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強い人の心が折れるとき【適応障害で退職した元教師の体験談】

おはようございます。
はるきです。

吃音症の元教師です。



今回の記事は「星野リゾート界 伊東」
写真を眺めていたら思いつきました。

露天部屋風呂最高!

「星野リゾート界 伊東」さん、
ありがとうございます。
(本編と関係ないからね!)

さて今回のテーマは、

「強い人の心が折れるとき【適応障害から起業した元教師の体験談】」

という内容で語ります。


適応障害になった人の情報を調べてみると、

「まさか自分がなるとは思わなかった!」

というパターンと、

「まさかあの人がなるとは思わなかった!」

というパターンがあります。
(それ以外もありますよ)


もちろん、
適応障害になりたくてなった人は、
いないでしょう笑

それにしても、
「まさか〇〇が!」といった、

一見、
適応障害とは無縁そうに見える人がなったーー

というパターンがあるのです。

それは普段から明るく、
ポジティブな性格で、
部活や仕事でも結果を出して、

とにかく「強い」人のことです。


強い人の心が折れるとき、
それは一体どんなときなのか?

自分なりに考えてみました。

いつもの記事とは少しテイストが違いますが、
少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです!


強い人の心が折れるとき
【適応障害で退職した元教師の体験談】



結論:自分の強さが崩れたとき

強い人の心が折れるとき、
それは当たり前ですが、
その人の「強さ」が崩れたときです。


その人の強さとは、
たとえば信念
たとえば譲れないもの
たとえば長所
たとえば誇れるもの

強さを表す言葉はいろいろ出てきます。

本人にとって「無敵の一芸」でもある強さ、
それが崩れたときに心が折れます。

ベジータはプライドの塊と呼ばれているのに、
フリーザやブロリーのあまりの強さに、
戦意を失いました。

ルーキーズの安仁屋くんは中学時代スーパースターだったけど、川上くんにノーヒットノーランで敗北。その川上くんも甲子園では全く歯が立たず、安仁屋くんの絶対的自信が崩れ、高校入学時は野球を辞めています。


僕自身も教師を13年間やってきて、
それなりの経験とスキルがありました。

しかし、
最後の学校はこれまでの経験やスキルが
全く役に立たず自信を失いました。

強い人ほど、
その「強さ」が崩れたとき、
心が折れるのです。


事実と異なる戦略論

勝負事やビジネスで
こんな戦略を聞いたことがないでしょうか。

「自分の強みを敵の弱みにぶつける」

とても理にかなった戦略で、
実際に活用もされているでしょう。

サッカーならば、
足の速い選手を、
足の遅い選手とマッチアップさせれば有利です。

しかし、
「相手の心を折る」
という視点で考えると、
この戦略は少し違うと考えます。


弱みが崩れても気にならない

自分の弱みが崩されたとき、
逆にいうと、

「自分の強みが出しきれなかった」

とも考えられます。

もちろん、
悔しい想いはするでしょう。

しかし、
強みが出しきれなかったということは、
まだ余力が残っていることになります。

心は折れていないのです。


ルーキーズの安仁屋くんが
中学時代にサッカーで負けても、
そこまで気にはならなかったでしょう。

しかし、
得意で自信のある野球で
コテンパンにやられたこそ、
野球を辞めるほどのショックを受けるのです。

吃音がある僕は、
音読や自己紹介が苦手です。

だからこそ、
その点を指摘されても
「ふん、仕方ないもん」
と開き直ることができます。

しかし、
それなりの経験を積んだ教師時代ーー

専門用語になってしまいますが、
僕は『学び合い』や「プロジェクト・アドベンチャー」という教育実践が得意でした。

これまで僕の教師生活を支えてきた、
誇りある実績です。

しかし繰り返しますが、
最後の学校ではそれが通用せず、
自信を失いました。

その結果、
適応障害になるまで苦しめされ、
退職することになったのです。


弱みが崩れたときは、
勝負には負けるけれども、
まだ余力が残っています。

しかし、
強みを崩されると、
自分を支えてきた信念が崩壊し、
心が折れるのです。


もし、
僕が戦略論を駆使して敵をやっつけるならば、

「自分の強みを敵の弱みにぶつける」

だけでなく、

「敵の強みを崩す」

もやるでしょう。

僕自身の体験から、
それがいかに強力かがわかっているからです。(そんなことがないようにしたいですが)


対策① 負けの「深み」を知る

強い人でも心が折れるときがあるーー

それがわかりました。

では、
どんな対応策があるのでしょうか?


まず、
心が折れないくらい、
もっともっと強くなる、
という「頑張り屋さん」思考は注意です。

なぜならば、
強くなればなるほど、
その強さが崩れたときのダメージが大きいからです。

ではどうするのか?

それは、
負けの「深み」を知ることです。


村上春樹の作品に、
「沈黙」という短編小説があります。

その小説にこんなフレーズがあります。

人は勝つこともあるし、
負けることもあります。
でもその深みを理解できていれば、
人はたとえ負けたとしても、
傷つきはしません。
人はあらゆるものに勝つわけにはいかないんです。
人はいつか必ず負けます。
大事なのはその深みを理解することなのです。

「レキシントンの幽霊」村上春樹 文春文庫

村上春樹の作品には非常に珍しく、
「いじめ」がテーマになっています。

いじめに苦しんだ主人公の出した答えが、
負けの「深み」でした。


生きていれば必ず負けを経験するーー

それを知っていればたとえ負けたとしても
傷つくことはないーー


何だか当たり前の言葉なのですが、
ありふれた言葉こそ深いものです。


対策② 新たな強みを創造する

今度は小説ではなく漫画のセリフです。

「俺たちのフィールド」
というサッカー漫画がありまして、
とある登場人物がこう言うのです。

私は自分の信念に忠実に生きてきた。
しかし信念を曲げたなら、
それはそれで私の信念だ。

俺たちのフィールド 村枝賢一

作中でもこの人は強い影響力を持っていました。

しかし自分の信念が揺らぐ場面があり、
葛藤に苦しみました。

その中で下した判断は、
かつての自分の信念と反するものでした。

しかし、
彼はそれも自分の信念だ、
と言ったのです。


カッコいいじゃないですか!

そしてこれでいいのだと思います!

人間、
様々なライフステージを得て、
価値観が変わるのは当たり前ですよね。


たとえば信念
たとえば譲れないもの
たとえば長所
たとえば誇れるもの

それが自分の強み

しかし、
それが打ち砕かれ、
失うことになろうとも、
また新たな強みを創造していけばいいのです!

僕はそんな人が好きですし、
心からカッコいいと思います。

そして、
そんな人こそ本当に「強い人」ですよね。





今回は、
いつもとは違うテイストで書いてみました。

適応障害になると、
自信を失い、
自己肯定感が下がります。

そんなときに、
自分の強みを再創造する力を持ってほしいのです。


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