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ぺトリコールと詩の虹

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自作の詩をまとめてます。
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2020年11月の記事一覧

ここここ

はこ どこ? そこ ねこ ねこ の子 行こ どこ? 過去 事故? 自己 と個 行こ どこ…

5

がらんどう

中身のない箱の中を のぞいている あれは入るとか、入らないとか これは要るとか、要らないと…

4

まるかいて、

かみとえんぴつ みたされたカンケイ ひつようで、じゅうぶんな ひとつのわになって かみとえ…

4

はだかのケモノ

何もかも面倒くさくなったはずの朝なのに、燃えるゴミの日を忘れずに、律儀に守れるような人生…

3

@キーボードラプソディ

キーボードに並ぶ アルファベットみたいだね、僕らは バラバラじゃ物語も無くて 記号的に孤独…

4

迷信通信

誰が見ても滑稽なおまじないを 君はよく効くんだ、と笑っていた 猫を見つければ、何回目だい…

2

願うための星を合わせて

願いはひとつでなければならない ひとつですべてを満たさなければ 私たちはいつも何かを選んでいる ように見えて結局のところずっと 何かを願い続けて、手を合わせて 誰にも見えない星で、それは光る 届かないのなら 歩みが止むこと はないのだから 私たちが二足歩行になった理由も 少しは許してもらえるはずなのだ

溺れるのは夢の定

再び、 の前に、一度目はあった 霞むほど遠いくせに、 視界の外であり、盲点 あのとき吸い込…

5

人は二度死ぬ

花の名前を知らぬまま 男は死んだ 白い花瓶にそれを入れた人の名も それを綺麗だと褒めた人の…

8

大事なことを言うときは

大事なことを言い忘れたのだけれど もはや大事かどうかすら解らないのだけれど そもそも言い忘…

3

星をみる約束

君はいつも、なにかと戦っていた 昨日の自分と、 夕立ちと、 コンビニの自動ドアと、 寝ぐ…

11

ポケットは黄色

少女が見つけた小さな秋は 終始不満そうな顔をしていた あれほど喜んでいたのに、銀杏の葉を…

6

せかいのおわりかた

世界が終わる日に 猫はやっときたかあとあくびをしていた 猫は残飯を待っていた 残飯を持って…

9

かみがみとひとの

いきようとする意志と いきなければならないという重責は 前世かなにか、今となってはふれられない 調べの中で 夫婦のようなものだったのかもしれない あるいは双子のような かみはそれを聞いて笑うかもしれないが そうやって創り上げたのは 他でもなくかみなのだ かみはあまねく全てであり それはつまり何でもないということだ 少し難しく聞こえるかもしれない 心してほしい 本当に難しいのは そのかみを創ったのはまさにひとだということだ