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ドイツ音楽留学に必要不可欠な3つのこと

こんにちは、ドイツ在住のバイオリニスト、ハルカです。

結論から言います、ドイツ音楽留学に大切な3つのことは

①親の応援
②語学力
③留学への熱意

です。それぞれ説明します。

ドイツ音楽留学に必要不可欠な親の支援

私は1年間のウィーン留学から帰ってきて、日本で3年間朝から晩まで、月曜から日曜まで、死ぬほど働き貯金した。練習なんで日本ではほとんどできなかったので、技量が落ちて日に日に弾けなくなる自分に怯えながら過ごした。

今回、私は現在ドイツに留学しているが、2016年の件も踏まえて大学に受かってから全て事後報告にした。受験準備でドイツに住むときはワーキングホリデービザを使って1年だけドイツに滞在するし帰ってきたらまた福岡に住んでバイオリン教室をする、と家族に嘘をついていた。

同時に、これで受験に失敗したら音楽をやめて日本に帰国して全てのSNSをやめて福岡で一般就職しようと決めていた。

親からの支援がない、ワーホリビザを使って受験の準備をしながら、現地でバイトをしながら生活費をユーロで稼ぎ、30歳を超えて留学を決めた私のような珍しい前例は本当に参考にしないでほしい。とにかく親御さんの協力がなければ留学は遠のく。

親からの経済的支援は必ず必要。リアルな数字を言えば300万円ほど用意しておいたら安心だろう。渡航費、家賃、現地の先生へのレッスン代(平均1レッスン100
€〜)。合格後には閉鎖口座と言って900ユーロ×12ヶ月分を一度に入金しなければいけない。これが大体2024年時点では180万円くらい。ドイツの大学の学費は無料だが生活費として閉鎖口座にまとまったお金が必要だ。

「親にもあんまり頼りたくないし留学のためにバイト代を貯金して〜」とダラダラバイトを続けてなかなかたまらない金額を永遠に留学資金のため♪と時間を捨ててないで、親に頭を下げて「お金貸してください、出世払いします」と、お願いして音楽と自分の人生に集中しよう。とにかくいつ渡欧するのか、いつどの先生のレッスンを受けるのか決めてさっさと航空券を取ろう。あなたがそうやってダラダラしている間にライバルはあなたが将来習いたいと思っている先生にアポイントをとって籍(本当に少ない!)を奪っていく。籍が空くのはまた来年でしょう。若ければ若いほど留学に有利だということを覚えておくこと。

親が反対しているなら、きちんと自分の人生プランをプレゼンして、借りたお金は返すことを伝えて。奨学金を調べてみてもいいだろう。お金は借りれるけど時間は借りれない。

もちろん本当にバイトもした方がいいなら期限を決めて、そしてきちんと練習時間も確保できるようなプランを組んで欲しい。

もちろん、今は私の親はとても応援してくれているし、小さい頃からずっとバイオリンを習わせてくれたことにとてもとてもとても感謝している。

ドイツ音楽留学に必要不可欠な語学力

ドイツの音楽大学は学士課程の場合、B2レベルが入学条件だ。修士課程ならあまり求められない。A2レベルでもいいという大学もある。でも喋れることがいいことに越したことはない。早くBレベルを取れるように東京ならゲーテに通う、ゲーテがない地域ならオンラインのドイツ語レッスンを受けておこう。

ドイツ語のレベルとは?

Aレベル(初級)からCレベル(上級)まである
A1.1-A1.2-A2.1-A2.1-B1.1-B1.2-B2.1-B2.2

 平日毎日4時間授業のドイツ語クラスならインテンシブクラスで1ヶ月で一つのレベルが終わる。つまり。A1レベル、A2レベル、B1レベル、B2レベルそれぞれ2ヶ月が必要で中上級のB2レベルまでは最短で8ヶ月だ。その中でテストを受けるがなかなか1発で合格するのは難しい。最低でも1年前から余裕を持って語学準備をしておくべきだ。

ちなみに私は働きながら4−5ヶ月でA2レベルまで独学で勉強したが突貫工事的な勉強だったので今でも基礎の弱さに苦しんでいる。そして初めて受けたA2のゲーテのテストにも落ちたw 毎日フルタイムで働いていたのでまとまった時間で勉強できていなかったのが敗因。その後も勉強し続けドイツでB1の語学クラスに入れたので運良くギリギリ、入学までにB2レベルまで行けた。

ドイツ音楽留学に必要不可欠な留学への熱意


才能は置いといて、とにかく熱意。努力を努力だと思わずただひたすらに練習する、勉強する、場合によっては働く。いろんな大学を受けてみる、いろんな先生にアポイントをとってとにかく可能性を広げる!!!合格できなかったらどうしよう、ホームシックになったらどうしよう、音楽家になれなかったらどうしよう、と将来の誰にもわからないことで不安になってる暇があるなら練習する、勉強する。ドイツが合わなかったら帰ってくればいいし、今年がダメなら来年がある!若ければ!そして無理して留学しなくても日本でも音楽の仕事はある。留学は今の時代箔付けにも、大きなキャリアにもならない。ただ、海外で学んでみたいという気持ちがあれば行動に移したら人生は豊かになる。

若かった頃、留学への熱意こそはあったものの、留学失敗して海外で勉強している人を妬み嫉み絶望の人生も過ごした私だからこそ言えることだが、本当にこの3つさえ揃っていればきっとうまくいく。第二の私がこの世に増えないよう、若き留学希望者を心から応援している!

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