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246.法人名を考えてみた

就職当初は想像もつかなかったこと。
大学の硬式野球部を引退して、卒論を提出し終わったら、当たり前のように就職をして、当時周りにいた人たちと同じように働く。

そう思っていました。
というより、それ以外の生き方を知りませんでした。

起業なんていうのは、センスや才能がある人だけが成し遂げられるものだと思っていました。

時間的自由、経済的自由は、金融資産や経営学の勉強が先に必要だと思っていました。

生き方を変えつつある、30歳現在。

願望は磨いた方がいいよ、ビジョンは明確な方がいいよ、そう学んできて、どんな未来を創りたいかをたくさん書き出したりもしました。

その中に「法人化する」という一つのマイルストーンに設定している目標があります。

通常はどんな事業をするか、みたいなことから入ると思いますが、何も法人化の入り口はそれだけではありません。

どうやってその段階に至るのかという経緯はともかく(もちろん明確ですが)、より鮮明にイメージできるように先に法人名を考えてみることにしました。

「法人」だから「人の名前」を決めるようなもの

そもそも法人とは何かというと、簡単にいうと法律上人と同じように人格が認められたもののことを指します。

つまり扱い的には「人」なのです。

この名前を、株式会社とか合同会社といった法人として認められる組織に準じて名付けていきます。

それはまるで、小説の登場人物の名前をつけるような。

そんな感覚と似ています。

僕は小説をかれこれ15年ぐらい書いていますが、登場人物の名前を決めるのはどちらかというと苦手です。

なんだか響きや字のバランスがしっくりこない。
そうやって決まらないスパイラルに陥るのです。

まさか法人名を考える感覚が登場人物の名前を考えることと似ているなんて思いもしませんでした。
もしかしたら子どもの名前を決めるときもこんな感じなのかなぁなんて妄想を広げつつ、思うのです。

法人も、自分が生み出した「人」。

立派に名前を付けよう、と。

意味や想いを込めた名前を

自分の名前も、きっと親の想いが詰まっている。

名は体を表すといいますから、何においても名前や呼び名は非常に大切です。

さて、まず考えたのは、自分の好きなものや好きなことの単語を並べます。

野球、漫画、アニメ、サブカル、小説、コナン……どうやらあまり参考にならなさそうでした。

次に、もう少し枠を広げた言葉を当てはめます。

感動、熱狂、エモーショナル、夢……好きな言葉を挙げますが、なかなかピンときません。

その中で一つ、僕の中でよく使う言葉がありました。

「物語」。

小説にもアニメにも漫画にも、ゲームもだいたいが物語があります。
映画も物語ですし、人は物語に心突き動かされることが多いのです。

僕は小説も好きですが、もっと広い範囲で物語が好き。
人の数だけ物語がある、と思っていろんな人と出会うようにもなりました。

今度は物語という単語から変換できないかと画策します。

英語に変換すると、ストーリー。
イタリア語だとストーリア、storiaと記載します。

storiaという単語には「歴史」という意味もあるそうです。
歴史に学び、歴史を創る。
自分の歴史という一番の物語を大切にする。
いいじゃないですか。

早速文字に起こしてみます。

株式会社Storia

響きも字面やバランスもいい。
有力候補の一つとして挙げよう、と思った矢先、とある友人からこんな話を聞きました。

「〇〇さん、法人立てたらしいよ!」

その友人と共通の先輩のことでした。
そろそろ法人を設立されると思っていた頃だったので、素直に嬉しかったです。

「法人名は?」

僕は尋ねます。
後々、ちゃんと聞いておいてよかったな、と思いました。

「株式会社□□だって」

なんと、僕の考えていた上記の案と非常に近かったのです。

似ているのはなんだか微妙だったので、僕はまた案を白紙に戻しました。

どうしようかと改めてブレストするために、今まで書いてきた自分のnoteを振り返ります。
僕自身のことなんだから、すでにこれだけ書いているnoteの中から鮮烈なワードが探し出せるのでは、という魂胆です。

案の定、一つの記事が目に留まりました。

青の時間を知っているか?

見つけたのはこの記事。
コラムみたいな短い内容でした。

このような日の出や日の入りの時間帯を「マジックアワー」や「ブルーアワー」と呼ぶそうです。

一日の中でも数十分間、かつ天候の関係もある、とても儚い時間帯。

この光景はとてもエモいな、と思っていましたが、ここで法人名と何か結び付けられないかなと考えが及びます。

ブルーアワー。
マジックアワー。
なんかイマイチ響きがピンときません。
英語表記にしてもあまり変わらず。

朝を迎える前の時間なので、一日はこれからだ、という捉え方を当てはめて、人生もまだまだこれからだ!と始まりを告げるという意味。
常に貴重な時間を過ごしている実感を持つという意味や、エモさ、感動を与えるという意義……など、言葉の中身としては申し分ありません。

他の言い換えはできないかと調べると、フランス語ではこの時間帯のことをこう呼ぶそうでした。

L'Heure Bleue(ルールブルー)

とても素敵な音だ、と感じました。
青の情景にぴったりな、澄んだ言葉です。

見つけた瞬間これだ、となりました。
他の言語に変換しても、フランス語より自分の感覚にフィットする言葉はありませんでした。

文字に起こしてみます。

株式会社ルールブルー

フランス語だと表記が難しいので、カタカナで。
それでもいい字面とバランスに思えました。

夜明けを告げる名前。
終わりではなく始まりを意味する時間。
儚い刹那の時を常に過ごしていると自覚して、日々を過ごすこと。
美しい情景のように、人々に感動を与えること。

そんな意味を込めて、法人名としよう。

すごくしっくりきました。
まだ設立もしていないのに、こんなにオープンに書いてよかったのでしょうか。
目標と計画では来年2023年の4月度からを見て、今それに必要な行動をしています。

少し先の未来を考えてみて、その自分を少しでも鮮明に、具体的に想像をする。

人生を大きく変える目標がある方は、そんな試みをしてみてはいかがでしょうか。

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