連載第五回 VSリーズ アグレッシブに勝ったスパーズ
あけましておめでとうございます!きくっちです。
スパーズは素晴らしい新年のスタートでした。リーズ相手に3−0の完勝、五試合ぶりの白星。今回は何がスパーズを勝たせたのかを振り返っていこうと思います。
・引いて守らないという選択
今回の試合の肝はまさにこれです。リーズは奇才ビエルサの信奉するアグレッシブに走り勝つスタイルでここまで来ていました。その相手にバスを停めて低い位置で守ると自由に走らせてしまい、大量失点をしてしまいかねません。前節のリーズのWBA戦ではサムアラダイスの引いて守る戦術を逆手にとって5得点で大勝しました。おそらくモウリーニョはそれもあっていつもよりアグレッシブな戦術に変えたのだと思います。事実、試合後のインタビューで「リーズ戦は止まっていると楽に仕事をさせてしまうから、機動力が非常に大事だったのだ。」と発言。普段とはマイナーチェンジをしてしっかりと勝ち点を取りに行く現実的な戦い方ができるモウリーニョの素晴らしさが改めてわかりました。
攻撃時に注目したいのは、ドリブル成功数の多さです。あまり個人で持ち込むことの少ないスパーズですが、アグレッシブに戦っていたこの試合はドリブル成功数が19回。前節のウルブズ戦(フルアム戦が延期のため)ではドリブル成功数が6回だったことと比較するとかなりアグレッシブに攻めていたことがわかります。シュート回数も18回、ウルブズ戦は6回だったのでこちらもかなり攻撃的な数字です。僕の個人的な見解なのですが、この試合で光っていた選手はベルフワインだと思います。1G1Aずつのソンとケインは言うまでもないのですが。ベルフワインを挙げた理由はシュート数は3本でチーム2位、キーパス数も3本でチーム2位、タッチ数は50回でチーム6位と攻撃面で主軸を担っていました。またPKを貰ったり、後述しますが他の得点のシーンでも目立っていました。シーズン序盤はベイルの加入やウイングの層の厚さから出場機会の少なさを心配していましたが一年経ってようやくプレミアに慣れてきたのかなと思います。守備面でもしっかり走りますし右ウィングはベルフワインの固定でいいと思います。これから得点数も伸びて数字面でも主力になって欲しいと思います。
そして守備時は相手ボールがセンターラインを超えてきたら素早く寄せてボールを戻させるという役割がはっきりしていました。ソンとケインは相手陣営でボールをチェイシングしてアイリングやストライク、ダラスの最終ラインにボールを持たせ、展開力のあるアリオスキやカルビンフィリップスにあまりボールを持たせませんでした。データで見るとこの試合のフィリップスのタッチ数は67回。WBA戦は99回だったことを考えると格段に減っていることがわかります。アリオスキは63分にピッチから退いたものの50回、WBA戦では111回だったので半分以下になっています。以上のことからわかるようにキープレイヤー二人をうまく抑えていました。(データは全てWhoScoredより)
そして29分、先制点が入ります。ボックス内でベルフワインがアリオスキに倒されてPK獲得。ベルフワインはファールのもらい方が上手いなあと個人的に思いました。そしてPKをケインが冷静に沈め先制。ケインは7シーズン連続の二桁得点となりました。しっかり守っていた中で先制点が入るのはチームを勢いづけました。
続いて43分、素晴らしい形から追加点が入ります。高い位置でボールを奪ったホイビュアがケインに繋ぐと、ケインがサイドに流れてから低いクロス。そこにアイリングとダラスの間から抜け出たソンが合わせてネットを揺らしました。このゴールは本当に美しかったです。まさにケインとソンのホットライン。阿吽の呼吸で追加点を取りました。このシーンも素晴らしかったのはベルフワインの動きです。ケインがサイドに流れる動きと連動して内側のレーンに絞りアリオスキについてこさせることで、左サイドでケインをフリーにしました。それによってケインがしっかりといいクロスを供給。ソンとケインの動きにしっかりとベルフワインが連動したことで生まれたゴールでした。2点のリードで後半に折り返せたのはいい流れだったと思います。
そして50分、試合を決めるゴールが決まります。ソンフンミンの蹴ったコーナーキックからアルデルヴァイレルトのヘディングでゴール。メリエのミス感は否めませんがヘディングの精度は良かったと思います。
その後61分から65分にかけて、ビエルサは立て続けに選手を交代。足のフレッシュな選手を入れて得点を奪いにきました。いぶし銀のパブロエルナンデスが入ったことでカルビンフィリップス以外にボールを回せる選手が入ったことにより少し危ないシーンが増えてしまった印象ですが、モウリーニョもウィンクスとエンドンベレに変えてシソコとルーカスの走れる選手を投入。守り切りを図りました。
そしてこれが功を奏してクリーンシートで試合終了。ダークホースのリーズに勝手を許さずしっかりと勝ち切りました。モウリーニョは試合後、「満足しているが、まだできることがあり、もっとうまくやる必要もある。理解度は非常に良かった。」と発言。より多くを求めるモウリーニョらしさが面白いですね。4戦勝ちがなかった状況を抜け出せたこともあって非常にいいゲームだったと思います。
・ラメラ、ロチェルソ、レギロンがパーティーに参加
これは非常に驚きました。ロチェルソもラメラもSNSに謝罪文を投稿していましたがモウリーニョに信頼されている選手な分、もう少し行動に気を使って欲しかったです。ロチェルソに関しては負傷離脱中なので怪我を治して戻ってくることに専念したいです。
モウリーニョには彼らに少し喝を入れてほしいですね!
・おわりに
いかがだったでしょうか。ウルブズ戦に関しては投稿をしませんがセットプレーの弱さを改善しなくてはいけないと思います。次の試合はカラバオカップ準決勝、ブレントフォード戦。ここで勝って決勝に駒を進めれば相手はシティもしくはユナイテッドなので今シーズン勝っている相手。ぜひ優勝して久しぶりのトロフィーが欲しいです!
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それではまた次回!
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