231.心理的安全性の高い組織づくりを求めて
日々、たくさんの人とお仕事させていただいています。
そもそもたくさん仕事をしていますので、必然的に関わる人は増えます。
コミュニケーションを取る、プロジェクトを円滑に進める、同じビジョンを掲げる、人と人とをつなぐ……仕事を通じて様々なタスクが生じます。
最近特に感じているのは、「よりみんなが快活に、主体的に、円滑に物事を前進させるには」ということです。
ミスコミュニケーションや意思統一の不足、情報格差など、どこかで起こり得ることは重々承知といえども、もっと改善できないかと日々試行錯誤しています。
組織論の中でもいろんな情報がありますが、注目しているのは「心理的安全性」というチーム、組織の状態についてです。
心理的安全性とは何か?
心理的安全性とは、他者からの反応に怯えることなく、誰もが安心して発言や行動ができる環境のことを指します。
「psychological safety(サイコロジカル・セーフティ)」という心理学用語に由来しています。
上司や同僚の反応を気にする余り発言を控えたり、本当に思っていることを言えなかったり、そういう状態を感じたことはあるのではないでしょうか。
一方で、この仲間であれば何を言っても本音でぶつかっていける、と信頼の置けるチームや組織もあったかもしれません。
心理的安全性の高い状態というのは、その場に安心感や共感があり自分の思いを素直に伝えられ、オープンでいられる状態のことです。
単に仲がいい、だけではない結果や成果に対するお互いの関係性を、個人を超えてチームや組織内で構築できているかが大事になってくるのです。
心理的安全性は何を生み出すのか?
チームの生産性向上には心理的安全性が重要であるとGoogleのプロジェクトで結論付けられています。
「全体は部分の総和に勝る」というアリストテレスの言葉より、「プロジェクトアリストテレス」という名を取ってプロジェクトをGoogle社は実行しています。
これにより心理的安全性は一気に注目を浴びます。
個々のパフォーマンスよりも、チームでの仕事の方がより大きな成果を生み出せる。
例えば、以下のような効果が得られるようです。
チームメンバーのパフォーマンス向上
イノベーションや改善が生まれやすくなる
エンプロイーエクスペリエンスの向上
他にも細分化すればあると思いますが、主にはこのようなチームとなりより生産的な結果を創り出せるとされています。
エンプロイーエクスペリエンスとは、メンバーが仕事を通して得られる体験のこと。
詳しくはこちらに載っています。
だからこそ組織づくりは面白い!
チームづくり、組織づくりは一朝一夕では進みません。
そして、きっと思うようには構築できないでしょう。
何でも言えることと、だからといって一緒に仕事をする人のことを一切考えないことは別です。
このバランス感覚や、ビジョンと想いを共にするメンバー、率いる人物のリーダーシップなど、多くの要素を含めそこからの努力で創り上げられていくものかなと思います。
だからこそ、面白い。
千差万別、十人十色の人たちとそのような環境を創っていくわけですから、やはり同じビジョンを共有し、目指していることは大いに重要に思います。
人は自分とはまったく違うものと認識すること。
目指す先のビジョンが鮮明であること。
そこから組織づくりは始まるのかもしれません。
僕も、多くの出会いがある中で、多様な方と手を組める自分になれるよう日々精進あるのみです。
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