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沢山褒めて守ってあげて|日記(4/4-4/7)

4月4日(木)
基礎体温が少し下がっていた。便秘気味。昨晩夫の膝にそば茶をこぼしてしまったことを、朝からネタにされる。懐かしのボカロを聴きながら出勤。片耳しか聞こえないイヤホンで『Calc.』『ロミオとシンデレラ』等を聴く。中学時代はウォークマンで聴いて、週末カラオケで歌っていたなぁ。仕事では一緒に作業している人たちがずっと噂話や悪口を言っていたので、天気の話以外は参加しないようにした。職場のほとんどの人が性格のいい人たちだが、ほんの一部が悪口で盛り上がっていることに最近気付いた。休憩中、別の先輩と本の話をする。すると周りにいた人たちに「いつも本読んでるけど、村上春樹とか読むの?」と聞かれ、「一番好きな作家です」と答えると驚かれた。みんな春樹が少し苦手なようだった。私も最初はそうだった、と話してみる。異文化交流みたいな時間。午後は夜ご飯のことなどを考えながら、なんとか虚無を乗り切る。味が濃いものを食べたいと夫からのリクエストがあったので、夜ご飯は豚キムチ。前作って美味しかったわかめスープも添える。いつもと違ってカット野菜を使ったけど、とても美味しくできた。夫に今日の出来事を話すと「悪口を言う人は、自分に自信がないんだよ」と言っていて、なるほどなと思った。夫は会議で今後の見通しが立ったらしく、生き生きとしている。企業秘密だから研究の詳細は教えてもらえないけど、ざっくり今どういったことに取り組んでいるか聞いてみた。するとわかりやすい言葉で説明してくれて、私までワクワクを感じることができた。研究に関して色々質問すると、彼が「君は本質を突くのが上手いね」と返してくれたので、まるで先生と生徒だなと思う。食後、Amazonから新しいイヤホンが届いたので使ってみるも、音漏れが心配で夫に確認する。とりあえず、明日使ってみて判断しようかな。しかしAmazonの配達員さんは何故あんなに大変なのに、機嫌良く笑顔で渡してくれるのか。見習いたい。

豚キムチとワカメスープ

4月5日(金)
昨日届いたイヤホンと共に出勤。左耳の穴が人より小さいので、音が外に抜けてしまい没入できていない感じがあるし、なかなか付けづらい。今度電気屋さんに行く機会があったら、違うものを見てみようかな。バスの車内が静かだったこともあり、イヤホンを付けずに初めて乗車してみる。するといつも通っていた川沿いに咲いている河津桜が、もう散り始めていることに気付いた。何もしない状態をつい恐れてしまうけれど、ぼんやりしているからこそ感じられる季節の変化もあるのかもしれない。そして今日は契約更新面談の日。上司と二人で話せそうなのはこれが最後のチャンスだと思って、思い切って退職したい旨を伝えた。前に話していたこともあり、すんなりと受け入れてもらえてホッとする。相談の結果、今月末に退職できることに。健康保険証のことなどは後で調べようと思う。去年も同じような時期に仕事を辞めたこともあり、これで一年ごとに仕事変える人になってしまった。でも、何十回と同じ作業を繰り返す今の仕事は正直合っていなかったし、やってみないとわからないことだった。まだ先日受けた事務職の合否は来ていないけど、今週中に来ると話していたから、気長に待つ。昨日『針と糸』を読了したので、休憩時間には新たに江國香織さんの『シェニール織とか黄肉のメロンとか』を読み始める。江國香織作品独特のワイン片手に飄々と生きる女性の空気感が好きで、彼女の作品からしか得られない栄養があるなと思う。帰る頃には雨も小降りになっていたので、バスに乗らずに歩いて帰ることに。歩く習慣を付けたことによって少しずつ健康に近づいている気がする。スーパーとドラッグストアを梯子して帰宅。夫から今日は早く帰るとLINEが。晩御飯にはお手軽サラダうどんを用意した。買ってきたものを乗せるだけなので簡単だし、味も美味しい。調べたら、二月にも豚キムチを食べた翌日にサラダうどんを食べていた様子。なんだか身体が疲れていたので、食後はベッドに吸い込まれるように就寝。夫は毎日勉強をしていて偉い。生理はまだ来ない。

4月6日(土)
目覚ましをセットするのを忘れて7時半に起床。行く予定だった耳鼻科のネット受付が7時からなので、慌ててサイトを開くとすでに44番目。エグい。ともかく予約できたので、寝ぼけ眼の夫と朝ご飯を食べる。平日の朝は二人とも静かだけど、休日は色々話しながらご飯を食べられるのが嬉しい。病院の待ち時間の間に、毎週恒例の掃除を進める。今日はいつもよりさらに細かく掃除したい気分で、丁寧にやった。ラランド ニシダの人生相談動画を聞く。そういえばMBSのラジオがまた再開したみたいで嬉しい。そうこうしているうちに順番が近づいてきたので病院へ。花粉症の薬を貰うついでに以前から気になっていた扁桃腺摘出手術の相談。医者によると年に4回ほどものが飲み込めないほど辛く、高熱が出る扁桃炎になる人には手術を推奨しているとのこと。先日なった声帯炎や寒暖差不調、風邪との違いを明確にすることが大事と言われた。判断は個人に委ねられているが、私が繰り返している扁桃炎は膿ができて喉に違和感はあるものの、高熱が出ることはなかったため手術はとりあえず保留することにした。仕事を辞めるタイミングで時間ができるからこれを機にと思ったけど、医者に推奨されてもないのにすることでもないかという結論に至った。帰宅後、父から送ってもらった冷凍パスタを食べる。私はお腹が空いていたり眠かったりすると、結構塩対応になってテキパキ行動してしまうのに対し、夫はいつも甘えん坊だ(彼は仕事でテキパキしている)。余裕のない自分に嫌気がさすが、彼は「それも君らしい」と受け入れてくれる。そして食事をしながら今日の診察を受けて考えたことを話すと、彼は「仕事のことも、病院のことも、君がしたことは全部自信を持っていい」と言ってくれた。出会った時から彼の言葉に救われている。午後は二人で図書館の本を返しに行き、日用品の買い物をする。街に観光客が増えて驚いた。夕方、高校の友達と夜ご飯を食べに行く。徒歩3分くらいの近所に住んでいるにも関わらず、中々すれ違うことはなかったので久々に会えるのが嬉しい。お互い鶏肉が好きなので、今夜は焼き鳥屋さんを予約した。実家に住んでいる友人はピアノの講師をしながらアルバイトをしている。収入が少ないため、最近は週7日で働いているそうだ。体調が心配。好きなことを仕事にして、十分な収入が得られて、好きな人を愛することができる。そんな幸せを全て手にできる人が、どれほどいるだろうか。愛読している小説にも書いてあったが、全てが手を取り合うことを望むのではなく、自分をしっかりと見つめ、法則性を見つけてみることが大事なのかもしれない。彼女はそれを「仕事で好きなものに関わること」にしていた。まだまだ話足りず、閉店間際のベローチェに移動。私の仕事の悩みも聞いてもらうと、旦那さんの扶養内で様々なアルバイトを経験している知り合いの話をしてくれた。悩むとつい色んな事例があることを見失ってしまうが、心を許した友人との会話で少し張り詰めていた気持ちが緩んだ気がした。帰った後、「あなたは本当にいつも頑張ってると思うから、自分のことを沢山褒めて守ってあげて欲しいです」と彼女からLINEが来ていた。何度も読み返したいくらい、温かい言葉だった。今度は二人で東京でお茶しようという話になった。

カフェへ向かう道中、夜桜が綺麗だった

4月7日(日)
遅くに寝たけど、6時半くらいに寝ている夫に背中をカリカリされて(猫?)目が覚める。布団でゴロゴロした後、起床。今日は私が学生時代に食べていたインドカレー屋さんに夫を案内する。快速電車に乗りながら、目的地に向かう。電車に揺られている間、二人並んで図書館で借りた本を読む。こういう瞬間に幸せを感じる。雑居ビルの2階という、中々わかりづらい場所にあるにも関わらず、カレー屋さんは大盛況。夫はキノコのカレー、私はバターチキンカレーを注文し、ナンはガーリックナンに変更した。驚きなのが、ランチセットでサラダとチャイとシャーベットが付いてくるということ。大満足のメニューである。テーブルからはみ出しそうな大きさのナンに、甘いバターチキンカレーを潜らせると、よく食べていた数年前の記憶が蘇る。カレー好きの夫も気に入ってくれたようで嬉しかった。食後は駅で折り畳み傘の替えを買い、電気屋さんでイヤホンを買うなどした。イヤホンはよくわからない中国製を買って失敗していたこともあり、今度は夫と同じSONYのものにした。道すがら、夫が「てんとう虫!」と言うから地面を見ると、赤いてんとう虫がゆっくり地を這っていた。お互いの手に乗せて、しばし愛でる。「そういえば、カレー屋さんに飾られた絵にもてんとう虫が描いてあったね」と盛り上がった。今日はほとんど私の買い物に付き合ってもらうことになったが、夫は私が「客観視したいから、この傘持ってみて」などと言ってもスッと受け入れてくれる優しさがある。桜が見頃を迎えていたので、最寄駅に着いた後は観光客の流れに乗って桜を見に行く。去年は都合が合わず一人で見たが、今年は二人で見れてよかった。記念写真を撮って家に帰る。しかし週末はいつも時の流れが早い。生理も合否の連絡も、来るはずのものがすべてまだ来ないが、あまり執着せずのんびりしていよう。

優しい味の甘口カレー

〈最近の気付き〉
・法則性を見つけることが大事
・電化製品は見て買う
・歩くと健康に近付ける気がする
・持つべきものは気の合う友
・美味しいご飯が生活の道標になる
・自分にも人にも優しく
・周りの人に恵まれていることを自覚する

〈土曜日に思い出した言葉〉

「あなたはたぶん、いちどにぜんぶのことを知ろうとしていて、そのひとつひとつが手を取り合うべきだと思ってる」
「でもね、それだと理想が漠然と高くなるばかりで、どんどん動きが取れなくなっていくと思う。大した内容でもないのに、自分の説ばかり説いているおじさんみたいに」
「それを避けるためにも、何らかの法則性を見つけるのがいいと思う」

『ボイジャーに伝えて』駒沢 敏器 p.118

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