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#181 トルカリ 高円寺 ④

新型コロナウイルス感染対策のため、電車移動を伴う食べ歩きは自粛しつつ、テイクアウトを利用して地元・高円寺のカレー屋さんを応援する企画、題して「高円寺カレー屋巡り強化月間」。13回目の今日はイードの特別料理をいただきに「トルカリ 高円寺」へ。

※ イード・・・イード・アル=フィトルの略。ラマダーン(断食月)の終了を祝うムスリムの大祭のこと。

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「トルカリ 高円寺」ではラマダーン期間中に「イフタールセット」を注文した方を対象に、5/24(日)にイードの特別料理を何と無償で提供されるとのこと。うーん、太っ腹。

というわけで、わたしのところにも招待状が届いたので、ありがたくいただいてきました。

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本当なら店内でゆっくりと食事したいところですが、都の緊急事態宣言解除前ということもあり、今回もやはりテイクアウトでお願いすることに。

出来上がりを待つ間、店主さんがサービスでピンク色の可愛いドリンクを出してくれました。
うわぁー。キラキラしてて綺麗ー。

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Sharbat・・・Rooh Ahza Sharbat (ローズシロップのシャルバット) と Lebu'r Sharbat (バングラ式レモネード) のミックスジュース。飲んでみるとほんのりと甘く、何やらシャリシャリとしたゼリー状の粒々が入っています。ん?何だろ、これ?
店主さんに尋ねてみたところ、見せてくれたシャリシャリの正体がこちら。

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何だか一見、食品のようには見えませんが、調べてみたところ、インドではSat Isabgol、バングラデシュではIsabgol Bhusiと呼ばれる、オオバコ科の植物の種皮を加工した天然の食物繊維で、インドでは古来よりアーユルヴェーダによって取り入れられてきた、胃や腸の働きを整える健康食品のようです。なるほど、ラマダーン明けの胃腸に負担をかけないようオオバコ入りのドリンクを飲むのでしょうね。勉強になりました。

さてさて、こちらが今回テイクアウトさせてもらったイードの特別料理です。

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こうして見ると改めて、ベンガル料理ってインド料理と比べて地味な見た目のものが多い気がします。味は美味しいんですけどね。
折角のお祝い料理なので、少しでも華やかな雰囲気にしてみようと、手持ちのプレートに盛り付けてみました。

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うん!美味しそう♪
ではでは、Eid Mubarak!!(イード おめでとう!)

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Chicken Korma・・・ココナッツミルクベースの鶏肉のシチュー。粘度は低くシャバシャバのスープ状。辛味はなく至って穏やかなスパイス感ですが、カルダモンが仄かに香っています。鶏の出汁が良く効いたまろやかで優しい味わいのシチューです。

Chinigura Rice Polao・・・「世界で最も香りが良い米」と称されるバングラデシュ特有の米・チニグラ米を使った炊き込みごはん。インドやバングラデシュ の米というとバスマティ米のような長粒種の米を想像しがちですが、チニグラ米は日本の米よりも粒の小さい短粒種です。具材の入ってないプレーンなタイプのプラオで、ビリヤニのような濃い味付けではなく、ギーと塩とスパイスだけで炊いたようなシンプルな味わいでした。

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Banana Pakora・・・バナナの天ぷら。ほんのり甘くて美味。家にベサン粉あるし自分でも作ってみようかな。

Bangla Salad・・・「トルカリ 高円寺」ではお馴染みのタマリンドソースのサラダ。マスタードオイルの風味が良いアクセントになっています。

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Bangla Dessart・・・ShemaiとShaguのMix Firni。Shemaiはバミセリ(極細のショートパスタ)、Shaguはタピオカ、Firniはプディングの意。バミセリとタピオカをミルク、砂糖、スパイスで甘く煮たデザートです。モチモチと弾力があり甘さは控えめ。

Bangula Saladだけはこれまでにも何度か食べたことがありましたが、その他の料理はどれも今回初めて口にしたものばかり。
前回のイフタールや今回のイードの料理を通して、ほんの少しですがラマダーンやバングラデシュの食文化について知ることができ、今までよりも知見が広がった気がします。

素晴らしい料理と貴重な体験をありがとうございました!

晴れ、時々Curry。2020-05-24


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