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森を歩く

最近、うんともすんとも書きたいことが思い浮かばなくて、更新が滞ってしまいました。もう10月なんですよね、早い!

毎日雨がたくさん降って、そんな中家にいる日々が続いています。大学は今学期もオンラインだし、アルバイトもないし。だけれど気持ちはおかげさまで、なんだか豊かです。

窓ガラスにくっついた滴を見ながら思い出したことを、書いてみようかな。

森に降る雨のことです。
都会のそれとは違う雨。葉を1枚1枚濡らしていく滴たちは、その場を不思議と穏やかにさせます。

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実は3か月に1回くらい、私は森に行くのです。それくらいほっとする場所。

森って不思議です。

足を踏み入れた途端、周りの喧騒が嘘だったかのような静けさ。
土と植物と木々の匂いが、濃厚に私を包み込む。

そこは人が主役ではない世界です。森に一番詳しいのは人ではなくて、花や虫や動物たち。私はそこが好きなのかもしれません。

こんなこと言うの、少し変に思われるかもしれないけれど、人が主役の世界に私はちょっと疲れることがあるのです。そういう時は決まって、あの葉擦れの音や蒸れた土の匂いが恋しくなる。

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でも私は人と話すのも好きだから、人と一緒に森へ足を踏み入れます。

森の中で生まれる会話は特別なもの。人が主役の世界にいるときの「その人」と、そうでない世界での「その人」はなんだかちょっとだけ違う気がするから。

道なき道を歩いたり、冷たい水の中を進んだり。
クマのえさ場や、走って逃げて行く小鹿たち。
森は一度たりとも「同じ」表情を見せません。時には人に畏れを抱かせ、時には人を優しく癒す。

「次に何が待っているのかな」

そんなワクワク感が「その人」を変えていく。刻々と変わっていくその表情に出会えるのが、私は大好きです。

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3か月に1度の逃避行。

私からあなたへ、森への招待状です。

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