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今日の短歌 11/6

高校の破片のくずがネイバーの検索窓に「おもしろ」と打つ

人と会う約束なんていつぶりか知らずに揺れる赤い干し柿

垂れ下がるロープがアートだと思い観てる 絵画はすでにないけど

金髪の弟が飲む味噌汁が春の濃度を下げるリビング

「友情は平等」がいい 乾杯が肩の高さでやりやすいから

買って満足する本がある部屋で2センチ分の俺を眺める

最初から出せよを言わぬ妹の瞳に映る7時の金庫


これまでの短歌は


短歌、エッセイをまとめています。よろしくおねがいします。