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#168 piwang (ピワン)

2012年秋、東京・吉祥寺のハモニカ横丁にて産声を上げたカレー屋「ピワン」。
わずか0.9坪、席数にしてたった5席(うち2席はスタンディング席!)の極小店舗ながら、同店が提供する独創的でアーティスティックなカレーは、その見た目のインパクトとそれに勝るとも劣らぬ味の良さが評判となり、いつしか行列の絶えない人気店へと成長しました。最近では「ピワン」の名を冠したレトルトカレーが発売されるなど、その知名度はもはや全国区。

その「ピワン」が今年1月末、カフェ「キチム」との共有店舗へと移転し、再オープンしたとのことなので、遅れ馳せながら訪問してきました。

場所は吉祥寺・東急百貨店の裏手に当たるエリア。同じく吉祥寺で人気のカレー屋「リトルスパイス」のすぐ先の道を右に曲がり、100mほど進んだところにある建物の地下1F部分です。

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階段を降り大きなガラス扉を開けて店内に入ってみると、想像していたよりも遥かに広々とした空間が広がっていました。お店のホームページによると、こちらはレンタルスペースとしても貸出しているらしく、各種トークショーやワークショップのほか、ライブや演劇などが行われることもあるようです。

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「ピワン」はこの広々としたフロアの一区画、キッチン前の12人がけ大テーブルを使って営業されていました。

店内は基本的にセルフサービスとなっており、まずはキッチンカウンターにてオーダーと会計を済ませ番号札を受け取ったら、奥の方にある待合席へ移動し順番を待ちます。番号が呼ばれたら案内された席に座ってそのまま待機。再び番号が呼ばれたら自分でキッチンまでカレーを受け取りに行き、食後はキッチンへ食器を戻してから帰るという流れになっています。

さて、本日オーダーしたのは定番の「チキンカレー」と"今日のおカレー"である「パセリとアサリのカレー」の2種盛り。

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うーん、この圧倒的存在感!

器作家・水野幸一氏の「銅彩釉 角皿」と思しきスタイリッシュで和モダンな器の中央には、湖を二つに分かつ堤防の如く帯状に盛り付けられたターメリックライスが。また、その上には紫キャベツのマリネが添えられ、器の右側は「チキンカレー」、左側は「パセリとアサリ」が注がれています。

いただきまーす!ぱくり。
ふわぁ〜♪美味し〜い♪♪♪(☆∀☆)

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チキンカレー・・・辛味はかなり抑え気味ですが、スパイス感は十分で、一口食べると口の中にカスリメティの甘い香りとカルダモンの柑橘類を思わせるような爽やかな香りが広がります。スープ状のシャバシャバカレーと硬めに炊かれたターメリックライスとの相性は言わずもがな。和出汁の旨味が米の一粒一粒にまで染み渡り、スプーンが止まらない美味しさ。チキンもふっくら柔らかく煮込まれておりとっても美味。

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パセリとアサリ・・・チキンカレー同様、こちらも和の趣が感じられるカレー。具材は、パセリ、アサリ、タケノコ。魚介出汁の旨味の中にパセリのほろ苦くも爽やかな香りが広がり、タケノコの滋味深く優しい味わいが春の気配を感じさせる旨味推しの一皿。塩分バランスが素晴らしく、旨味際立つ塩加減。うーん、沁みるなぁ。

美しい器で頂く美味なるカレーに心も身体も満たされ幸せ一杯、お腹も一杯。

ごちそうさまでしたー♪♪♪

晴れ、時々Curry。2020-03-21


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