241.アンテナを変えると、そこはもう別世界
見慣れた景色があります。
歩く道。開いていたり閉まっていたりするお店。
無数のビル。それよりも多い人。
信号、標識、行き交う車。
草木や空。
普段見ている光景があります。
ふと、気づくときがあります。
このお店、こんな看板出していたっけな。
この場所、こんな音楽流れていたっけな。
毎日通っているのに、こんなところにこじんまりとした居酒屋があったなんて。
同じものを見ていても、気づくポイントが時折変わります。
世界は何も変わっていないのに、まるで新しい発見のように気がつくことがあります。
一体、自分の中で何が変わっているのでしょう。
世界はどうしてこんなにも、いつも新しいことばかりで溢れかえっているのでしょう。
noteのネタってどうやって探しているんですか。
小説のネタってどこから見つけるんですか。
良いこと日記をやっていますが、今日良いことが見つかりません。
たまにそんな話を聞きますが、何も凄いスキルやテクニックでネタを生成しているわけではありません。
某錬金術師のように、手をパンっとすれば出てくるものでもなければ、某女の子のように空から降ってくるわけでもありません。
違いは明確です。
あなたがどこにアンテナを立てているか、です。
世界は変わらないので、自分が変わる
世界を変えることはできないので、身の回りで起こることを強制的に面白いことばかりにすることは不可能です。
シンプルに言うと、起こるすべてがネタであると自分が捉えること。
初めて気がついた小さな居酒屋も、別に昨日今日で新しくできたわけではありません。
僕は就職したのが医療ITの業界だったので、最初に教えてもらったのは医療機関の数でした。
コンビニの約10倍、診療所やクリニックが存在するそうです。
絶対嘘だと思いました。
そんなにあるわけないじゃないかと。
明らかに、クリニックに行く人よりコンビニに行く人のほうが多いだろうと。
ただ、東京に出てきて街を歩くと、それはそれは衝撃的でした。
本当にあちこちに、内科、整形外科、眼科、耳鼻科など診療所やクリニックと呼ばれる施設が存在しました。
本当に、コンビニよりも圧倒的に多く見つかります。
全く知らなかったのです。
滋賀県に帰省したときも、帰省時に京都へ行ったときも思いましたが、本当になんでこんなにあるのと思うほど存在します。
今まで、スポーツショップや本屋ばかり目に入っていた学生時代からしたら、同じ道を通っても見つかるものが全く違うものになります。
同じような経験を、社会人になって自分の会社の業界で感じたことのある人は多いのではないでしょうか。
アンテナが変わっていますね。
その業界が自分ごとになると、急にその情報が目に入ってくる。
カラーバス効果と近いかもしれません。
芸人も、芸人の周りだけ面白いことが起こるのではなく、面白いことを見つけるぞという意識の違いで、芸人は日常から面白いことが起こりまくっているように思えるのではないでしょうか。
僕も、いろんな仕事をパラレルに取り組むようになって、世の中の出来事で捉えられる感覚が非常に広くなってきました。
これもnoteに書けるんじゃないか。
これは小説のネタになるんじゃないか。
これは今度あの人に話せるんじゃないか。
これはきっと、自分の人生を変えるきっかけの一つなんじゃないか。
どうやってネタを探しているかと問われると、別に探していません、というのが答えになってしまいます。
ただ、動かなければアンテナも何も関係ないので、積極的に外に出たり、人に会ったり、本を読んだり、情報を収集したりアウトプットしたり、時には思い切ってキャパオーバーになったりもしています。
世界はただ、世界としてそこに在るだけなのですから。
自分が変わって、世の中をいろんな側面から見るといいかもしれませんね。
僕の座右の銘が、まさにそういった意味も包括していると思います。
万象から、学びましょう。
今日もたくさんの気づきがありました。
気づくことが、人生を築く。
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