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日々のつれづれ

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2020年7月の記事一覧

ぬか床

ぬか床

 少し前まで、台所に立つ全ての作業と亡母が結びついてしまい、野菜を切れば母が切った形と重なり視界がぼやけ、味噌汁を作ると同じ味に手が止まってしまう日々だった。皿を必要以上にそっと置く癖、冬の味噌に柚子の切れ端を入れておくこと、ぜんぶぜんぶ母を思い出して必要以上に泣いていた。

 
母が亡くなり、私たちきょうだいは
「お母さんのぬか漬けが食べたいなあ」
と誰ともなく言った。
 ぬか漬けは夏の味。かつ

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ふんぱつして、うさぎの部屋に空気清浄機能つきのエアコンを導入した。我が家のなかで一番涼しい。今夜はうさぎの部屋で寝るよ… #うさぎ

カナ打ちiMac

カナ打ちiMac

ずいぶん長い事冬眠していた、iMacを起こしました。

物事の大部分はスマホでハンドリングできる程度の簡易な暮らしなので、Macはコンセントも抜いて静かに寝ていましたが、noteを書くようになってちょっとキーボードの触感が懐かしくなったのです。

私は35年前からカナ入力です。

当時通っていた高校のタイプライティング授業は選択制で、カナタイプと英文タイプが選べました。選べるはずでした。英文タイプ

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‪去年の初夏の画像が出てきた。息子と明治神宮で待ち合わせして表参道〜青山を散策してカフェに座ったとき。‬
‪「ちょっとオレ恥ずかしいんですけど…」など言われたような記憶。行きたいときに行っておいて良かった。撮りたいときに撮っておいてよかった。‬
#ロボホン

夏野菜

夏野菜

野菜をもらった。猫と二人暮らしの高齢の人。(前出、猫プリントのマスクを渡した"お母さん")

"お母さん"が育てたトマトはぷっちりと熟れて重い。箸で口もとに運ぶと、青い香りが立つ。そしてこってりした甘み。堂々とした昔のトマトという風ていだ。

「キュウリは特に採れどきだったよ、電話しようかなーと思ってたん」と“お母さん"。
パキッといい音を立てて割れる。塩で板摺りしてめん棒でたたき、ショウガの千切

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