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3つの名前を持って考えた「名前を生きる」ということ

 いま3つの名前を持っています。旧姓&ライター 名、結婚後の戸籍名、そして沢村偆日(さわむらはるひ)というヌメロロジスト(数秘術師)としての名前です。

 結婚を機に仕事の名前も変えてしまう人もいますが、私の場合、過去に書いた署名入りの記事があったのと、親友が信奉していた台湾の道教の先生に「旧姓の方が仕事運が良いから変えない方がいい」と言われたので、変えませんでした。

 若くして結婚した親友は30歳で離婚して名前を旧姓に戻したとき、仕事関係の人たちから「結婚したの? おめでとう!!」と言われて不愉快な思いをしたそうで、彼女から「変えない方がいいわよ」と忠告されたのも理由の一つです。

 戸籍の名前を使うのは、病院や歯医者、図書館など、身分証明が必要なサービスを利用するときに限られます。なので、仕事関係の人たちは、私の戸籍名を知らない人も少なくありません。

 「戸籍名」と敢えて言うのは、「本名」というと旧姓や占いで使うヌメロロジストとしての名前が「偽名」みたいに聞こえるからです。ですが、仕事の名前も関係者やお客様にとっては真実なわけで、私にとって本名なのです。

「偆」は人気運が付くと道教の先生が付けてくれたもの

 沢村偆日の方は10年近く前に自分で付けたのですが、占い師として本格的な活動はしていなかったので、あまり使っていませんでした。ただ、実家の影響も嫁ぎ先の家の影響も受けない独立した名前を持ちたいと思っていたので、占い師としての名前を考えることにしたのです。 「沢村」は語感が好きでスッキリした印象を受けること、「偆日」は春が一番好きな季節で、春の日差しのように希望にあふれた存在でありたいと思って付けました。

 実は当初、「偆日」は「春日」だったのです。「偆」という漢字は道教の先生が「春に人偏を入れると人気運がでる」と書き加えて下さったものです。「偆」は当用漢字ではありませんし、日本では使われていない漢字ですが、気に入って使っています。この字が入るとウェブの姓名判断も使えないのですが、そういう人の営みから外れた神様の領域の名前なのかもと思っています。

 数秘術は生まれ時の名前を使う占いですし、名前が人に与える影響は大きいと感じています。例えば、私は宝塚ファンですが、タカラジェンヌは入団時に芸名を発表し、退団してもずっとその名前で芸能活動していく人が多いです。大地真央、黒木瞳、天海祐希、真矢みき、いま朝ドラに出ている明日海りおもそうです。彼女たちのようなスターは、一生のうち、本名で呼ばれるより、芸名で呼ばれる時間の方がずっと長いのです。逆にいえば、スターは長い年月をかけて、芸名を育てていくとも言えるでしょう。

沢村偆日で生きる時間が増れるほど人格も豊かに育つ

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 私は昨年末、本格的に占い師としての活動をしようと思ったとき、占い専用のスマホを別に購入し、沢村偆日用の電話番号をとりました。電話番号をすべて足して還元(リデュース)すると「11」、スピリチュアル なマスターナンバーです。これは私の「ソウル・ナンバー(魂の数)」でもあります。

 スマホカバーはハンドメイドサイトの「ミンネ」の作家さんに依頼し、ライフ・パス・ナンバー「1」の色である赤をベースにし、「Haruhi」の名前を入れてもらいました。

 今や沢村偆日の名前で対面鑑定やオンラインセミナーをやり、名刺を作成し、「さわむらはるひ」でnoteを毎日書いています。徐々に「沢村偆日」という名前を使う頻度が上がり、「沢村偆日」として生きる時間が増えてくると、自分の中に「沢村偆日」という第三の人格が形成されていくような気がするから不思議です。私はいま、「沢村偆日」という人間を育てているのかもしれません。

 数秘術では社会的に形成されていく人格のことを「パーソナリティ・ナンバー(人格数)」といいますが、これを「仮面(ペルソナ)」という名称で呼ぶヌメロロジストもいます。仮面というと何だか仮面舞踏会のように仮面を付けて本当の自分の顔を隠しているようですが、私の感覚は違います。沢村偆日もまた私であり、むしろ今まで生きてきた経験や知見をすべて含んだ最も豊かな人格なのです。

 そう、私は旧姓や結婚後の姓と同じように「沢村偆日」という名前を愛しています。使えば使うほど愛着が増すのです。「沢村偆日」としてもっともっと成長し、クライアントのお役に立てる存在になれるよう、名前だけでなく人格も磨き、育てていきたいと思います。


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