物の価値を見直す「アースラ（悪魔的な性質）」～バガヴァッドギーターカード

３つの扉を通して、人は痛みと苦しみの体験が待ち受ける世界へと入る。その扉は、自分自身を破壊することに繋がる。それらは、欲望、怒り、貪欲さである。人はこの３つの質を手放すべきである。

今朝微睡みの中頭の中で曲が流れていました。
坂本真綾ちゃんの「カザミドリ」

いくつもの出会いと別れ　その先に
私を待ってるものがきっとあるから
生まれたとき自分と交わした約束
果たしに行かなくちゃ

目覚めるとき聞いていることばや歌は大抵メッセージです。
その余韻をゆっくり味わいながらストレッチをして、からだと対話していました。
カードを引いたのが遅めの時刻だったので記事の更新がいつもの時間になってしまいました。

今日のカードのタイトルはちょっとドキッとさせられました。

「悪魔的な性質」

「痛みと苦しみの体験が待ち受ける世界への３つの扉」と聖典にありますが、その一番最初にあるのが欲望なのだそうです。
「カーマ（人を縛る強い欲求）」
欲望の扉を開けなければ、他の扉（怒り・貪欲さ）は開けなくて済むのだと。

欲望・・・おどろおどろしい響きですが、そう感じるのはそれだけ欲が切り離せないどころか欲に蝕まれるぐらいの感覚があるからなのではないでしょうか。
人によって差異はあるでしょうが、飲み込まれそうな恐ろしさを感じるのが「欲」ということばが孕むものかと思います。

だったら。
簡単な話で「恐れには飛び込む」の法則。
自分の欲の正体を暴けばいいのではないでしょうか。

わたしが持っている手帳には「死ぬまでにやりたい１００のこと」というリストがあります。わたしはこれが埋まりません。

でもその代わり捨てられないものがたくさんある。欲を感じて持っているという意識はありませんが、物に縛られている。

カーマとは私たちの思いです。物のように、何処かに投げ捨てたりすることができないのが欲望という思い。”欲望を捨て去る”ということは、”物に対する思いを変える”ということです。

自分の所有物であると認識しているもの、それらを見渡して自分の思いを分析しましょう、とカードのメッセージは告げています。

あれば便利だけれど、なくても別に困らないもの。もしもの為にキープしているもの。
主観的な価値や感情や、思い出が染みついているもの。

物自体の価値ではないものに自分がしがみついていないか？

これまで記事にも書いてきたように、捨てるという作業は本当に自分と向き合わされます。「でも捨てられない」としまい込む前に、捨てた場合自分がなにを失うのか。本当に失うものがあるのか。しっかりと見る必要があると思っています。

なんとなく感じているのは捨てないこと、物を保持し続けていることは自分への根本的な信頼がないことの表れなのだということ。
これは色んな意味でそう言えると思います。

このカードを引いている意図は「本来の自分と深く繋がった状態で生きること」。

カードは今のわたしだったらできる！と告げてくれているのだと思います。
そして、おなじ状態を抱える人、今この記事を読んでくれた方にも。

さて、「物の価値を見直す」というメッセージですが、もう一つの側面があります。

本来はあるはずのない価値をのせて物事を見てませんか？例えば、お金。

わたしもノウイングスクールで学ぶまでは完全に勘違いをしていたことです。

お金が欲しい。

多くの人が内心胸に抱えていたり、目標としてお金を稼ぐことを掲げていたりします。でも師であるゲリーはわたしたちに訊ねました。

「たくさんお金を手に入れてどうするのですか？お金のお風呂に入るのですか？」と。

大抵の人は違うと答えるでしょう。
やりたいことがある。そのためにお金が必要なのだ、と。

だったら本当は望むべきはその本当に手に入れたいものなのですけれど、その対価としてのお金にフォーカスしてしまっているのですよね。
お金があれば幸せになれる。

それはお金にあるはずのない価値をのせているということです。本当はそんなものない想像の”価値”をみて、「なんとしても手に入れたい！」という欲望に捕らわれるのです。

お金は、幸せではありません。お金にはあなたを受け入れ、あなたを自由にする力を持っていません。幸せも自由も、心の在り方です。
物事の本当の価値を見極めることが、欲望と執着から自由になる秘訣です。物の本当の価値を知ることで、物に振り回されなくなります。

わたしはやっと目を逸らさず自分と向き合う覚悟をしたばかりの人間です。
だからわたしの「死ぬまでにやりたいこと１００のリスト」が今後どのように変動するかわかりません。

わたしが片付けで物を捨てるように消えていくものではなく、書き足されることもあるでしょう。
でも、それは自分に期待して押し付けるものではないだろうし、自分が真に自分らしく輝いて生きるための価値ある行動だったり、それを作り出す助けとなる物のリストだと信じます。

それは素敵なリストで、わたしの現実化によって消えていくものだと、わたしはそう信じています。

今日のYogaのポーズは「足の親指を掴んで伸ばすポーズ」。

これは柔軟性がないとお手本通りにはできませんね・・・足を高く上げることも勿論できませんが、胸を堂々と張る、この一番大事そうなところができません。

でも意識だけ。

主観的な思いから飛び立ち、様々な物の欲望や誘惑に超然とした態度でいる気持ちで・・・堂々と胸を張り、真っ直ぐ立つ自分。
そんな自分に繋がっていきましょう。