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224.雨が好きになれば、きっと梅雨は最高の季節

関東が梅雨入りしました。
今日も東京は曇り空で、細い雨もぱらつきましたね。

さて、梅雨という季節が好きな人はいるでしょうか?

雨というのは、ただ水が降ってきているだけで、誰の意志でも陰謀でもないのにも関わらず、どこかあまり気分の上がらないような、そんな感情を覚えることもあるかもしれません。

僕の好きな季節は、初夏。
主に5月と6月です。

6月は梅雨だからなぁ、と思う人も多いかもしれません。

ただ、裏を返せばこうも思います。

雨が好きになれば、梅雨は最高じゃない?

『言の葉の庭』で描かれる、様々な美しい雨

この季節になると、思い出す映画があります。

ご存知の方も多いのではないでしょうか。

『言の葉の庭』。

『君の名は。』や『天気の子』の新海誠監督の作品です。

2013年5月31日公開の映画で、当時大学生だった僕は友達と劇場に観に行ったのを覚えています。

新緑の季節、僕の最も好きな季節に公開された映画でした。

靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた。

言の葉の庭オフィシャルサイト ストーリー

最初のシーンが特に忘れられなくて、まるで実写のような雨の描写にいきなり目が奪われてしまいます。

主な舞台は新宿御苑。
雨や風に揺れる鮮やかな緑の描き方が本当に綺麗で、その絵自体にも注目です。

豪雨や弱い雨、雨上がりなどいろんな名場面が多数出てきます。

雨が待ち遠しい主人公に少しずつ感情移入するにつれ、自分自身の雨への印象も変わってきたように思います。

雨と雨の日を楽しむという捉え方に

noteを始めた頃、雨についての記事を書いていました。

傘に当たる雨の音って、拍手に似てますよね。
そんな気付きから書いたことでしたが、それは『言の葉の庭』を観て当時から思っていたことでした。

また、雨に関する言葉は400語以上あると言われています。

映画やアニメなど物語でも、風情のあるシーンや重要な場面でも雨という表現が使われることも多々あります。

見方によっては、晴れよりは少ないので稀な日なのかもしれませんし、雨の日ならではの感じる想いもあると思います。

雨も捉え方。
解釈次第で、世界はいくらでも変化します。

せっかくの梅雨、雨自体も、雨の日も、楽しんでみてはいかがでしょうか。

『言の葉の庭』気になった方は、本格的な梅雨の直前に、ぜひ。

  • 『言の葉の庭』予告

  • 新海誠監督作品ポータルサイト


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