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親子関係・親子の対話

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「親業」で得た経験をはじめ、親子関係や親子の対話について書いていきます。
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#非認知能力

「私メッセージ」成功のコツは要求を言わないこと

 親業を学んで以来この5年間、子どもとのコミュニケーションは、「私メッセージ(Iメッセージ)」や「能動的な聞き方」を意識して行ってます。  ただ、学んだ後の時間が経つほど忘れていってしまうもの……先日久しぶりに振り返る機会があり、改めて意識して「私メッセージ」で話したら子どもとの会話に変化があったのでメモしておきます。 私メッセージって? 親と子は対等という前提でコミュニケーションをとる「親業」の中では、私メッセージは次の3点が大事と言われています。 ・相手の行動 ・私

正しくないとは思っても、子どもの話を否定せず聞き切ってみた話

上の子を怒った理由と本人の気持ち 上の子年長が、下の子3歳を叩いたので、思わず上の子に「叩くのはダメ」と怒りました。  その数十分後、上の子からもらった手紙がこちら。  元々上の子は、下の子に部屋を片付けて欲しくて「ねえ、片付けてってば!」と怒っていて、下の子が無視して寝転んでいたのに腹を立て、つい手が出てしまった、という状況でした。  上の子からすると、「悪いのは片付けなかった下の子。なのに私が怒られて傷ついてる」ということのようでした。 ひたすら能動的に聴く この

“怒りのシナリオ”から抜け出すためにやってみてること

 最近、年長の上の子が、「『ゆ』がうまく書けない!!」くらいで怒り出したりします。  忙しい日々の中、こちらからすると「えーー『ゆ』が書けないだけでなんでそんなにイライラするのー?勘弁してよ……」と、つい反応してイライラしてしまいがちなのですが、これまで学んだことを元に、少しでもイライラしないように心がけています。 📖ケネス・J・ガーゲン (著)「関係からはじまる」  という本では、人との対話は「協応行為」であり、相手があって初めて成り立つもの、相手の反応により変わってく

なぜ娘の「靴下の王子様履き」を見守っているか

 何が本人にとって良いのかはまだわかりません。  が、今日は「親から見たら微妙!」でも「子ども本人は気に入ってる」ことを、一旦見守ってみているという話です。 靴下の王子様履きって?  私が勝手に言ってるだけですが、こちらのことです。靴下をズボンの上にONして履くスタイル。 理由を聞いてみた 親からしたらダサイじゃないですか(一周回っておしゃれということがあったらスミマセン)。保育園のお友達でも、5歳ともなると、みんな靴下はズボンの下に綺麗に収まってます。  どうして逆な

親子関係がスムーズになる 「親業」について

 noteを書き始めて、当初の予定以上に「親業」での実践記録を書きたい自分がいました。  どこかに一つ、ちゃんと説明したものが欲しいなと思い、まとめてみます。 親業とは? 親業とは、親と子は対等な立場であるという前提で、親子のコミュニケーションについて学ぶメソッドです。  公式の本はこちら。  ただ、本だけだと難解だったり、行動に移すまでが難しく、親業訓練協会が実施してる「親業訓練講座」の受講がおすすめです。 親業にハマったきっかけ 下の子が生まれ、当時4歳だった上の

にこにこ法その後・・・ 5歳児、自分で決めたことを守れず号泣&カイゼン

 1か月前に上の子(5歳)からの提案でやった「にこにこ法」。自分で決めた約束を破ってしまった時に、驚きの行動をしていたので記録です。 にこにこ法とは? にこにこ法とは、「親業」では勝負なし法というやり方の、我が家流呼び名です。親業とは、「親と子は対等」「子を信じる」ことを前提として子どもと接していくメソッドです。  簡単にいうと、親が「こうしなさい!」と一方的に決めるのではなく、子どもが主体でどうしたいかを、親も子どもも納得できるやり方で決めるというものです。  詳細はこち

5歳と1歳のきょうだいゲンカ どう対応する?

 1歳の下の子の我がだいぶでてきて、しょっちゅう小さな兄弟喧嘩が勃発してます。私の実践する「能動的な聞き方」での対応方法について書きます。 よくあるケンカ 上の子は5歳。もう物事はよくわかっているし、言葉も大人顔負けに喋ります。一方下の子は1歳台後半。イヤイヤ期真っ盛りで、やりたいことは絶対やりたい、でも言葉はまだほぼ出てない状態です。  最近よくあるのは、 ・1歳の下の子が持っているおもちゃを、5歳の上の子が欲しくて、「貸して」というけど貸してくれない!怒って上の子が軽

「痛くてイイ・泣いてイイ」 自己肯定感を下げない接し方

 インフルエンザの予防接種が始まって、よく行く病院でも注射後に大泣きする子をよく見かけるようになりました。泣いている子どもに皆さんなんて声をかけていますか? 慰める・励ます つもりでも? 周りを聞いていて多いのは、「大丈夫だよ!痛くないよ!!」と励ましている言葉。他にも、「(大したことないんだから)泣かなくていいんだよ!」などなど。  以前の私も、同じような声かけをしていました。でもこれ、励ましているつもりで本人の気持ちを否定する言葉がけになってしまっているんですよね。  

育休中にやってよかったコト③親業

 「親業」という聞き慣れない言葉。それは、今まで習ったことのない、親としてどう子どもと接してったらよいか?を学ぶ場でした。2人目が生まれ突然やってきた“上の子可愛くない症候群”に悩まされていた私は、「親業訓練講座」に救われました。 こんな人にオススメ ・上の子との関係を良くしたい ・子どもの自己肯定感や非認知能力を育みたい ・育児書は色々読んだけど、子どもへの接し方を体系的に学びたい ・親と子は対等(であるべき)と思ってる 親業ってなに? 親業は、「親と子は対等」「子を信

親子でwin-win解決策を探る 親業の「勝負なし法」

 先日嬉しいことがありました。初めて上の子から「にこにこ法をやろう!」と言ってくれたのです。にこにこ法とは、親業では勝負なし法というやり方の、我が家流呼び名です。これまでの我が家のにこにこ法を少し紹介してみたいと思います。 親業とは? 親業とは、「親と子は対等」「子を信じる」ことを前提として、子どもといかに接していくかを学ぶもので、親と子は上下関係で指示命令するのではなく、対等の関係で対話をしていくことが基本となってます。 勝負なし法とは? “勝負なし法”とはその名の通り

子どもの自己肯定感を伸ばしながら自立を促す「能動的な聞き方」

 上の子が年中になり、少しずつ人間関係のモヤモヤを抱えることが増えてきたようです。友達と嫌なことがあった、先生に怒られた、などの子どもの訴えにどう対応するか?を、親業の「能動的な聞き方」で解説します。 親業とは 親業とは、「親と子は対等」「子を信じる」ことを前提として、子どもといかに接していくかを学ぶもので、親と子は上下関係で指示命令するのではなく、対等の関係で対話をしていくことが基本となってます。 子どものヘルプのNGな受け取り方 子どもが、友達と嫌なことがあった、先生

イヤイヤ初期を親業的接し方で乗り切る

 第二子育休中に出会った親業。初めは上の子との関係改善のために習い始めましたが、下の子のイヤイヤがで始めた今、まだ言葉がちゃんとは話せないイヤイヤ期の子どもにも通じるなと思ったのでまとめてみます。 親業とは 親業とは、「親と子は対等」「子を信じる」ことを前提として、子どもといかに接していくかを学ぶもので、親と子は上下関係で指示命令するのではなく、対等の関係で対話をしていくことが基本となってます。 イヤイヤしている時の声かけ 一歳半を過ぎた頃から、徐々にイヤイヤが増えてきた

「魔法で体が洗える!」と言う子との攻防

 5歳の上の子の最近の口癖は、「今日は魔法で体洗ったよー!」。いや、本当は洗ってないって分かってるんですが、信じてあげたい。でも流石にね……と困り、親業の「能動的な聞き方」と「私メッセージ」で少し変化があったので書き留めます。 魔法で体を洗い始めて早数ヶ月… 5歳を過ぎて、そろそろ自分で体を洗ってねとなってしばらくたち、急に始まった「もう体、魔法で洗い終わったから!」。どうやら自分で洗うのがめんどくさくて生み出したようです。魔法。  はじめのうちは面白がり、途中からは呆れ果

子どもとPoints of Youで振り返り

 上の子(5歳)とは、時々振り返りにコーチングツールのPoints of Youを使うようになりました。 どんな時に振り返り? 今の所、何か区切りがいい時や、つらいことがあったみたいだなというタイミングを見て振り返りをするようにしています。  例えば、緊急事態宣言下で保育園に行けなかった時期は月ごとの振り返りをしていたり、最近は半休をとって上の子とのデートタイムに今週の振り返りをしたりしています。  振り返りという言葉は難しいですがそのまま使っていて、「振り返りをします!