お香づくり体験会とお香で開運できるという話
香司が開催した体験会に参加
今日はお香のマイスター、ひふみお香アカデミー認定香司の間瀬紀美子さんが主催する「お香づくり体験会」に参加してきました。香司というのは、お香のスペシャリスト、香りのマイスターです。
占い師としてではなく、ビジネスライターとしてご縁のあった間瀬さんが、「お香で開運」に興味を持った私のために、マン・ツー・マンで開催してくださったのです。なので、あまりお店で売られていない三角形のコーンタイプのお香をつくってみたいとリクエストしました。
日本にお香をもたらしたのは鑑真和尚
体験会では、お香づくりの前にお香についてのレクチャーがありました。日本にお香をもたらしたのは、奈良時代に唐から招聘された鑑真和尚だったそうです。そして、今日本の線香の生産シェア全国1位なのが淡路島(知らなかった!!)。なんと人口の4分の一が線香づくりに携わっているとか。
お香と聞いて一般人が思い浮かべるのはお線香ですよね。そして、お線香は仏壇やお墓でご先祖様にたむけるもというイメージがあります。ところが、市販されてるお線香は石油の副産物、合成香料でつくられた物が多いのだそうです。香りもキツく、神経を逆撫でするようなものがある。人工のものなので、効用も期待できない。それに対して、天然の香木を材料にしたお香には、次のような「十徳」があると言われています。
天然のお香には「十徳」がある
これは11世紀の北宋の詩人・黄庭堅(こうていけん)が作った詩で、後に一休禅師によって日本に紹介されました。
〈香十徳〉
一. 感格鬼神(かんかくきじん)・・・感覚を研ぎ澄ます
二. 清浄心身(しょうじょうしんじん)・・・心身を浄化する
三. 能除汚穢(のうじょうおえ)・・・けがれを取り除く
四. 能覚睡眠(のうかくすいみん)・・・眠気を覚ます
五. 静中成友(せいちゅうじょうゆう)・・・孤独をいやす
六. 塵裏愉閑(じんリゆかん)・・・忙しくても心をなごます
七. 多而不厭(たじふえん)・・・たくさんでも邪魔に
八. 寡而為足(かにいそく)・・・少なくても充分香る
九. 九蔵不朽(きゅうぞうふきゅう)・・・長く保存できる
十. 常用無障(じょうようむしょう)・・・常用しても害がない
オーダーメイドで9種類の天然材料を調合
次にお香のつくり方ですが、まず、さまざまな粉状の材料を調合します。分量は間瀬さんの指導のもと、調合用のスピーん2杯とか、3分の1とかですね。
今回は私の職業であるライター&占い師にプラスになるように、対人運のアップと精神的な疲れを癒すことをメインに配分を考えて下さったそうです。混ぜた材料は次の9種類になります。アロマやお料理によく使うものがたくさんあります。
①白檀(サンダルウッド)強い鎮静効果。気持ちを落ち着け、ストレスを緩和。
波動が高く、場の霊気を清める。瞑想の時に使用すると結界となる。
②龍脳(りゅうのう)スマトラ島の住民が偶然見つけ、これを額に塗ったところ頭痛が治ったことから、神からの贈り物として重宝されたといい、頭痛、眼病、歯痛などの薬として用いられました。龍脳は強い中枢麻痺作用を有し、発汗、去痰、止痛、消腫当の効果があるとされている。
③丁子(グローブ)芳香性健胃薬として消化不良、嘔吐、下痢などの症状に効くと言われる。欲求不満や心のざわつきを抑え、運命のスイッチを入れる。幸運の波に乗る。
④桂皮(シナモン)芳香性健胃薬、利尿作用。気力体力の回復。心と身体のバランスをとる。引き寄せ力をアップさせる。
⑤甘松(かんしょう)胃痛、腹痛膨満、頭痛など。母親や女性にトラウマがあると苦手な香り。問題解決や見守る心を育む。
⑥山奈(さんな)バンウコンとしても知られる生姜科の植物。保温・防虫作用がある。物事を俯瞰したり、段取りを大切にしたい人は普段から嗅ぐのがオススメ。物事を深く考えずにスルーしたい人は苦手。
⑦乳香(フランキンセンス)精神世界への橋渡し。キリストが選んだ香り。瞑想、儀式、祝福に使われる。波動が高く、霊性を吹き込み、己の生きる道を示してくれる。
⑧藿香(かっこう)「広藿香」と「土藿香」の二種類があります。「広藿香」は、熱帯アジアのインドネシアやフィリピンが原産で、インドネシアやインド、中国の広東省・雲南省などで産出されるシソ科の多年草であるパチュリ(またはパチョリ)の葉や茎を乾燥させたものです。「土藿香」は日本を含め東アジアに広く分布するシソ科の多年草、カワミドリの葉や茎を乾燥させたもの。一般的には「広藿香」を指す。漢方薬として下痢や制吐剤、解熱剤に利用され、香りには、興奮した神経を鎮静させる作用があり、ストレスによる神経疲労を和らげる効果があると言われている。
⑨沈香(じんこう)東南アジアに自生するジンチョウゲ科ジンコウ属の樹木(沈香木)から採れます。樹木そのものではなく、 樹木が菌に犯されたり、傷を負ったときに作られる樹脂で、妖艶で恍惚とした芳香を放つため、お香の原料として希少かつ高価な原料です。
材料に水を入れて耳たぶくらいの硬さに
この9種類の他、火がつくように黒い炭粉を入れます。次に成型しやすいように、素材に対して10%くらいのたぶ粉を入れます。そして水を入れ、「耳たぶくらい」の硬さになるまで乳鉢の中に入れた香料を乳棒で練っていきます。
ちょうど良い硬さになったら、金平糖くらいの量をとって手のひらで丸め、それを三角のコーン型になるように下敷きの上で形を整えていきます。
なんでも、接触する土台が燃焼を止めるので、最後に1ミリから2ミリは燃え残ることから、あまり土台が大きいと材料がもったいないのだとか。大雑把で不器用な私は、香司の間瀬さんが「今までの生徒さんの中で一番大きい」というほど巨大なコーンを作ってしまいました(笑。
1〜3日間、風通しの良いところで乾燥させる
成形できたら、1〜3日ほど、風通しの良いところで乾燥させます。私の場合はコーンが大きいので、まだ半分くらいしか乾燥しておらず、今書斎の中が乾燥中のお香の香りで満たされて、平安時代の貴族の気分を味わっております。
お香はつくること自体で癒される
これまでアロマは好きだけど、お線香などのお香は火が怖いし、ちょっと抹香臭い感じで興味が湧かなかったんですね。ですが、天然のお香はお墓参りのためにお花屋さんで購入するようなお線香とは全く別物でした。
まず、間瀬さんが「つくることが癒しであり、瞑想」とおっしゃっていましたが、まさにその通り。一つ一つの材料の香りを確かめながら調合することで、心が鎮まります。また、混ぜたり、練ったりという行為は頭を空っぽにできるというか、無心になれるんですね。
「新月・満月に焚くお香」はアロマに近い
「新月・満月に焚くお香」というのもあって、その香りはアロマオイルに近いです。材料にレモングラス、ペパーミント、カモミールなどが入っているうえ、精油にベンゾイン、レモングラス、ラベンダー、ゼラニウム、オレンジと、アロマでよく使われる材料が入っています。お土産にいただいたのですが、とても癒される香りです。次はこちらをつくりたいと思いました。
平安時代、恋文に使われた「文香」
もう一つ、お土産にいただいたのが「文香(ふみこう)」です。香木などを砕いて和紙などに小さく包み、手紙に添えて送るものです。平安時代には、恋文を送る際に欠かせないものだったそうです。来年の大河ドラマは紫式部が主人公だそうですが、今と違って文化度が高いというか、恋に命をかけていた時代だったのですね。
こちらは匂い袋と違って薄いので、間瀬さんから「お財布に入れてください」と言われ、その場でお財布に納めました。
お香で金運アップもできる
お金は色々な人の手を介して自分のところにやってくるので、そこにその人たちの思いや念もこもっています。そこで、文香で浄化し、お札に元気を与えてあげることで、気持ちよく旅だし、人々を助けながら旅をし、仲間をたくさん連れて、またお財布に戻ってきてくれるというのです。同時にお金にまつわる災いからあなたを守ってくれる効果もあるそうです。一言で言うと、金運アップできるのです。
お香は名刺に香りをつけたり、右脳と左脳のバランスを整えて、直感力を取り戻す効果があるとされています。体調が整えばパフォーマンスが上がり、仕事での成功が金運アップや人間関係を円滑にするのに役立つと言うわけです。
生まれて初めての天然のお香作り、不器用な私でもつくれました。これなら子供でも、外国人でも、誰でも楽しめると思います。しかも、つくった物が手元に残るのが良いですね。香りは脳を刺激するので、介護施設や老人ホームなどでやっても良いのではないでしょうか。
数秘術とのコラボを構想中
占い師の私としては、オーダーメイドで自分に合った調合ができるところが特に気に入りました。例えば、白檀(サンダルウッド)「波動が高く、場の霊気を清める。ネガティブパワーを一掃する。丁子(グローブ)「幸運の波に乗る」、桂皮(シナモン)「引き寄せ力アップ」乳香(フランキンセンス)「己の生きる道を示してくれる」など、なんとも魅力的です。
私が扱う数秘術はナンバーごとに意味があります。例えば「3」ならクリエイティブ、「5」なら行動力など。数秘術とお香をドッキングさせて、ナンバーの良さを引き出す調合ができたら素敵だな、などと想像が膨らむのは、今も嗅いでいるお香のおかげでしょうか?
お香づくり、楽しいですよ。運気アップ、波動アップの効果ありそうです。
みなさんもぜひ、トライしてみて下さい!!
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