ベートーヴェンを毎日聴く16(2020年1月16日)
『ベートーヴェン/弦楽三重奏曲 第4番 ハ短調 op.9-3』を聴いた。
「ハ短調」は、ベートーヴェン短調作品の代名詞ともいえる。
まだこの時代は、あの「運命」交響曲ほどの激しさはない。
どちらかというとまだ「内に秘められた激しさ」という感じだろうか。
曲の最後は「静かに引くように」終わってしまう。
「もう、これ以上いいです」
とでも言うように。
しかし、外に向けられた激しい感情を表した、ハ短調の「悲愴」ソナタは、同じ年に誕生しているのである。
ベートーヴェンは、その名作ピアノ・ソナタに激しさを集中させたのだろうか。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?