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南と北のインドカレー

私は辛いものが大好き。

特に今年妊娠してから、辛いもの欲が止まらない。

辛さを増すとおいしくなりそうな料理には、ガラムマサラ・七味唐辛子・タイ人同僚の母お手製のスペシャル辛味調味料(タイ版七味唐辛子みたいな?)を振りかけまくっている。

妊娠中は消化機能も落ちるというので、辛いものを極度にとると、毎度ながら胃もたれや腹痛に襲われるけれど…

最近の気になっている辛いものは、南インドカレー。

え、インドカレーって、あのナンが付いたバターチキンカレーに代表されるような、ドロッとしたカレーではないの?と思う人もいるかもしれないが、

実はあれは北インドのカレー。

北インドのカレー。かぼちゃのカレーとチキンとじゃがいものカレー。チーズナン。


北インドカレーの特徴

牛乳や生クリームなどを使用しているためこってりと濃厚で、油分が多いのが特徴。
よく使う食材:牛乳、生クリーム、バター、カシューナッツ
よく使うスパイス:クミン、カルダモン、ターメリック、ガラムマサラ(ミックススパイス)
スパイスの香り付け方法:最初に行う。鍋の底に油をひき、カルダモンやクローブなどのスタータースパイスを入れて火にかけ、油に香りを移す
主食:小麦粉を捏ねて焼いたパンのようなもの(チャパティ、パラタ、ナンなど)

https://soredoko.jp/entry/2016/03/08/110000

南インドカレーの特徴

水分が多くシャバシャバ。
よく使う食材:ココナッツミルク、タマリンド(酸味のあるフルーツ)
よく使うスパイス:マスタードシード、レッドペッパー、カレーリーフ
スパイスの香り付け方法:別の鍋に油をひき、最後に行う。マスタードシードやカレーリーフに火を通して辛みや香りを移した油を、カレーの鍋に混ぜる(テンパリング)
主食:お米

https://soredoko.jp/entry/2016/03/08/110000

北は濃厚、南はシャバシャバ(あっさり)。

これは世界におけるビールにも言えそう。
北国のビール(ドイツやチェコ)は濃厚なものも多く、アルコール度数も高い。南の方のビール(タイとかベトナム)はあっさりした後味のものが多い。

やはり気候風土に準じた「テイスト」が食文化にも色濃く残るんだなぁ。

これが南インドのカレー!ミールスといういろんなカレーやその他のおかずがついた定食スタイル。ナンではなくチャパティというトルティーヤ的なものが出てくることがある。

まだまだ一都三県の中では南インド料理は多くはないが、

南インド出身の同僚に「ここは故郷の味と似ている」というレストランに連れて行ってもらったのがきっかけで、南インド料理(カレー)を知ることになる。

サラダ、漬物、スープ、辛いカレー、辛くないカレー、ベジカレーなどたくさんの種類が乗っていて、食べるのが楽しい南インドのミールス。
これは一皿混ぜ混ぜ形式のミールス。インド風味玉もある。左にあるお煎餅みたいなのは、パパドというもの。
カレーじゃないけど、ドーサというクレープ状の生地の中にじゃがいものペーストが入っている食べ物。これも南インド料理らしい。おいしい。

個人的に南インドスタイルのカレーが好きと思う理由は、たくさんの野菜が入っていることと、スパイスがとてもよく感じられるから。


インドと一口に言っても、人口13億人、国土面積は日本の8.7倍。

スケール大きすぎて、一口には語れない。

南と北という分け方も強引だが、大きく分けての傾向は上述の通り。
東と西でもまたカレーのスタイルは違うのだと思う。

日本も南北に長いので、うどんやお味噌一つとっても、味わいや食べ方が違う。
そのお国の料理をさらに知るには、地域別に見るのも面白いかもしれない。


カレーについてもっと面白く知りたい、という方は、私が愛してやまないPodcastの「カレー三兄弟のもぐもぐ自由研究」のnoteやPodcastを聞いてみてください。

Podcast


PS:ここまでインドカレーについて語っているが、インドには残念ながら行ったことがない。
今行きたい国の5本指に入る。

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