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453.「WHO,WHAT,HOW」を脳が擦り切れるほど考え抜け

マーケティングを勉強しようと思って、いろんな動画、書籍から学び始め3ヶ月ほど。

結構な日々のインプット量だという自負はあるが、ここらで「結局マーケティングって何?」というところの、自分なりの到着点をアウトプットしようと思う。

これは、noteを書き続けていた僕は、無意識に考えて実践していたこともある。
ただ、あまりに考えが浅はかな部分も多々あった。

こうだ、と思い込んでいても、まだ思考が足りなかった。

勉強するほどに、そう思い知らされる。

考えること自体はいたってシンプルだ。

誰に届けるか。(WHO)
何を届けるか。(WHAT)
どうやって届けるか。(HOW)

この三点。
初めて聞いたというわけではないだろう。

ただ、思考のプロセスがまるで足りていない。

「誰に」は属性ではない。ペルソナという話でもない。
「何を」は物やサービス自体ではない。目に見える現在の話ではない。
「どうやって」は手法ではない。手段ではなく目的から機能すべきである。

素人マーケターのような気分だが、勉強と実践は割と行っている。
フットワークの軽い事業で試行錯誤させていただいているので、プロ中のプロには及ばないが観点はある程度養ってきているつもりではある。

元より、物書きとしてずっと考えて大量に書き続けてきた思考の応用である。

何も全く新しい勉強をしているわけではないので、思考のまとめとして書き出してみようと思う。


誰に届けるか(WHO)

主にこの二つの記事に書いている内容がそのままである。

大事なのは、肩書きや属性ではなく感情、エモーショナルだ。

エモーショナルをデザインする。

これが世に物やサービスを届ける上で最も重視すべきポイントである。

誰に届けるのかは、属性はもちろんのこと、それだけではあまりに解像度が粗すぎる。

その人がどういう感情を持って日々を生きているか。
何を考えて、何を感じて日々過ごしているか。
ペルソナの一日を書き出すのはいい。
その一日を本当に過ごしたと想定したら、どんな想いが生まれるのか、

属性を想像するのではない。

人を想像しよう。

何を届けるか(WHAT)

商品自体を届けるのではない。

一言で表すと、その商品、サービスを通してどんな未来を届けようとしているのか、だ。

僕の知り合いにクラフトビールを製造し販売している方がいる。

クラフトビールの打ち出しをするにしても、単にビール好きに届けたいわけではない。
ビール好きにも届けたいが、発信の主旨はそこではない。

例えば、クラフトビールを通じて人との交流を楽しみたい人に届けたいとか、頑張った平日の仕事終わりに自分へのご褒美としてプチ贅沢したい人に届けたいとか、そういったクラフトビールの存在理由から届ける先が変わってくる。

つまり、そのクラフトビールが「何なのか」の解像度を極限までクリアにする必要があるのだ。

世の中様々なサービスや商品で溢れかえっている。
物体的な豊かさが飽和状態を迎えた今、提供するのは未来の価値。

コモディティ化に逆らって売上を立てていくには、この部分が非常に大切である。

例えば英会話教室では、英語が話せるようになりたい人に向けた学びの場の提供ではあるが、果たして本当にそうなのだろうか?

グローバルな人材を世に届けるための場かもしれない。
仕事の選択肢をより広げるための場かもしれない。
海外で生活がしたい人に向けてかもしれない。

一体、あなたは何を提供しているのだろうか?

それは目に見えるものでもなければ、今この瞬間の現在的な話でもない。

その商品サービスから想像できる、幸せな未来像

これを提供しているのだ。

今一度、本当は何を提供しているのか、何を届けようとしているのかの解像度を、極限までクリアにしてほしい。

どうやって届けるか(HOW)

このHOWに関しては、数え切れないほどの方法とアイデアがある。

キングコングの西野亮廣氏は、絵本を購入せずともすべて試し読みができるようにした。

ターゲットは絵本を読む子どもではなく、その母親だからだ。

どうせ何度も何度も読み返すもの。
内容がわかってから安心して買う方が、親としては買いやすい。

当時買ってもいないのに全部読めて意味がないというバッシングも多く受けただろうが、結果的には大成功されている。

この「届ける」というステップは非常にエネルギーがいる。

なぜなら、他力を借りざるを得ないからだ。

どれだけ画期的なサービスを考えても、この世で最も素晴らしい商品を作ったとしても、それが届かなければ何にもならない。

ここは僕自身もこれからより勉強し、挑戦していく領域である。

決して、天才だけができる発想ではない。

考え抜くということをやり続けている者だけがたどり着ける、凡人でも達成可能な領域だと思っている。

だから僕は、物を書くことを続けている。

誰に、何を届けようとしているのかを鍛え続けている。

次は商品やサービスといった仕事を通じた、実践を繰り返すのみ。



これが現段階の僕の到達点。
マーケティングというにはあまりに素人じみているかもしれないが、実践と改善と思考量は割と多いほうだと自負しているので、なんとか物量で凌駕していこうと思っている。

誰に。
何を。
どのように。

これは何も事業の話だけではなく、対人関係でも同じかもしれない。

いずれにせよ、道を極めるのみ。

いつまでたっても、旅の途上なのである。

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