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ベートーヴェンを毎日聴く184(2020年7月2日)
『ベートーヴェン/「フィガロの結婚」の主題による12の変奏曲 WoO40』を聴いた。
ベートーヴェンを毎日聴く184
— Harayan (Herbert von) (@HarayanV) July 2, 2020
「フィガロの結婚」の主題による12の変奏曲WoO 40。1792〜93年
「もし伯爵様が踊るなら」の旋律を変奏。作曲者はフィガロのボン初演を鑑賞。きっとこの旋律が気に入ったのだろう。確かに印象に残るメロディ。生涯の友となるウェーゲラーの夫人エレオノーレに献呈された。 pic.twitter.com/QHpTYvVreE
モーツァルトの「フィガロの結婚」第1幕で歌われるアリア「もし伯爵様が踊られるのなら」の主題による変奏曲。ヴァイオリンとピアノによる作品であるが、ピアノが華やかに演奏されるのに比してヴァイオリンは穏やかな演奏。当時はまだピアノがメインでヴァイオリンが伴奏という役割であったということがうかがえる。またベートーヴェン自身がピアノの名手であということも理由であろう。
ベートーヴェンがボンからウィーンへ向かい、到着して間もなく作られた作品。「フィガロの結婚」自体はその8年ほど前に初演され、ボンでの初演にはベートーヴェンもオーケストラのヴィオラ奏者の一員として演奏したという。憧れの存在であったモーツァルトの作品を演奏したのはどんな気分だったのだろう。
ウィーンへ到着した際にはモーツァルトはすでに亡くなっていたが、この作品が初演されたウィーンの空気を直に感じながら、ボンで別れた初恋相手であるエレオノーレに捧げるために、恐らく演奏して気に入った旋律をもとに変奏を書き進めたのではないだろうか。
Ri ButovによるPixabayからの画像
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