見出し画像

デザインマネージャー業を通じて痛感した5つの学び

「マネーフォワード デザインアドベントカレンダー2023」、4日目はビジネスカンパニー BXデザイン部の harayumi がお送りします。

2022年のお正月にマネーフォワードに入社してもうすぐ丸2年。
時間の経過が早すぎて震えています。ぶるぶる。

入社前はゴリゴリのスペシャリスト志向だった私ですが、入社後の環境変化でマインドが変化し、今はデザインマネージャーとしてコミュニケーションデザイナーの組織のマネジメントに注力しています。

2023年。
メンバー → リーダー → 部長、と役割が変化していく中での学びは数えきれないほどありますが、その中でもまず最初に頭に浮かぶ5つを今日は紹介しようと思います!

その1:集中タイムとランチタイムは意思を持って確保すべし

リーダーに就任したマネジメント1ヶ月目で早々に気づいたことはコレです。

集中力を要するタスクをやり切るには、まとまった時間が必要ですよね。
しかしマネジメント業務に比重がいけば行くほど、30分間隔でミーティングが立て続けに入り、隙間時間はSlackの打ち返しで終わり、結局今日も手付かず……というあるある現象。

「ミーティングが少ない日にこの作業やろう!」と待ちの姿勢でいても、そんな日は待てど暮らせどやってきません。
ランチタイムも確保できない状態になってやっと気づきました。

あれ、もしかして何もない時間って自分で用意しなきゃいけない系?

それに気づいてからは、毎週末に翌週の予定を確認し、毎日2時間ほどの集中タイムをGoogleカレンダー上であらかじめ確保するようになりました。

たまーに「集中タイムにMtg入れてもいいですか?」っていう連絡は来る。笑

そして無事、集中しないと進捗しづらい業務も進められるようになりました。
めでたしめでたし。

その2:外交力を上げるべし

リーダーから部長へと役割が変化したマネジメント6ヶ月目に気づいたことはコレです。

それまでは部のメンバーとの対話とリードが主な役割でしたが、他部署との相談や調整ごとが一気に増えました。

部のメンバー(全員デザイナー)と向き合う時は共通言語や暗黙知が多いのでスムーズにできていたことも、他部署の仲間たちとだと背負っているものや優先度……つまり見ている景色が違うので同じようにはいきません。
(もちろん景色は違えど、向かっている場所は全員同じです!)

何を課題に感じているのか。逆に何を課題に感じていないのか。
我々との共通点は何か。逆に違いは何か。
どんなスピード感でいたいのか。時間軸はどこを見ているのか。

1度や2度の非同期コミュニケーションで目線を合わせるのは至難の業です。

しかもマネーフォワード ビジネスカンパニーという大きな組織の中で、我々BXデザイン部は横断組織として存在しているので、連携すべきステークホルダーは数えきれないほどいます。
その数たるや、前職までとは比べものにならない多さです。

日常的に四方八方と連携する習慣を作り出さねば。 外交力…!

それに気づいてからは、課題ベースで話して終わりではなく、以下のアクションを取るようになりました。

  1. Slack上で関係しそうなスレを発見したら自ら巻き込まれにいく

  2. 社内で見かけた人・すれ違った人とは「あの件、その後どう?」「この前のアレ、ありがとう!」など雑談しまくる

  3. Respectを持ちつつ、伝えるべきことはオブラートに包まずしっかりと伝える

  4. まず最初に相手の考えていることや悩みを聞く。次に自部署の考えていることを伝えて悩みも相談する

  5. 自分と相手の会話だけでなく、ちがう相手同士をつなげる動きもする

  6. 他部署の飲み会に隙あらば顔を出す(注:これに関しては単なる私の趣味の活動であり、業務ではありません)

日常的な連携を増やしていったことで、組織構造やそれぞれの役割と、「なぜそうなっているのか」が見えるようになってきて、他部署とのコミュニケーションが段々とスムーズになっていきました。

横断組織の自分がハブとなって、四方八方を縦横無尽に繋げていく…!

またこれらを実行するにあたって、リモートではなく出社している状態がプラスに作用することも多くありました。(余談ですが私は出社もリモートもどちらも大好きです🥰)

今も完全達成とは言えず挑戦中ですし、成長し続ける組織の中で達成と言える日はもしかしたら来ない方が健全かも?と思う最近です。

幸せなことに、マネーフォワードは職種や役割の壁を超えて良い議論をし合える仲間ばかりなので、日々この挑戦を楽しんでいます。

その3:マネジメントはチームでやるべし

「外交力上げなきゃ」と同時に気づいたのがこれです。
元々頭ではわかってはいたけれど、実感を伴って学びました……。

部外とのコミュニケーションに時間を割くと、当たり前ですが部内を見る時間は減ります。
一方で、外交力を上げていった結果、ありがたいことに部のメンバーはどんどん増えていきました。今も増え続けています。

「ダイジョブダイジョブ、マネジメントできるさ。」

そうノー天気に自己過信していた過去の自分を上下左右から殴りたい。

1on1の時間さえ確保するのが困難になり、それぞれの取り組みの進捗がしっかりと追えなくなりました。
デザインレビューや確認ごとなど、自分がボトルネックになって部の足を引っ張ったり、ボールをこぼすケースが頻発して唖然とします。

自分、そんな器デカくないですやん。 リーダー増やす!今すぐにだ!

己の限界をメタ認知してすぐに、部内に頼れるリーダーを2人立てました。
それに加え、メンバー全員が何かしらのリーダーシップを発揮しながら前に進める状態を作っています。

そう、この状態を作り続けることこそが自分の役割なのです。

遠くまで行きたいので、みんなで進みます

ありがたいことに、我々BXデザイン部は全員が主力と言える、頼れるメンバーで構成されています。
ここが私の一番の自慢!

その4:本質を見失わないために、時に矛盾していくべし

マネジメント3ヶ月目頃に気づきました。
「私めちゃくちゃ矛盾したこと言ってんな……」と。

複数の1on1や取り組みをまたいで、
「抽象的すぎるから具体的に」と言ってる時もあれば「一段階抽象化して」と言ってる時もあったり。
「確実にアウトプットへ繋げよう」と言ってる時もあれば「アウトプットまで行けなくても考えたことに価値がある」と言ってる時もあったり。
「全部やれない」と言ってる時もあれば「どうすれば全部できると思う?」と言ってる時もあったり。

ケースによって言ってることが違いすぎてメンバーの皆に申し訳ない気持ちになってきました。
でも、その場その場で最善と思える発言をしているはずなのに矛盾してしまうって、一体どういうことなのでしょう……?

考えてみたところ、

  • 横断組織として、価値発揮するポイントのバランスをとるため

  • 目的を見失わずに、手段を目的化させずにアウトカムにたどり着くため

の2つをコントロールするためなのかなと思いました。

目的が短期目線に寄りすぎていたら長期目線の観点を入れる。
アウトカムが局所的すぎたら、広げるか、コスト下げる判断を入れる。

風向きや天候を見ながら「昨日とは違う方向に舵を切れ」と言うことは、もしかしたら必要なことなのかもしれない

波の高さも、風向きも、潮の流れもどんどん変化する

まだまだ器用とは言えませんが、これからもデザインで価値発揮していくために、必要最低限の矛盾はしてしまうのかな、と思っています。

その5:集中と選択スキルを高めるべし

人生で一番忙しかったのは、20代の制作会社時代だったと言えます。
デザインへの愛をモチベーションに月に100〜200時間の残業をこなし続け、修行に明け暮れていたあの頃……。

今はまったくそんなことはなく、相変わらずデザインを愛し、仕事を楽しみ、家事も趣味も遊びも存分に楽しめる働き方をしているのですが、なんか今も20代の頃並みに忙しい気がする。錯覚?

思うに、忙しさの種類が違うのでしょう。

第一次多忙期(20代の制作会社時代)

  • やることは決まっていて具体的かつ大量

  • 意思決定はクライアントがする

  • かけた時間と品質が比例する

第二次多忙期(デザインマネージャーの今)

  • やることは自分で決める、そのために抽象と向き合う

  • 意思決定は自分でする

  • かけた時間と品質……というかインパクトに相関関係がない(ことの方が多い)

……全然違いますね。

第一次多忙期を生き抜いたからこそ、今楽しめているのかもしれない

自分のデザイナー精神の根底には、クラフトマンシップを大事にしていた制作会社時代のマインドがずっと生き続けているので、「これは時間かけなくていいよ」という言葉にずっと苦手意識がありました。
言われれば言われるほど、反発したくなってしまうというか。

だけど「第二次多忙期」の今になってやっと、集中と選択の大事さが理解できました。

「質と量」ではなく「質とインパクト」重視に

「身体的な忙しさ」から「脳みそ的な忙しさ」に


そう変化したからですね。
どちらも楽しくて、どちらもデザイン。
両方を経験できるって本当に幸せです。

ただ、脳みそが忙しい今、抽象度が高いテーマを構造化したり言語化するスピードと精度はもっともっと上げなければいけないと思っています。

2023年から2024年へ

ということで、「外交力」をテーマにデザインマネージャーとして駆け抜けた2023年は、たくさんの学びに満ち溢れた充実の1年となりました。

2024年は「抽象的思考力」をテーマにしようかな?


マネーフォワードのデザイン組織では多種多様なバックグラウンドを持ったメンバーが活躍しています。興味がある方は、ぜひ採用サイトもご覧ください😊

アドベントカレンダー5日目は我らがBXデザイン部のSota氏です!
私も今から読むのが楽しみです🙌

Work illustrations by Storyset


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?