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じゃあ女児は何にハートを熱くしているって言うんだい

DCDアイカツプラネット!のサービス終了が発表されてはや幾千‥‥思えばいと疾しこの年月‥‥


アイカツプラネット!大好きな8歳児にいつ伝えようかと我が家はかなりざわざわしていたのですが、当の本人は忘れ物大臣というよろしくない生活態度を改めようとしないので、しばらくアイカツできない日々が続いていました。(我が家では学校や外で他の人に迷惑をかけたら改善するまで遊びに行かない、もしくはその場で即帰宅するようなルールがあり)

このままではアイカツできないまま筐体とお別れするのでは?!とかなり焦っていました。

本人の意識を改めるためにも「このままではアイカツができなくなる。お別れが発表されている」と12月中旬、ついに伝えたところ、大粒の涙を流してしずかに泣いてしまいました。

嗚呼、一番見たくなかったシーン‥‥

8歳児は静かに、何も言わず、自ら忘れ物を確認するようになりました。あれやこれや試しても何も効かずどうしたものかと悩んでいたので、抜群の効果に驚きました。

サ終の悲しみは確実に娘の中に変化を齎しました。

そして変わらず毎日アイカツプラネット!の絵を描くことも忘れてはいません。アイカツプラネットに出会って約2年、飽きっぽい子ですがずっと気持ちは変わってないようです。

これから残された時間どうなるかわかりませんが、精いっぱい楽しく向き合っていこうと思います。


前置き長くなったけど、アイカツプラネット!サービス終了、プリティーシリーズさんも一旦アニメが最終回を迎えたとなると、じゃあ女児は何にハートを熱くしているんだ?って話ですね。


娘の周りのお子さんやボランティアで年200人以上の小学生と出会っている中体感してきたことでデータをとった訳でもないので、一母親の目線から、として聞いていただけたらと思います。


女児向けといえば。

御長寿プリキュアさんを観察するに、色味が原色だったりモチーフを見るに現在では低年齢の子が好んでいる印象です。

以前のように小学生で観ている子がいるとしても、それは幼児期から視聴習慣がある子だったり低年齢の家族がいるケースが多いかなと。

以前は小学生の低学年も好んでいたかと思われますが、女の子は年々大人びていくものですので、アイドル系ファッションジャンルのアニメ(アイカツやプリティーシリーズ)の成長とともに視聴層が別れてこちらは低年齢化していったのかな?と思います。

ウルトラマンシリーズの視聴層が低年齢化していった(TDG世代は小学校低学年も観ていたけど、みたいな。)のと近い気もしますが女の子の場合は「幼いもの=ダサい」と敏感に反応するおませさんのケースですので、またちょっと違うような。

娘の卒園した幼稚園ではイベント準備のため毎年園児の好きなキャラクターを調査をするのですが、年長さん全クラスでプリキュアシリーズの登場人物を答えたのは2人だけでした。ちなみに小学生低〜中学年がメイン層であろうプリティーシリーズは0人、アイカツは1人でした。そう、うちの8歳児。

"好き"がより細分化されている今、年少時にニチアサはプリキュアシリーズを観るという視聴習慣が身につかないと5〜6歳からいきなり観ようと思う子は少なくなっているような気がします。

じゃあ未就学時のうちの子の周りは何を観ていたか?って言うと年少時から継続してディズニー系や親近感のある小学生youtuberとか玩具レビューのyoutuberみたいですね。プチプラコスメとかスライムとかASMRとか簡単なDIYやヘアアレンジ(大抵の幼女めっちゃ好き)とか幼稚園や学校でお友達と出来るゲームとか‥‥。そう、アイカツプラネットステーションでSTARRY PLANET☆ちゃんたちがやってたアレです。(なのになぜそこまでターゲット層にリーチしなかったのでしょう???(泣))

我が子はyoutubeを見る習慣がなかったので、周りの子がコスメ系youtuberの影響でコスメを買っているのには驚きました。

自分がコスメに興味を持ったのは小学生の高学年時にnicolaを購読して(おしゃれへの興味ではなくかわいい女優さんやモデルさん目当てで購入)だったので今どきはここまで低年齢化しているとは思いもせず。女児は自分の年齢よりもお姉さんのものを求める傾向がありますが‥‥どこまで女の子はおませさんなんだっ!?一体どうしてそんなに生き急ぐんだ?!どこに向かうのッッ?!


なのでファッションやメイクで遊べるアイカツとプリティーシリーズが(やってみればあんなに楽しいのに!)そこまでのびなかったのはめちゃくちゃ悔しいし難しいし、ゲームセンターと感染症流行の抜群の相性の悪さもあったし、時代なんだなぁと。

当時、周りのママ友たちはゲームセンターなんてとんでもない!って雰囲気でした。

それに今は無料で楽しくて毎日新しくて可愛いものもいっぱいあるものね。YouTubeとかTikTokとか。本当に毎日毎時間新しい。生き急ぐなよ。



ではそれよりお姉さんの小学生女子は何にハートを熱くしてるのか?と自分が見ている限りだと、細分化されている中でもアイドル、少年向けアニメ、TikTokの3大巨頭が存在しているようです。


3年くらい前まで小学生女児のTWICE人気が目に見えて感じられていましたが、メンバーやファン層も成熟し、見事にNiji Uと世代交代されている様子。自分も小学生の頃から女子韓国アイドルに夢中なので、いつも餅ゴリのプロデュース手腕には驚かされるばかり。二次元も三次元もアイドルの世代交代ってとてつもなく難しいことなのです。国を超えて、アイドルはノンバーバルなのだとまた実感‥‥。


アイドルといってもそこは3年ほど前から更に更に細分化されて、小学生でも各々の推しを見つけているようで、以前のように誰が突出して人気!って印象はあまりありません。


少年向けアニメですが、今も鬼滅キッズはいます。

子ども向けのイベントを開催した際の景品で一番人気は去年に引き続き日本刀風の玩具です。ダントツです。

流行の指標の一つであるハロウィンイベントもいくつか参加しましたが、鬼滅の刃キャラクターは体感10人に1人はいて、女子人気の方がありました。

玩具売り場でも男子向け鬼滅玩具はセール対象だったり売り場が少なくなってきているのに対して、女子向け鬼滅玩具は引き続き販売されているところがありますね。見てる限りだと女の子に長く響いてるんですね。

今後アニメ新シリーズの予定もありますし子どもたちには長く愛されるのでしょうか。

だがしかし、我が子の通う学校だと鬼滅の話をする人はもういないようで‥‥

確かに子どもたちが作っている学校の掲示物から鬼滅のキャラクターは消えました。

では何が代わりに出てきたかというとスパイファミリー。低学年の娘のクラスでも観ている子はいるようです。

私立なので公立校よりも流行がおくれてくるので(課題や試験が多すぎてアニメを見る時間がないと思われる)これからワンテンポ遅れて多くの子が話題にしそうです。

主人公のアーニャが難しい試験を受けて入学するというシーンから、こういった学校の子たちはより共感して視聴できるところもあるのかもしれません。


女の子が女児向けアニメではなく、少年や大人向けを観るのがスタンダードになったのも、サブスクの普及や、年齢関係なく家族で楽しめるのもやはり大きいんだなとここ数年実感しています。コロナ禍でお家時間も定着したしアニメを観る習慣のなかった家庭でも男女問わず大人も含めて観るようになったのでは。

Niji Uも親子で楽しめるコンテンツですよね。ここ最近は世代を超えて家族で楽しめるものが人気なのかな。


ここでそれらと差別化して真っ直ぐ女子向けドラマに舵を切ったアイカツプラネット!は素晴らしかったな、と思ったのですがあまりその凄さが伝わらなくて残念だなぁと思います。


実写で女の子向け、というとガールズ特撮シリーズを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、特撮好きとしても元女児としても、全く別物だと思っていました。

ターゲット層が明らかに違うことも、設定や販促、カラーリングやモチーフからもわかると思います。


特撮と女子向けドラマ、何が違うかと言われるとちょっと難しくて、そもそも特撮って言葉を紐解くには皆さんに円谷英二さんの偉人伝を読んでもらわなくてはなりません(ここでいきなり)

今では変身する=特撮ってジャンルになっているの、いつもムズムズしちゃう。もう特撮の言葉やジャンル分けをはっきりさせるのは不毛〜


アイカツプラネットは特撮ではなく女子向けドラマ、以前から女優経験の少ない女児向けモデルさんがやってるミニドラマのジャンルがあったと思うのですが、アイカツプラネット!はそっちのジャンルだと元女子としては観てました。(エリカ様とかキカちゃんとか‥‥)

変身もしないし。ミラーインは仮想空間のアバターであって本人であり、変身ではないと認識していました。懐かしいようでなんだか時代を先取ってしまいましたね。あとちょっと遅ければ子どもにとってもタイムリーだったのかな。でもカメラアプリの加工で実物とは違う好きなテイストに自らを盛るのとちょっと似てますよね、ミラーイン。

そう考えるとフィルターでもう一人の自分と出会えるTikTokは現実の女子にとってのプラネットなのかもしれない。

TikTokの刹那的に消費される、数日後には「それ古いよ」って言われるようなサイクルを見てるとおばさん的には「生き急ぐな!」って言いたくなりますが、面白いことに小学生女子が「これTikTokで見たことあるー!」って駄菓子や昔ながらのチープな玩具にはしゃいでる姿をボランティア中に見るに、やってる事の本質は私達が子どもの頃と変わらないのかもしれない。


自分が子どもの頃よりも、子どもの好みや動向が読みにくくなっている昨今「何が正解だった」とは正直批判することすら難しいと思うんですけど、少なくとも我が家にとっては「アイカツプラネット!」との出会いは大正解でした。


女の子って読めるようで読めない不思議な生体。

何が女児のハートを掴むのか、ますますわかりづらい世の中ですが

アイカツプラネット!は永遠に不滅です。


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