ごまだんご

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多摩川

多摩川の釣りの男と学生の僕で見上げるドローン、またね 8番を返し忘れる8番が自宅へ帰る惣菜を買う ウイルスへさよなら僕は明日から出勤しますしたくないです ブルーハ…

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封を切る

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ネオン

もう大人だから田んぼの稲とパチンコのネオンを束で数える なんだっていいよと洗う皿があり皿がきれいになる夜がある 天才と呼ばれた人の音楽を聞かないで死ぬ 享年50…

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☆月

公園で寝ると初めに砂場から次いで月から起きろと言われ またねにも終わりがあって僕に似た窓の男を今は見ている 玄関で雪を払えば服を着た不幸は僕とどこか似ている…

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マンション

マンションの電気がさびしい歳になる消したらそれはそれでかなしい 地味だけどつくっていますディズニーを男子トイレの緊張感を やめとけといわれたことをやったのは生き…

3

ひじき

君でいいから、と言われて立ちすくむ僕が本屋にいる、なぜなの 新宿の両手のバツが日を浴びてあのSAGAWAには人が乗ってる そんな日もあるよ、に笑う左目は赤い 季節は春…

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今日の短歌 11/6

高校の破片のくずがネイバーの検索窓に「おもしろ」と打つ 人と会う約束なんていつぶりか知らずに揺れる赤い干し柿 垂れ下がるロープがアートだと思い観てる 絵画はすで…

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チョコシュー

ハロウィンのいま関係はないオレンジのヒモぶらさげるチャリよ すまんな 「まだだめ」と書かれたボタン手に添えてぶっ飛んでくの、癖になってる なりたない なりたくな…

3

トースト

直前でコケたおかげでサンダルは二番ドア前跡地となりぬ 歯科医師とタオルの下の暗闇でツルハドラッグ探しに歩く 目の前の袋の中の「超」見ればふわり、ざくりと朝のトー…

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ネオバターロール

このアプリ いいねの横に「知らなくていいよボタン」が追加されてる ラグビーがくれる元気の1/1000で椅子から立ち上がる夜 マルクスに学んだ鷹が隠すべき能を僕らにこぼ…

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欲しいのはあなたがいるし、いつだって会えること、あとAmazonギフト

ポイフルを食べた直後にコーヒーを飲めば7秒お好み焼きに 「なんとでもなります」という人がいてあなたがいればなんとでもなる チョコシューが光って見える僕のまま今の…

4

プラム

ふにゃふにゃのナイキマークのふるさとを想う日本の満員電車 自殺する理由「不明」が全体の6割強を朝に迎える 母親が別の母親引き連れてカラオケに行く時代となりぬ 次…

5

予備校

恋人はぴたり体を寄せ合って僕は優先席へおひとり 緊張のほぐしかた 1. まず網と心配ちゃんを出現させる 予備校が青きガラスの学生を吐くのを見てるべたべたの僕 親の…

2

桃のパスタ

大丈夫だけで会話ができるので私は大の丈夫星人 「ラーメンは栄養がすごいらしいよ」ママは底からコロコロ笑う 俵万智の新書を読み次からはあとで破れるよう紙に書く 酒…

4

ビスケット

「生きるのつらくなった」魚がいない水槽をのぞくような不安 ごっしゅごしゅ宇宙ができるときの音イヤホンをして歯を磨くから 寝る前にケンタッキーのビスケット思い浮…

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短歌を振り返る 2019年7月

7月に作った短歌の中から、いくつか紹介します。 7/19 元気ならいいそれだけをいいに来た六時に食べるアボガドサラダ 友人が作ったサラダのアボガドが、人生で初めて…

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多摩川

多摩川

多摩川の釣りの男と学生の僕で見上げるドローン、またね

8番を返し忘れる8番が自宅へ帰る惣菜を買う

ウイルスへさよなら僕は明日から出勤しますしたくないです

ブルーハーツを聴いて定時退社が浮かぶ小田急車内みたいな

多摩川がおすすめされる小田急の窓が1つのツイートのよう

おつかれと車掌がバスを拭く夕べなんだかうまくいく気がしてる

ネオン

ネオン

もう大人だから田んぼの稲とパチンコのネオンを束で数える

なんだっていいよと洗う皿があり皿がきれいになる夜がある

天才と呼ばれた人の音楽を聞かないで死ぬ 享年50

人がいないところで人の悪口を減らす寿命が近い者から

朝に起き醤油の量を間違えて知らない夜にチャーハンと死ぬ

唇をふさいでしまえ死に近き言葉が父を囲まぬように

解かぬまま答え合わせの毎日を生きてるだけで合格でしょう

☆月

☆月

公園で寝ると初めに砂場から次いで月から起きろと言われ

またねにも終わりがあって僕に似た窓の男を今は見ている

玄関で雪を払えば服を着た不幸は僕とどこか似ている

カーボンを砕くほどではない知恵の芝をぱたんと閉じる放課後

ああだから年末なのか旅客機がカザフスタンで墜落したの

鉄製の箱を知らないおじさんに譲る日本の若者として

連続で1を押したら☆になる ☆月君と公園へ行

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マンション

マンション

マンションの電気がさびしい歳になる消したらそれはそれでかなしい

地味だけどつくっていますディズニーを男子トイレの緊張感を

やめとけといわれたことをやったのは生きたいきみと違う世界で

(マッチングアプリってこうなってんだ)(なんだミスコンだったよかった)

バレリーロじゃなくてないの一言でいいよあなたはイヤホンだから

若いねとだれかに言って死ぬくらい生きたじじいを見たことはない

この本のし

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ひじき

ひじき

君でいいから、と言われて立ちすくむ僕が本屋にいる、なぜなの

新宿の両手のバツが日を浴びてあのSAGAWAには人が乗ってる

そんな日もあるよ、に笑う左目は赤い 季節は春であってる

この歌は明日ひじきを買うときに思い出そう、で買うたやすみなさい

補給船ではない僕ががちゃらんと門を閉めてる 戻ってこれる

子ツバメがくるとは知らずある駅は人を呼ぶためつくられました

ありがとう、ごめんなさいがい

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今日の短歌 11/6

今日の短歌 11/6

高校の破片のくずがネイバーの検索窓に「おもしろ」と打つ

人と会う約束なんていつぶりか知らずに揺れる赤い干し柿

垂れ下がるロープがアートだと思い観てる 絵画はすでにないけど

金髪の弟が飲む味噌汁が春の濃度を下げるリビング

「友情は平等」がいい 乾杯が肩の高さでやりやすいから

買って満足する本がある部屋で2センチ分の俺を眺める

最初から出せよを言わぬ妹の瞳に映る7時の金庫

これまでの短歌

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チョコシュー

チョコシュー

ハロウィンのいま関係はないオレンジのヒモぶらさげるチャリよ すまんな

「まだだめ」と書かれたボタン手に添えてぶっ飛んでくの、癖になってる

なりたない なりたくないは言い過ぎのスーツの人でファミマはあふれ

Tully'sのボトルコーヒー値札ごと消えて秘境のごとき西友

イヤホンが墓場でひもになる前に右側だけのPUFFY聴いてる

今日カレーあると思わぬチョコシューのチョコシューだけに待つ朝があ

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トースト

トースト

直前でコケたおかげでサンダルは二番ドア前跡地となりぬ

歯科医師とタオルの下の暗闇でツルハドラッグ探しに歩く

目の前の袋の中の「超」見ればふわり、ざくりと朝のトースト

それぞれの決意すませて西口の傘がだどんと開く金曜

あの人になりたい それはそれとして腹は空いたし、雨は、止んでる

そうでもな人とたまには頑張ろ、の人が等しく並ぶ銀だこ

「あーあー」と7時のバクが直される「寝ます、ご飯はちゃ

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ネオバターロール

ネオバターロール

このアプリ いいねの横に「知らなくていいよボタン」が追加されてる

ラグビーがくれる元気の1/1000で椅子から立ち上がる夜

マルクスに学んだ鷹が隠すべき能を僕らにこぼす湘南

感想の語尾に"ish"をつけるのにはまる僕らの西友ish

銀だこがある生活をネオバターロールくらいに羨む予定

口コミで褒めちぎる まだ、というよりたぶんここでは働かぬから

終電で同じ方位を向くことがこの地に入る掟の

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欲しいのはあなたがいるし、いつだって会えること、あとAmazonギフト

欲しいのはあなたがいるし、いつだって会えること、あとAmazonギフト

ポイフルを食べた直後にコーヒーを飲めば7秒お好み焼きに

「なんとでもなります」という人がいてあなたがいればなんとでもなる

チョコシューが光って見える僕のまま今の私がビールを買う日

いくらでも考えられる大脳が「めんどくさい」はないだろ ふつう

さよならはいりませんから ペンギンはリンゴマークのスマホに眠る

改札を出る瞬間にペンギンが暴れ回って震えるスマホ

本当は泳げるけれどプラチナの孤独

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プラム

プラム

ふにゃふにゃのナイキマークのふるさとを想う日本の満員電車

自殺する理由「不明」が全体の6割強を朝に迎える

母親が別の母親引き連れてカラオケに行く時代となりぬ

次からは「人のいじめの映像が流れます」などテロップ入れて

「第一位:お金のため」にぼんやりと思う近所のプラムの黄土

どこで泣くことがあってもいい朝の駅のホームは雨で黄色い

よく知らぬ教えの本をぶら下げる銅の手すりがまっすぐに立つ

予備校

予備校

恋人はぴたり体を寄せ合って僕は優先席へおひとり

緊張のほぐしかた 1. まず網と心配ちゃんを出現させる

予備校が青きガラスの学生を吐くのを見てるべたべたの僕

親の名を「カテゴリ:人」に書き入れる我を加害者リストに入れよ

さよならはいつもかばんにあるらしい2人の横でデミグラス食う

「ああ、これはケンカしようの目だ」きみがぼそりと叫ぶ後半2分

桃のパスタ

大丈夫だけで会話ができるので私は大の丈夫星人

「ラーメンは栄養がすごいらしいよ」ママは底からコロコロ笑う

俵万智の新書を読み次からはあとで破れるよう紙に書く

酒よりは野菜のほうが満たされるとネットで知るビール片手に

唐突に「桃のパスタを食べよう」とよこした友が必要な夜

歌舞伎町に良い悪いは特にない人が行ったり来たりしている

ビスケット

「生きるのつらくなった」魚がいない水槽をのぞくような不安

ごっしゅごしゅ宇宙ができるときの音イヤホンをして歯を磨くから

寝る前にケンタッキーのビスケット思い浮かんで手はべたべたに

ほろほろと肉が崩れるような夢エンドロールで覆われたイス

何もかも誰かのせいにしてしまえ あきたこまちを立ったまま食う

5回目のレットイットビーが聞こえたらわたし、定時で帰ります。

短歌を振り返る 2019年7月

短歌を振り返る 2019年7月

7月に作った短歌の中から、いくつか紹介します。

7/19

元気ならいいそれだけをいいに来た六時に食べるアボガドサラダ

友人が作ったサラダのアボガドが、人生で初めて食べたアボガドでした。サラダは普通に美味しかったです。

7/21

昼の2時ポカリスエットダンボール何もしないをしようとする日

引っ越しのときに訪れた部屋には持ってきたポカリとダンボールしかありませんでした。うちわの重要

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