望室行のエレベーターで上へ昇る。

 このくらいの高さまで昇れる。 

 名古屋の夜景だ。すぐ下には『オアシス21』が見える。
 カラフルな橋がかかっていたりずっと遠くまで建物の光がチカチカと煌めいていたり、札幌よりも高層ビルが多くて都会っぽいなと感じたり、まぁでも、大通の公園は札幌のがイイカンジかな……と、余計な地元愛を抱きつつ塔を降りた。

 売店は閉まっていた。

オアシス21

 タワーから見えた建物。
 オシャレで楽しそうである。

 下層には飲食店や雑貨屋、その他いろんなお店がある。
 上層は、フォトジェニックスポットになっている。
 名古屋のカップル御用達らしい。せっかくだから昇ってみた。
 後悔したのは言うまでもない。

 パッと写真を撮って逃げるようにその場を去った。下りの階段ですれ違う人々は、もれなく全員が2人以上のグループだった。
 独り者は二の舞にならぬよう注意されたし。
 階段の段差で転ばずとも、傷を負うことになるだろう。

黒豚屋 らむちぃ (味噌カツ)

 いよいよ、初「名古屋めし」だ。
 営業時間や現在地、レビューなどを見てじっくり選考した結果、
 『黒豚屋 らむちぃ』を選択。

 店は地下にある。外から階段を下り入店すると、外国人の店員さんが出迎えてくれた。
 先客もちらほらいたし、私の後も何人か訪れた。ジャンル問わず、初めての店で地元の人っぽい客が来ているのを見ると少し安心する。

 オーソドックスに「みそかつ定食(1,600円)」を注文。
 来る。

みそかつ定食

 とろりと香ばしい味噌にアツアツのカツ、山盛りのキャベツ、ぱらぱらと降りかかるネギ。

 実は注文時、店員さんが
 「ネギの量はどうしますか?」
 と聞いてきた。
 写真のネギは適量に見えるが、これでも 少なめ である。
 通常の量は、食べログ等の写真を見ていただければと思う。常軌を逸した光景が見られるだろう。よほどのネギ好きでなければ、少なめを選択することをオススメする。

レッド味噌

 蓋を開けると赤味噌のみそ汁。珍しい。

 いざ実食。
 ……結論を言えば、美味しかったのだが、1600円を出すほどでは無いとも感じた。

 東日本(というよりは北)の人間の口に赤味噌が合わなかっただけなのか、はたまた私個人の口に合わなかっただけなのかは分からない。もしくは、本当にアツアツだったので、舌がうまく機能していなかっただけかもしれない。

 しかしながら、これを書いている今、再び味噌カツを欲している自分がいることもまた確かである。
 クセになる味というやつなのだろうか、とにかくあの、味噌ダレのかかった豚カツを白飯と一緒に口いっぱいに頬張りたいと、私の脳の中枢部分が叫んでいるのだ。
 味噌カツの真髄はもしかすると、もはや中毒性ともいえるこの部分にあるのかもしれない。

 今回は老舗っぽいお店だったが、次に食べるときは有名チェーン店にも行ってみようと思う。食べ比べをしてこその"食"である。

快活CLUB 大須店

 一人旅の心強い味方、ネットカフェ。 
 宿泊の際、選択肢の中に快活CLUBがあれば、どうしてもそれを選びがちである。
 理由は普段から使い慣れていること、 
 同価格帯の他のネットカフェよりも清潔感があることだ。

 名古屋中心街付近の快活CLUBは、
 ・栄長者町店
 ・栄広小路店
 ・名古屋錦店
 ・大須店
 の4店舗だ。

 更に、
 ★無料シャワー(これは4店舗ともある)
 ★料金設定にナイト8時間パック有(コスパ良)
 ★通常のブース
 (飲み放題カフェは防犯上不安、鍵付個室だと値段が高くなる)
 
 上の条件すべてに当てはまるのは、 快活CLUB大須店 のみだったというわけである。

 それに、近くには松屋もある。快活CLUB大須店はオススメの店舗だ。

松屋 上前津店

1日目 終了

 この後は呪術廻戦の最新刊を読んで寝た。

 2日目に続く。


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