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DCDについて ~その5~ 原始反射の残存とは…(1)

こんばんは。今日もおつかれさまです。

E×Wのトラです。
この3人での連載を初めてまるっと10か月経過しようとしています。はやいものですね。
来月には卒業式やら修了式やら、みなさんもおいそがしいことかと。
さらには年度末、、、ってなわけで(-_-;)
どうしても、なかなかどうしても、バタバタから抜け出せませんね…
まあでも。はい。そんな中でも身体元気に心穏やかに、物事進めていきたいものですね。

さて、今回はDCD解説の続きを話します。

・原始反射とは??
・生まれる前から存在
・で、これらがちゃんと存在して、ちゃんと「消えないと?」・・・

きょーのじゅんばん

・原始反射とは?


以下、簡単な解説です                                                                          ☟

残存していると …本人の中で、様々な動作上の不具合が生じます。統合できないとかなりしんどくなってしまいます…


要は、、、、

「あるべきだけど、時期がきたら消えてよね、、、、」

(まるで都合のよい便利屋のようだ…(-_-;)と知人はいった・・・笑)

っていう身体メカニズムです。
実は…たっくさんあります。この階層構造の詳細は…また次回以降でお話できれば、とおもいます。

なんとなく想像つくかなー…??

…最初、私たちは英単語を覚えるのに、、、、
今の時代はもうスマホで調べるでしょうかね?
あるいは電子辞書?
あるいはPC?
あるいは分厚い分厚い昔ながらの辞典使用?

…ま、どれでもいいんですが。何かしらデバイスを頼りにしていると思います。

・・・でも。
だんだん必要なくなってくる…
そして、よみなれてきたら、また新たな単語を調べたりするとおもうのですが、
前ほど時間は要してないと思うんです。でも、デバイスは要る。

これはおそらく…英語に限ったことではなく、、、、、、、

・何か新しい出来事がやってきて
→そこへ向かってそれに対応し
 →対応するためにいくつかのデバイスを利用し
  →その対応力が増していくと、いつしかデバイスはいらなくなり…
   →新しい別の事象や出来事がまたまたやってきたら
    →再びなんらかのデバイスを…

の繰り返し?で人々はお仕事されたりお勉強されたり…日々日々こなしているかと…おもいます。


・生まれる前から存在


さて。
そんな話を前提として。
原始反射もおんなじで・・・。
生まれてくる前、つまりお腹の中~ずーっと「しばらくのあいだ」身体活動のひとつ、でも随意的ではない形で、生じている出来事なんです。
あるべきで、必要で、重要で。でも、ある時期がきたら、もういらないのさ、「消えてくれ」というものなのです…

原始反射の脳改造高層毎に生じる原始反射の順序・系譜なんですわー・・・けっこうな数ですよね?これを大学院時代に私は課題として翻訳したんですが…あの頃はただただ意味不明でした(-_-;)

例えば、脊髄レベルで生じる「吸啜反射」きゅうてつはんしゃ、ですが…

これってうまく母乳を飲むために、めちゃくちゃ大事な反射運動です。

赤ちゃん時代に母乳を飲める飲めない、って結構な割合をしめますし、
ここでストレスを浴びる母たちもおおいわけで(-_-;)。

ですので…
この反射、あるか否かはすごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく
重要なんです。
今、妊娠中の3D画像や動画を撮影してくれる産科も増えましたよね…
ぜひこのあたり、観察させてほしいとお願いするのもひとつなんですよ。
なぜなら、出産直後からこれ、多大なる(人によるが)課題なので…
わからなければ、医者にききましょう。ここで知らない場合はちょっと…その人の実力、良識、疑ったほうがいい。なぜなら、すごく大事なお話だから。これ。

というわけで…
この出産前から生じている、いや、生じるべき反射運動、、、、
という・・・

この運動がある、なし、そして「この時期に消えてくれ!」のメカニズムが安定的でないとどうなるのか?という問題なんです。はい…。

・で、これらがちゃんと存在して、ちゃんと「消えないと?」・・・


とてもしつこくて申し訳ないのですが。
ちゃんと存在すべきかどうかが一つ。
(バビンスキー反射とかは、1か月検診でしっかり行っているドクターが多いと思います。そこ、よくみておいてくださいね^^ちなみにこの反射ですが…
足の裏の外側(小指側)を強くこすると、足の親指が「甲の方に反る」という反射運動の1つです。パっと反応して、大きなリアクトをみせてくれるのは生後3~4か月くらいまでです。ただ、消失は生後12か月程度、となっています。

というわけで、
さきほどの図のような反射運動が随時、段階を経て見られることが必須なんです。でも、「消えて」・・・なんですよ。。。

でも、「消えない」場合もあったりする…。
そうなるとどうなるでしょうか???

ここ、実はちょっとねー…色々な見解があります。
ただ、だんだん収束してきているのでお伝えしますが。

・情緒に長く影響が残る…
・認知へ多大な影響が及ぼされる…
・運動発達の障害になる…

先行研究でも明らか、実際の事例でも明らか、今みている中学生はまさにATNER反射が残存しているために、姿勢が悪く、おかしいなかっこうで机につっぷしています…かわいそうですが毎回怒られています・・・本人のせいではなく、反射残存のためなのです。だから前が向けないのだ…


こういった影響が多大なため、
私はボランティア的に、お手伝いをしてきました。

・知識の普及(講座などで頻繁に訴える)
・早期発見ポイントの伝達(赤ちゃん時代が勝負;できればおなかのなかではよりありがたい)
・残存に対する適切なアセスメント補助(リハ的なもの。簡単にできることからコツコツ取り組むことが重要)


地味だけど、、、
地道な取り組みで、、、、

お子さんの不具合は色々な方向から、一気に解消する場合もあるし、
段階的に、一つずつ、ちょっとずつ解消されることもあります+ありました。

だから、
あきらめないでほしいのです!😊
ちゃんとすわれないのは、、、、

実は気力だけじゃない、反射の残存のせいも、大きく関連しているんだよ、、、と。

(中学校は理解がうすいので、大変そうです…子どもたち(-_-;))


・・・ちょっと今回は難しい単語やら・・・
突然いろいろな言葉がでてきたので難解だったかもしれないです…(-_-;)
ごめんなさい<m(__)m>

次回、
「そもそも反射って?」
「反射ってそんなに大事?」
「原始反射残存の一例その1」

をお届けする予定です。

御一読頂ありがとうございました_(._.)__(._.)__(._.)_




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