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自閉症スペクトラム症に伴う睡眠障害を持つ子の親に読んでもらいたい。 

息子は3才にして自閉症スペクトラム症の診断を受けた。
それに伴い、入眠困難と睡眠継続困難の症状が出た。
医師の処方を受け、ベンザリンとロゼレムを服用することになった。
ところが夫がベンザリンの服用に反対だと言い始めた。

今困っているのは、0時や2時頃に起床しそのまま朝までリビングで遊ばれることだ。一時的になら薬に頼ってもいいと私は思う。親の私たちが倒れてしまっては元も子もない。

それに息子は早生まれのせいもあってか、保育園のクラスで一番背が低い。成長ホルモンの分泌は睡眠時に分泌される。それを含めて今はベンザリンを使っても大丈夫だと思っていた。

そんな私に対して「君は目の前の問題しかみえていない。小学生になっても高校生になっても、大人になっても薬に頼ることになる将来は息子にとっていいことじゃないだろう。」そう言い放った時私の中の線だピンッと張り詰めた。切れる寸前、あと一押しあれば大暴れだ。

中途覚醒で困っていた中で、頼りになるのは中時間的に作用するベンザリンは周知の通りベンゾジアゼピン系の薬になる。でも服用期間が長くなればなるほど依存形成が生まれてしまい、それなしでは眠れなくなるからだ。

そんなこと百も承知ですわ、精神科勤務経験のある私だって睡眠薬のことくらい全般的に分かっている。てゆうか夫より詳しい自信すらある。小児の分野に関しての付き添いは今までずっと私がしてきた。そのたびに小児科医から説明を受け、携帯のボイスメモを頼りに調べてまとめて勉強してきた。

対してロゼレムは自然に近い成分で構成されている比較的新しい薬だ。メラトニン受容体作動薬が含まれ、自然な眠り(入眠に効果がある)を誘導してくれる。

大人用もあるので私も婦人科に受診した時に試しに出してもらった。婦人科医とは信頼関係がしっかりしているので事情を話せば大概のことを実行してくれる。
ロゼレムは確かにスッと眠たくなるが、私でさえいつも通り3時に起きてしまった、後は引かない感じだった。同時にベンゾジアゼピン系も入手し試した。こっちは確かに朝までぐっすりいける。あまりオススメしないが親として身体をつかって実験、料理の味見みたいなもんだ。

夫はロゼレムだけでいいと言って譲らなかった。
なら夜中起きてきた時は夫が対応することを条件に薬のことは診察の付き添いも含めて、すべて任せることになった。

ある日の夜、20時頃に服用したが目がギンギンで寝る気配がないからと言って23時頃に2度目のロゼレムを服用してさせていた。これはいいのだろうか。次の診察で正直に言ってほしい。

睡眠時間の記録と薬の服用時間を私が毎朝聞き取りExcelで管理している。それを母子手帳と一緒に、診察時に医師に渡して貰っている。この1か月の間に2度飲ませたことが4回あった。そこだけ背景を真っ赤にして目立つようにしている。悪意はないが、見落とさないようにしてもらわないと困る。

医師の処方通り飲まさないで勝手に変更していることを私が伝えるのは筋違いだ。診察も夫が言ってもらう約束をしていてよかった。

丁度、睡眠薬の残薬が少なくなった時に、熱を出して内科で受診した時に、睡眠状況を聞かれて「うちは睡眠薬置いてないんよね、この子は将来ショートスリーパーになるかもしれないねぇ」と言われて、「先生、ショートスリーパーって全体の人口の5%~10%です。親は今、死活問題なんです。院内の配置薬に睡眠薬置いていないなら院外処方で処方箋きってもらってもいいでしょうか。」そんなこともあった。子どもの睡眠障害は親の寝不足と体調不調がセットだ。子どもだけ起きていることはまずない。

余談になるが、私はリハビリでお世話になっているが、あの古くからある医療福祉センターの医師を信用していない、事務員も対応がいい加減で何時間も待たされたことがある。
朝1の順番で受診しているのに、これはおかしいと思って声をかけると、原因は事務員がおしゃべりに夢中になっていて、医師からカルテが回ってきているのに気が付かなかったというお粗末さ加減にブチ切れ、プラスチックのパーティション目掛けてコイントレーを大きく振りかぶって投げつけたことがある。
もちろんこの時点でブラックリスト入り&出禁覚悟だ。個人的な印象だが特に母親は腹をくくるのが早いと思う。ちなみに他の小児科で順番が前後した時に、大人しそうで真面目そうな父親や母親が切れ散らかしてるのを何度かみかけたことがある。

力任せに投げたコイントレーはバキリと真っ二つに割れた。「コロナの時代でよかったねぇ。ウィルスからだけじゃなくて物理攻撃からも守ってもらえるのだからさぁ!」と怒鳴りつけた。
ボケーっと座っていた男性職員が飛び出してきて大声で「お母さん、やりすきです、これ器物破損ですよ!ダメダメ!警察呼びますよ!」

「はぁあ?!ほんなら呼んでみろや!ボケが!チッ!!…馬鹿にしやがって。警察っていえば人間、怯むとでも思ってんのがお門違いじゃ。そもそもなぁ、どうせ100円程度の損害で裁判なんて起こさんやろが、せいぜい弁償に謝罪に反省でお終いじゃーーーー!去ね!」男性職員を斜め下から睨みつけながら、大声で首根っこ掴みかかる寸前のキレる母の前で、息子は固まっていた。

他の職員が呼んだであろう事務長とその秘書がすっとんできて事情を聴かれて、事情を冷静に説明し、時系列に秘書がメモを取ってくれる。最後に「そのままじゃこっちの気も悪いので、コイントレーは弁償すればいいですか?その点に関しては申し訳なかったです。でもあの男性職員の言った、警察呼ぶとか脅されたんはホンマ気分悪いです。あぁ言うハッタリ止めさせてくださいね、何の意味もないので。第一、警察なんか呼んだってただ来て帰るだけですよ。」結局、完全に病院側の落ち度ですので弁償は結構ですと言われた。

いつまでも用意されなかった薬が速攻で完成する。
帰り際、玄関口で事務員から謝罪される。
「あなたの名前、一生忘れないからね。この病院に来ている親は遊びに来てるんじゃない。こんな所1秒だっていたくないんや。自分の子に病気や障害があるなんて完全に受容出来ている親がどれだけいるか少し考えてみて下さい。多分だけど、あなたの年齢くらいじゃ子どもはある程度大きくて、健常児なんでしょ?子育ては色々あるだろうけど…難易度が段違いなのよ。」そう言うと頷いていた。

言いたいことは言ったし、謝るところは謝った。
子育ての難易度…はっきりとそう告げて帰った。子育て中の親の狂暴性なめんじゃねぇ。子どもに関すること適当にされると親はおかしくなる。

帰り道の運転は一層注意して帰った、信号待ちで「私のレベルが低いせいで子育ての難易度の高い息子が暴れちゃうのかな」とぼんやり考えていると後ろからクラクション軽く鳴らされて信号が青に変わっていることに気が付く。

その次の週に夫が付き添いでリハビリに行った時に、事務長と理事長、事務員が深々と謝罪したそうだ。私は2度とあんな思いをしたくないので、市の保健師に電話相談し、もう少し成長したら5才以上なら薬も処方してくれて作業療法士もいるクリニックと予約の連携を密かに取っている。自宅からも近くなる。

睡眠障害の話に戻る。
そして朝の3時から5時は私にとって唯一の自由時間でもある。
そんな時間に「あ、起きてきたから代わって」は無理だと言った。
ベンザリンとロゼレムを飲ませるなら代わってもいい。

一応こんな未熟な母親で申し訳ないが息子で可愛くはある。
その代わり3時~5時は一緒に外に連れて行くつもりだ。やったことないけど夜は怖いこと、暗くて静かなことを知るのも経験になると思う。

普段からリビングでテレビだの雑誌だの読んでいて明るくしているせいで息子も寝ないので、寝かしつけは基本的に夫が行う。私は夕食後の片づけを終えたらさっさと別室で眠っている。夜さっさと眠ればつられて息子が眠ることにそろそろ気が付いて欲しい。

その代わり朝の息子の支度は私がすべて請け負う。着替えと保育園に持っていく荷物のチェック、今だったらプールバックにサインを忘れたらプールに入れないことになるから神経を使う。

そして今朝のことだ。
息子が昨日の19時から23時まで眠ってしまい、そこから起きていると3時に報告された。「じゃぁ5時に代わるからそこから寝たら?」と言って家を出る。申し訳ないが約束は約束だ。今日は休みだから2度目の薬も飲ませなかったのだろう。ワンチャン夜が明ける前に眠れる可能性だってある。

5時に帰宅すると、床中に無造作に複数のおもちゃが混じって散らばり、こむぎこ粘土は昨日洗ったばかりのカーペットにべっちょりと張り付き、塗り絵をした色鉛筆は何本かどこかに行っているし、床部分には画用紙にクレヨン。充電0%になり死んだswitch。普段息子はswitchでYouTubeを視聴する。

流しには洗っていない飲んだカップ類。夜食で食べたであろうゼリーに使ったスプーン。
そして肝心の夫はヨギボーにもたれかかり、スマホで無造作に流れるティクトックをスワイプしながら、最低限の力で見守りをしていた。
完全に育児に疲れ、ノイローゼ気味の母親のムーブの夫がそのにいた。

「あのさ。おもちゃ出したら、次のおもちゃ出す前に片付けるんだよ。
私が息子と遊んでいる時は息子は何を言われずともちゃんと片づけをする。
夫は舐められてんだよ。怒らないから。しつけと怒りは別なんだよ。それくらいわかるでしょ。

それにさ遊んでいる間、手が空いたならもう乾いてる食洗器の中の食器くらい片付けて使った食器くらい洗ったら?今日は今から始まっていくし、眠ったら自動的に片付かないよ。

全部、私がやってるんだよ。手が空いてる間に家事も並行してやらないと家がぐちゃぐちゃになるよ。遊ぶだけが育児じゃないの。

働いてくれてるのはありがたいし、感謝してるのは本当だし、専業主婦でゆっくりさせてくれてるのも有難いと思ってる。だからって夫が手隙の時間に出来ることの家事もぜんぶぜ~んぶ押し付けられたら奴隷になった気分だよ。」

その言葉をグッと飲み込んで、「はい。ありがと。おやすみ~パパねんねするから息子~静かにね」と言いながら布団に誘導する。いつもなら肩や背中を揉むが今日はとてもじゃないけどそんな気にはならない。

息子に死んだswitchに充電ケーブルで充電しながらswitchでYouTubeをみるか、散らかっているパズルを片付けるかどっちがいいか聞く。

YouTubeと元気なお返事が帰ってきたので、32ピースと64ピースと128ピースの同じキャラクターのパズルをサッと仕分けているた。そうしたら息子がswitchを置き、32ピースのパズルの片づけを手伝い始めた。大げさにほめる。

その間に64ピースと128ピースは私がササっとはめていく。何回もやっている。右手と左手でそれそれ完成させられる。多分、柄がなくても出来るくらいには繰り返ししている。親の方が脳トレされている。

レゴブロックとドミノを分ける。非常に凶悪な組み合わせだ。こんなことになるならサンタ氏(実父)に小さなパーツのものを頼むんじゃなかったと後悔していた。知育玩具は片付けがとにかく細かい。
しかも賽の河原の石積みのように片付けたころに息子に入れ物をひっくり返されるのだ。もう発狂寸前になる。

大型のボール類や走るぬいぐるみなんて所定の位置に置くだけでいい。
一番厄介なのは個人的にドミノだ。信じられないがサンタが気合をいれすぎて600個のピースのものを買ってくれた。自動ドミノマシンという車付きの気合の入れようが空回りしている。

同じようにお風呂で遊ぶアヒルちゃんもデカいやつを1匹でいいのに小さいのが25個も入ったものを帰省した時に遊んでそのままくれた。息子を風呂に入れたあとにアヒルすくいまで育児の仕事になった、しかも小さな穴が開いているので水を絞り出して乾燥させなければ不衛生になってしまう。ある日もういいだろと思って、リビングにアヒルをお引越しさせた。

すべてを片付け終えて、観葉植物とベランダのミニ菜園に水をやり、息子を着替えさせ、オムツも替える。

息子はまだまだギンギンの元気もりもりなので、朝は早いが公園に行くことにした。
蝉の抜け殻をたくさん見つけて嬉しそうに笑う。
抜け殻は木のベンチにもくっついていた。蝉よ、そこは違うぞ。
毎年思うが、蝉が増えている気がする。

公園の砂場に蝉の死骸が落ちていたので埋めた。簡易のお墓に枝を突き立てる。
息子は生きている蝉は怖いし、死骸はもっと怖がる。抜け殻しか触れない。まだまだ4才だ。生きている蝉をガシッと捕まえて、目の前で鳴かせると泣きそうになり両手をあげて逃げてしまった、ミニオンみたいだった。

朝はまだそんなに気温も高くないし、人も少ない。散歩に来たワンコに「ねこぉーーー!!!」と指さして言い、飼い主と犬を困惑させてしまう。びっくりさせてごめんね、と代わりに謝まる。四足歩行のものはすべて猫だと認識している様子だ。

ダンゴムシを2匹見つけて頬ずりしていた。信じられねぇ。あんなの便所虫の親戚じゃないか。そんなに愛しい存在に思えないが「マッマ、手」と言われて受け取る。心の中で「うわぁ…」と思う。

私の手のひらで背伸びするダンゴムシをつついてもう一度丸める息子。
その後はキャッキャッしてブランコに乗り、ジャングルジムにのぼり、大きな滑り台も全部ひとり占めにして全力で身体を動かしてもらう。

公園中を走り回り追いかけまわし、1時間くらいで帰宅した。
帰宅する前にマンションの家のドア前で「パパねんねしてるから、アリさんの声でそーっと入るよ、起こしちゃダメダメよ。」と息子に注意する。「うん!」と言ってガチャリと鍵を静かに回して家に入るなり、ドタバダと寝室に走って行って何十個も集めた、蝉の抜け殻をパパの布団にがさーっとリリースした。最悪の展開だった。

寝返りを打たれる前に全部回収しなければ…抜け殻の爪が布団に引っかかる。全部集めて、透明のゼリーカップを2つ繋げてセロハンテープで封をした。あの玄関の前で懇々と注意したことは何だったんだ。本当に4才児のすることは分からない。特に男児の生態は分からない。


上記でも触れたが、夫婦の家事分担の実情を調べてみた。リクルートさんのアンケートなので確かだろう。

私は専業主婦なので家事育児はすべて背負うべきだという昭和な姑がいるせいで結婚当初は昭和脳に洗脳された夫に、はじめは随分嫌な思いもしたが、今では夫が育児面は5割負担してくれる項目も増えてきた。

家事面はほぼ私が請け負っている。もうこれは仕方ない。卵の割り方を知らない成人男性を見たことがありますか?でも教えたら出来るようになった。
お金貯めて今度はルンバ買いたいな。ルンバが走れるくらい広い家じゃないけれど。夢だけは見ていたい。

今は令和だし、実家は遠いし子育ての難易度は高いし、協力関係は必須。
出来るだけ不満を伝えるのは機嫌がいい時にソフトに伝えよう。一説によると男性脳にはやって欲しいことなんて察することができないらしい。

古代からマルチタスクで集団で育児や家事をしてきた女性と狩りをしてきた男性では現代においても脳のつくりからして違うなんて理不尽すぎる。
生まれた時からガス水道電気があり、同じような義務教育を受けているのに、人間の脳の進化はどうしてとまっていまったんだろう。衰退している気すらする。

今この記事を書いている時に、息子はぐーすか寝ている。昼前には起こさないと今夜も寝られない。夫は寝かせておこう。年齢のせいか8時間は寝ないと辛いらしい。だったらはよ布団に入って欲しい妻の愚痴。


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