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Food Journey/ おさかなを旅する②鯖サンドイッチ/トルコ

以前のNoteで、世界中のおさかな、その料理について紹介すると書いた。

記念すべき第一回は、鯖がテーマ。鯖の生態系をゆーるくコメントした上で、今回の料理「鯖サンドイッチ」について紹介する。

鯖はとは?

・世界中に生息する ※Wikipedia(英語版)から得た知識を図にしてみた

鯖の分布図

・ノルウェー鯖は脂がたっぷり乗って、日本人好みなので、日本近海でも鯖は獲れるにもかかわらず、日本のスーパーで販売されるサバのうち7割(2018年度)がノルウェー産。
・脳の働きをよくしてくれる「DHA」や、血液をサラサラにする「EPA」を含むオメガ3脂肪酸がたくさん含まれている。
・寿命は6~7年前後(意外と長生き?!)

こんなマルチな鯖を使って、トルコで人気という「鯖サンドイッチ」を作ってみた。

トルコの鯖サンドイッチを再現

トルコというと、ケバブが有名だが、実は「鯖サンドイッチ」も人気のあるB級グルメらしい。
簡単に言うと、フランスパンにサラダと鯖の塩焼きが詰まっているようなもの。ツナのサンドイッチはよく見かけるから、鯖のサンドイッチがあってもおかしくない。日本人的には大ヒットすると思う。

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①鯖にハーブソルト、胡椒をかけて、オリーブオイルでカリっと焼く。
今回使ったのは千葉県銚子産の小ぶりの鯖の塩サバ。

②焼きあがった魚にレモンを絞る(ポッカレモンをシャーっと)。※骨がある場合取り除く

③焼きたてのパン(フランスパンが良い)を二つにスライスし、下側のパンにスライスチーズを載せ(オプションだが、溶けておいしい)、レタス・トマト・紫玉ねぎを挟み、焼きあがった鯖を入れ、上側のパンで挟む。各具材はマヨネーズで接着。

※今糖質制限中なので、オートミールパンを代わりに使っている(このパンもめっちゃうまいし、食べ応え抜群)。

パンって、ごはん並みに何を挟んでもおいしいのだなぁ!コンビニにも置いてほしい。皆様もぜひお試しあれ。

鯖は世界を旅して、イスタンブールのグルメに。

私がトルコに訪れたのは2005年とだいぶ前。西洋と東洋に挟まれた、ボスポラス海峡に挟まれたイスタンブールは、いろんな文化や人の行き交う、にぎやかな街だった。初めて行ったイスラム圏の国。
当時は今ほどネットが発展していなかったので、鯖サンドイッチの存在を知らずに通り過ぎてしまった。

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↑世界遺産のブルーモスク(イスラム寺院)

鯖サンドについて調べたところ、最初は、漁師たちが生計を立てるため、取った魚をすぐ食べられるように、船の上で焼いて、人々に提供していたそうだ。
本来は地元で獲れる別の魚が使われていたとのこと。発展する市場や人口増加の中で、本来そこで獲れた魚の価格が高騰したため、今ではノルウェーから輸入した鯖を使うのが主流になったらしい。今や、イスタンブールのB級グルメになって、外せない存在だそうだ。

グローバル化は食文化すら、変えてしまう。鯖が世界中を旅して、その土地の大事な食文化を支えている。


そんなマルチな鯖に感謝して、この鯖サンドをいただいた。
これ、日本で流行ってほしいけど、たぶんお店で食べたら1000円以上はするだろうな…(ちなみにイスタンブールでは200-300円くらいだそう)。


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