胃もたれ万歳
あけましておめでとうございます。
と周りには言えるけど、向暑はる自身にはおめでとうとは言えないようなバタバタした年末年始だった。
まあそんな話は今度するとして、今年も始まったばかりなのだから楽しい日常で新年を迎えることにする。
年が明ける1日前に地元に帰省し、温かい家族と大切な友人たちに迎えられた。
実家では毎日豪華な食事が並べられて、寿司、刺身、肉と一人暮らしでは考えられない料理が向暑はるの胃に入っていった。
おかげで胃もたれである。
胃もたれ万歳。
大切な友人たちからは飲みに誘われ、もつ鍋をつつきながら1年を振り返り、特に意味のない笑い話を日が上るまで語り合った。
この歳になると結婚や将来の話も増えてきて、ちょっとだけ場の空気がかたくなったりもした。
女の子なんかは特に焦ってるみたいで、酔った勢いなのか男に対するスキンシップが多い気もした。
そんなことしないでも、いい人は見つかるでしょと思うくらい向暑はるにとっては自慢できる友人だと思う。
来年は素敵な人と出会おうね。とちょっとした願いを次の年に持ち越すことにした。
年明けはおばあちゃんと過ごし、お互いの健康を祈りながら今年を迎えた。
いつもは初詣に行っているので、こんな年越し方は何十年ぶりなんだけど、おばあちゃんと過ごす年明けも居心地が良かった。
初詣に行かなかった理由は、厄祓いが深夜に控えていたためである。
年明けすぐにスーツを着るというのはちょっとだけカッコよかったと、自画自賛したりする。
中学の頃から仲のいい4人で厄祓いに行ったけど、現地にいたのは腰の曲がったおじいちゃんたちで、地元の過疎化を実感したりする。
神社の継ぐ子になれと言われた時は流石に焦ったけども。
厄祓いは受けた本人だけでなく、色んな人に厄を追い出す効果を広げることができるらしい。
じゃあ向暑はるは家族と大切な友人と向暑はるの日常を見てくれる全ての人に広げることにする。
地元からの帰り際におばあちゃんからお年玉を貰った。
まだ貰えることに驚きつつ、去年より多いことにさらに驚いた。
幸先の良い2022年のスタートである。
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