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私が私に優しくなれるまで。

ある言葉がすごく好きです。

「私の声はきっと世界の誰かにエコーする」

この言葉は私が気が向いた時だけ読む新聞の、どこかのインタビュー記事に書いてあった言葉。たしかその人は、どんなに傷ついた言葉を向けられようと、屈せずに自分の経験を発信し続ける、そんな強い人でした。

今日、私はこの言葉の力を少し借りて、自分のことを話してみようかと思っています。

社会を変えたいとか、そんな壮大な話ではないけれど、もっと自分に優しくてもいいんだよって伝えたい。自分に素直でいていいことを、誰かにちょっとだけ知ってほしい。

自分に素直になれない、自分の声を聞くのが苦手。
その積み重ねで、私はある経験をすることになりました。人間だれしも我慢して耐えなければいけない時もあるけれど、限界ってあるよね。その経験はいまとなっては、私を成長させる糧になってくれているみたいだけど、渦中にいるときはとても苦しかったです。

だから、もしここまで読んでくれた方がいるなら、突然何?って感じだろうけれど、自分に優しくしてあげてください。

早く寝るとか、美味しいもの食べるとか、友達と話すとか、そんな感じ。

これから書くことは、たぶん面白くないです。
8割くらいは私が私を受け入れるために書くようなものです。
それと、長いです。

じゃあ書くなよって声が聞こえてきそう。でも許して。noteという場を借りて一歩前に進みたいんです。

※私がこれから書くことで、気分を害されるようなことがあったら本当にごめんなさい。そのような時は、どうか読むのをやめてくださいね

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もし自分の心が水のような液体で、体がそれを受け止める器だとしたら。

いつもはその水がほどよくコップに注がれているとしたら。

皆さんはその水があふれ出てしまったことがありますか?

私はあります。

生きてきて、今までも何回かあふれ出しそうになったことはありました。けれど、表面張力でなんとか保ってきていた。それがこのたび、ついにあふれ出てしまいました。心が形を留めておけなくなった。

私は大学生です。
けれど突然、「大学生」でいることが苦しくなりました。興味のある分野を勉強できることが好きだし、本や論文を読むことも好きだった。それが触れることも、見ることもできなくなりました。

何度も表面張力で乗り切ってきた、私の体と心。
それはいつの間にか、自分の限界を超えていたようです。もともと私って、頑張るタイプです。自分で言っちゃうけど。逆に言えば、自分が疲れていることに気がつけないってことです。表面張力でギリギリ保っていることに。

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今年の四月、私はいつもより頑張っていました。
コロナウイルスの影響で、自分の理想通りに将来が進まない可能性が出てきたから。環境の変化に追いつこうとしたし、先の未来のことをもう一度考えようとしました。でも、頭の中は「不安」でいっぱい。

初めてオンライン授業を受けた日。
心の水は見事にあふれ出しました。四角い画面で繋がる「大学」って何なのだろうか。そんな疑問が生まれた瞬間、色々な気持ちが混ざり合って、「私」はあふれ出た水と一緒に崩れてしまった。

自分のパソコンを見るだけで涙が出る。本が読みたくて、ページを開くのに涙でかすんで読めない。涙を拭いて読もうとしたら、文字の羅列に襲われる。動悸、異常なほどの発汗。授業にも出られない、課題も出せない。「当たり前」ができなくなった自分が情けなくて、たくさん泣きました。

「大学」「勉強」「進路」という言葉たちは、私を苦しめるものでしかなくなりました。

それが悲しかった。

私は勉強できる環境に身を置かせてもらっているのに、それを全うできない。親にも友だちにも私を支えてくれている全ての人に、申し訳なさしかありませんでした。

だから心配してくれる人たちに対し、私は必死に取り繕っていました。1日くらい休めば良くなると思う!と。でも、日を追うごとに気持ちは暗くなるし、涙だけで一日が終わる。

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明らかに今までと違う私の姿に、一番驚いたのはたぶん私です。

これはまずい。

初めて心療内科に行きました。そこで私のような症状には適応障害という名がつくことを知ります。知ってほっとしたのは事実だけど、あまりこの名前好きではありません。ちなみに英語だと、"adjustment disorder"っていうらしいです。
まあ、どっちもどっちか(笑)

そんなこんなで私のニューノーマル(?)な暮らしは始まりました。人生って色々あるよね。アカウントの説明文に「ほのぼのゆるくやろーよ」と書いているのは、色々悟ったからです。

このことは四月くらいのお話なので、最近のことも別で書いてみようかな。私が私に優しくなれるまで、もう少し。
書けそうだったら。


ここまで読んでくれたあなたはきっと素敵な人。
ありがとう。

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