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今週の読書録

今週は実用書と小説の計2冊。
実用書は好きな作家さんがおすすめしていたものです。

先祖探偵

新川帆立さんの『先祖探偵』。
最近では、『元彼の遺言状』がメディア化され、書籍分野以外でもファンが増えた作家さんの探偵ものです。

300P近い連作短編集ですが、するする読み進めることができました。
あらすじを読んで想像していたのとは少し違いましたが、好みのテイストです。
戸籍などを元に先祖を探したり、無戸籍の方の申請のための調査をしたり、人やペットを探したり張り込みをする探偵とは異なる新たなジャンルのお仕事もの。
主人公の開業の目的である母親探しは意外な形で幕引きしますが、1話ずつ異なる切り口で飽きない内容です。
連続ドラマよりは二時間くらいの完結ものに向いているようなイメージでした。

グルメ系とは少し異なりますが、隠れた彩りは紅茶。
同じビルの喫茶店マスターが持ってきてくれる紅茶が美味しそう!
ほどよく寂れていそうなので、近くにこのようなお店があれば、本を片手に通いたくなるかもしれません。

ひとりでも寂しくない。
私はもっと、強くなれる。

「あなたのご先祖様を調査いたします」
風子は、母と生き別れてから20年以上、野良猫のように暮らしてきた。
東京は谷中銀座の路地裏で、探偵事務所をひらいている。
「曾祖父を探してください」「先祖の霊のたたりかもしれないので、調べて」など様々な、先祖の調査依頼が舞い込む。
宮崎、岩手、沖縄……調査に赴いた旅先で美味しい料理を楽しみながら、マイペースで仕事をしている風子。
いつか、自らの母を探したいと思いながら――

大人気作家による「探偵小説」の傑作が、ここに誕生。

Amazon紹介より

書く仕事がしたい

日本初の「髪に特化したライター」として自著を持つ佐藤友美さん。
ライターとしてコンスタントに仕事の実績を重ねてきたご自身の経験から書かれた、フリーランスに共通する心の持ち方に学ぶことが多かった一冊。

「好きこそものの上手なれ」とは少し違うかもしれませんが、仕事がないと嘆くことなく日々企画提案を続ける姿勢。
ベテランという枠に分類されるようになっても継続する着実な努力は、拝読していると励まされました。

「ご縁と運のお陰で」という言葉はあてになりません。
キレイな方ほど、何もしていないというのと一緒。
努力を特別なことと捉えず、日々の堅実な積み重ねの大切さを実感する内容でした。

【書いて生きるには、文章力“以外"の技術が8割】
「仕事の取り方から、お金の話まで、すべてシェアします」

あるようでなかった「物書きとして、稼ぎ、生きていく」ための教科書――書く仕事を20年以上続けてきた著者が、「書くこと以上に大切な、書く仕事のリアル」について1冊にまとめました。文章を教えてくれる本や講座はすでにたくさんあります。しかし、書く仕事をしたいと思ったときに知りたいはずの、「書くという仕事」そのものについて教えてくれる本がなかったからです。書く仕事とはどんな仕事で、どんな生活を送ることになるのか? 書く仕事がしたければ、どのような準備をして、どんなふうにデビューするのか? 書く仕事は選ばれし者しかできないのか? “必要最低限"の文章力とスキルとは? どれくらい働けば、どれくらい稼げるのか? 心身を病まずに長く仕事を続け、仕事の幅を広げていくためには?

“この本は、文章術の本ではありません。
この本を読めば、みるみる文章力がついたりもしません。
もしもあなたがすでに物書きとして活躍し、この先はひたすら文章力を磨くだけと思っているのであれば、この本はおすすめしません。
けれども、これから書く仕事がしたいと考えたり、長く物書きとして生計を立てていきたいと思うならば、お役に立てる部分があると思います。(「プロローグ」より)"

書き続けて生きていくには、「よく考えること」が何よりも強い戦略になります。一生を懸けるに不足ない、途方もなく魅力的な「書く仕事」について、みなさんと一緒に考えていきたい――雑誌やウェブメディアの「ライター」として、あるいは、これまで50冊以上の本の執筆・構成を手掛けてきた「書籍ライター」として、また専門分野の書籍の「著者」として、そして月7本の連載を持つ「コラムニスト/エッセイスト」として。ライフステージごとに「よく考え」、書く場を増やし、仕事を続けてきた著者が、自身の経験を余すことなくお伝えします。

Amazon紹介より


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