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今週の読書録(2024.7.14)


なぜ働いていると本が読めなくなるのか

ネットニュースでも話題の三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』。
仕事と趣味が両立できない、かつては読書が好きだったのに社会人になってから本が読めなくなった。
周囲でもよく聞くこの手のお話。

かつては教養や娯楽の手段であった読書が現代ではもはや「ノイズ」?!
衝撃的ではあるものの納得の内容。

黙読は明治になってからの習慣、文豪の名作の時代背景、読書好きも教養をクイックに増やしたい方にも楽しい話題がまとまっています。

終活シェアハウス

御木本あかりさんの『終活シェアハウス』は、2時間ドラマにしても面白そうな作品。

途中から登場人物が増えて女4人で272歳。
幼馴染4人を中心に進む日常は、美味しいご飯とよく聞く悩みがいっぱい。
軽度認知症、親子関係、恋に仕事に今の60代後半は忙しい。
まだまだ人生の先を考えないといけないお年頃の4人の結末は?

パワフルなマダムたちと秘書という名の雑用係として採用された主人公の大学生が送るありそうでなさそうなシェアハウスライフ。
読んでいて元気がわいてきそうな一冊です。

夢見るレシピ ゲストハウスわすれな荘

スープのささやき: ゲストハウスわすれな荘

有間カオルさんの「ゲストハウスわすれな荘」シリーズを2冊まとめて読了。

『夢見るレシピ』では、心細そうであった主人公も徐々にたくましくなっていきます。
留学生や海外から訪れるゲストの思い出の味やエピソードに触れることで、ちょっとほっこりする作品。

章ごとに登場する料理とレシピもとっても美味しそう!
この暑い時期には、『スープのささやき』で作られていたスペインの白いガスパチョともいわれるらしいアホブランコもよさそう。

暮らしの図鑑 和菓子の愉しみ

堀部美奈子さんの『暮らしの図鑑 和菓子の愉しみ ながめて、愛でて、味わう工夫×新しい和菓子24×基礎知識』は、ティータイムが楽しくなる一冊。

和菓子の素材や歴史、技法といった基礎知識はもちろん、自宅でいただく際のお茶とのペアリングなど多様な「和菓子の愉しみ」を知ることのできる内容。
季節ごとの味わい、五感を使った愉しみ方のページは、目からも美味しさや質感が伝わってくるような表現。

P26

あんバターやクリーム大福には紅茶、水出し緑茶とわらび餅、お茶と和菓子のマリアージュを紹介したページも印象的でした。
早速影響を受けて、春積みのセイロンティーを最中を一緒にいただきながら連休中の読書タイムを五感で堪能。


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