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#69「責任と時間」

書くことの効力は素晴らしい。仕事のタスクや頭の中を全てメモ帳に書き出すことで頭がクリアになり、客観的に物事を考えることができる。殴り書きでもいいからとにかく思いついたことを紙に吐き出すことで、思考が見える化し、モヤモヤだった思考が整理され、次の打ち手やアイデアが生まれてくる。そんなかいもあって、今日の仕事はあっという間に感じた。

一方で、MTGの多さは改善したい。個として変えていくことは難しいものの、必要のない会議や定例MTGは即廃止したいし、もし私が経営者や役員であれば間違いなく無くすだろう。MTGを設定するのは中堅層の社員や各プロジェクトのリーダーである。MTGを設定し、みんなで意見交換することを仕事だと思っているのだろうか。もちろん中には必要なMTGもあることはわかっているが、あくまでMTGというのは過程であり、本当にこのタイミングでMTG設定が必要だったのか、またその時間の使い方や事前準備は適切だったのかに関してはよく考えるべきだ。以前、仕事のパートナーの方からこんな言葉をかけられたのを思い出す。

仕事をお願いする時、相手の時間を奪っているという感覚を持つことが大切。電話でも依頼でもなんでも、相手の時間を奪っているという感覚があれば、中途半端な依頼は出来ないはず。自覚することで、最大限の準備をしなければならないと分かるし、責任を持って依頼することができる。

仕事を依頼するということは、社内であれ社外であれ、相手の貴重な時間を奪うことには変わりない。まずは私自身、このことを今一度肝に銘じていきたい。似たようなことで、昨日会社の上司から、今私が進めているプロジェクトについて、こんなことを言われた。

「選択肢を絞り込む時、決定する時に、これで失敗したらしょうがないと思えるくらいまで情報を集め、想定し、準備してほしい。」

「悲観的に準備し、楽観的に行動せよ」という言葉があるが、まさにその通りだと思う。プロジェクトがもし失敗してしまえば、これまでの準備時間はもちろん、そのプロジェクトに関わっている数多くの人たちの大切な時間を奪うことになってしまう。その思いを持って目の前の業務に取り組めていたかと言われれば、きっと取り組めていなかった。私の中にあった甘さに上司は気づいていたのだろう。

プロジェクトの責任者になるとは、そのプロジェクトに関わるすべての人の時間についての一切の責任を背負い込みながら、成功に導くための最大限の可能性の追求し、先頭に立って準備をしていくことだ。他人の進め方について思うことがあっても仕方がない。まずは私自身がきちんと取り組めているのか、ベクトルを自分に向けて考えていきたい。

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