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《絵本レビュー》へいわとせんそう

こんばんわ!

私の地元でもある長崎は今日、被曝から75年の原爆の日を迎えました。

次女は、黙祷を捧げ私は睡眠負債で眠りに落ちてました(笑)(もちろん起きた後は黙祷しましたよ)

時代と平和については切り離せず、いつも考えさせられます。

ということでですね、今日は【へいわとせんそう】という絵本レビューをしたいと思います。

文は、谷川俊太郎さん。
絵は、Noritakeさんです。

初版は2019年3月で、MOE絵本屋さん大賞第5位に選ばれてます。


《ストーリーについて》

平和と戦争の視点から、人間の営みを対比させてシンプルに描かれています。

平和の道具 戦争の道具
平和の街 戦争の街

何が良くて何が違うのか....。
普遍的で、変わらないものはあるのか.....。

理解と納得が入り混じる感慨深いお話です。


《10コの好きなところ》

①パールっぽい光沢のある紙に、こだわりの印刷技術、そして加工など、すごく素材にもこだわりが詰まっている。

②そして、白の背景に黒の線画というシンプルな構図が、とてもみやすい。

③こだわりの絵本の見返し用紙に、銀の文字で印刷されているところにグッとくる。

④谷川俊太郎さんの文と連動して、Noritakeさんの絵がすごくマッチングしている。

⑤戦争の夜と、戦争の雲のページにこだわりを感じる。ここの部分だけ、文字印刷加工や写真加工が施されている。キーポイント。

⑥味方と敵の対比も、すごく面白いなと思った。誰も悪くない正義だなと。

⑦いろんな視点から、平和と戦争のコトを問いかけられている。

⑧読みすすめるうちに、戦争の描写の中にも平和があるコトに気付く。

⑨ページの使い方や、構成力が緻密だなと思う。本当に読みやすい。

⑩ 最後は、赤ちゃんの寝顔でハッピーエンド。


《読み聞かせをしてみて》

次女(4)が、『一緒みたいだったね』って言ってました。

全然、書いてあることは反対のコトなんですけど、同じ人間、同じ営みなんですよね。

子供は、潜在的なところでもしかしたら理解しているのかもしれません。

地球はひとつしかないので、確かにある意味で平和と戦争は一対なのかもしれません。


《おしまいの言葉》

いやぁ、でもそんなコトを言いたいわけじゃないんですよね。

戦争は、絶対ダメっていう正義なんです。
でも、誰かが誰かを守る正義同士って争いのトリガーになるんですよね。

どっちも、正義なので。
だから、戦争も国を守る正義だという観念だったのかなぁって考えたりですね。

平和って、生きとし生けるもの全てで守るコトかもしれないです。

平和を辞書で調べると
心配やもめごとがなく、おだやかなこと。
だそうです。

はぁ、ステキですよね(^^)
こういう世の中になるように願ってます。

そして、自分自身が体現できるコトをコツコツやって、平和につなげていきたいです。

☆彡





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