一目見ただけで好きになっちゃんだ
この間、「ひとり旅、します。」とnoteに書いたとおり、先日香川に行ってきたよ。今日はその時の振り返りを。長くなりそうなので、2回に分けて書くね。
飛行機に乗るまでは、「大丈夫かな」と内心めちゃくちゃドキドキしながら過ごしてた。チケットは大丈夫?荷物は平気?無事に乗れる?無事に着く?って頭の中でずっとぐるぐるしていたように思う。
そうかと思えば、「ここは日本だし、言葉通じるし、なんとかなるんじゃないか」と急に落ち着いてみたり。表には出してないけど、中はいろいろ忙しなかった。
*
飛行機が飛んだとき、「あぁ、これで落ちたらもういろんな人に会えないのか」なんて思いながら。これから旅が始まるというのに、わたしの頭の中はどんより暗さを残していて。
そんなわたしの心を晴らしてくれたのは、海だった。
*
無事香川に着き、空港から見える「さぬき」の字にちょっとクスリとしながらバスで高松駅に向かう。
のんびりとした景色に、無意識に地元の景色を重ね合わせていた。時間の進みが遅い。そう感じることができただけで、少し心が緩んだ気がした。
何度も聞いたことのある場所に自分が立っているということをまだ信じることができず、なんだかふわふわしていた。
まず、香川県三豊市にある父母ヶ浜に向かうため電車に飛び乗る。
父母ヶ浜へ向かうには、高松駅から詫間駅(たくま)へ。詫間駅までは、在来線に乗り、ゆっくり向かうことにした。
人も少なく、ゆっくりと進む電車。
早く目的地に着くのもいいけど、知らない土地をこうしてゆっくり眺めることのできる時間も好きだ。
しばらくすると、住宅街からパッと景色が変わり、一面の青が飛び込んでくる。
気づいたら、座席を立って窓際に立っていた。
海を見たのは別に初めてじゃない。電車から見る海も初めてじゃない。だけど、わたしはそこから見える景色に目を奪われていた。
広がる青、ところどころに見える島。
どんな風に表していいかわからなかったけど、ただただ見とれていた。
海を見たとき、さっきまで感じていた暗い気持ちはどこかへ行ってしまった。
*
詫間駅からバスに乗り、父母ヶ浜海岸へ。
最近話題にのぼるスポットなので、人は割と多かった。
時間があったので、海岸を散歩しながら海を眺める。
なんだろう、この海はずっと見ていられる。
海岸には、カップルや友達、家族さまざな人たちが来ていた。
一人でふらっとしているのは、わたしくらいだった。
でも、だれも気に留めない。目の前を景色を思い思いに楽しんでいるようだった。
わたしはそこで、初めて人に声をかけて写真を撮らせてもらった。
これまで撮ってみたいと思っても「どうしよう」という気持ちが強くて踏み出せなかったのに。それを飛び越えて「撮りましょうか?」と声をかけている自分がいた。
美しい景色がそうさせたのか、なにが理由なのかよくわからないけど、気付いた時にはシャッターを切っていた。
刻々と姿を変えていく海岸の様子に見とれながら、日の入りまでのほんのわずかな時間を噛みしめるように見ていた。
*
高松に帰るころには、もう真っ暗で。
電車の中では、うたた寝をしながら高松へ
二日間お世話になるSunny Day Hostel
「おかえりなさい」
オーナーがやさしく迎え入れてくれ、宿に着く。
わたしが泊まるのは、木製の小屋が並ぶドミトリー
自分だけの秘密基地ができたみたいで、胸が高鳴った。
部屋で、「明日はどうしようか」と思いを巡らせるけど、答えはでない。候補地はいろいろあるけれど、これだ!と思うものに行きあたらない。悩んでいるうちにだんだん眠気が襲ってくる。
一日中歩いていたからか、つかれが出てきたようだ。
明日、どこに行くかオーナーに相談してみよう
それから決めよう。
そう思って、ふとんに入る。
次の目的地を決めない旅なんて初めてだった。
この日わかったのは、瀬戸内海が好きだってこと
一目見たときから、心奪われてしまったんだ
*
今日も読んでくれてどうもありがとう。またね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?