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Fラン大卒陰キャな僕が有名外資系企業でトップセールスになった話その23:一段落

1年の種まきが実り、うまく実績を積み上げる事に成功できた。
売れているのを実感し、周囲からも認知されてきた。

「アイツ、めちゃ売れているらしい。」「今期ターゲット案件全勝らしい。」

社内で会う人で私の事を知っている人からは本当によく声をかけられるようになっていた。

Fラン大卒陰キャな僕が有名外資系企業でトップセールスになった話その23:一段落

リズムができてきており、周囲からの印象も色々と変わってきた。

マーケの人からもよく連絡が来るようになり、「自分の製品もそちらのエリアで売ってほしい。力になれることありませんか?」と依頼される事が多くなった。

私は、「売るから心配しないで。その代わり製品情報は多めに流して欲しいし、顧客からの問い合わせへの対応への協力はお願いします」と伝えていた。

双方向の信頼

社内に双方向の信頼ができていると仕事の流れもスムーズになる。

この人が言ってくれているんだからという信頼で、すぐに仕事を受けてくれるようになる。

自分で全て対応ができてしまう仕事であれば一匹狼でもいいかもしれない。
今の仕事はどうしても他人からの協力が必須だ。

その為にはこちらも依頼時に詳細に依頼しないとならないし、信頼が必要である。

何をすればいいの?

依頼する際には相手に、何をすれば良いのかを理解してもらわないとならない。

「この顧客にこの製品を提案している。この進捗状況はこうで、製品のA機能にニーズがある。なので、このA機能の詳細な説明をしてほしい。」

このように伝えると、方向性とどこを必ず説明しないとならないかが理解できるはずである。依頼される側もモヤモヤした感がなくなり、スッキリと対応ができるだろう。

販売数トップに

2年目の成績で販売金額と販売台数がカウントされていましたが、私は販売台数で圧倒的にトップになっていた。

大きな案件がもっとあれば良かったのですが、私がいたのは地方の支店で大型案件も少なかったので複数案件を積み重ねての成果であった。

それを軒並みかっさらっていたので、台数は本当に伸ばす事ができた。

会社全体では平均して2ヶ月に1回ぐらいの受注頻度だったのですが、私は1ヶ月におよそ2台のペースで販売しており、合計で21件の受注だった。
販売金額達成者の中には年に4回程度の受注で達成する人もいたのですが、それに比較すると異常な件数の多さに注目を集めていた。

受注すればする程多忙になる仕事だったので、みんなこんなに受注できるのは普通ではないと驚いてくれており、常識を覆したという感触もあって充実感があったのを覚えている。

Fマネージャーの言葉をすぐにお返し

「この会社の製品は全部売るのに5年ぐらいはかかるんじゃないかな。ま、気楽にやってよ。」

この言葉を忘れていなかった。
そんな時間かけずに売ってやるぜ!!と意気込んでいたが、それが現実になった。

Fマネージャーからは、
「お前、よくやったなあ。こんなにしょっちゅう受注してくる奴見たことないわ。本当やるなあ。」

これは素直に嬉しい言葉であった。

5年もいらなかったですね!と伝えると、苦笑いをしていたFマネージャーの表情は忘れない。

総仕上げ

この期の最後の仕上げに大型案件があり、滅多に売れない超ハイエンドシステムの案件を追いかけていた。

競合との金額差があり過ぎて、社内では流石に負けるだろうと話していた。

しかし、私は最後まで勝てると信じていた。

理由

勝てると思っていた理由は以下。

・顧客のニーズに合致していたのは完全にこちら。
・金額は高いが、ペイできる期間もきちんと試算し、納得してもらえていたから。
・後は予算がどうしてもある為、それに合わせられるかどうかだけだから。

最後の予算に合わせるのを後はなんとかするだけであった。

ありとあらゆる可能性を探った

予算に合わせる為に必死にコストを見直した。
工事費用や周辺機器など。

そして私の勝利を決定的とさせる出来事が起きた。
それは既存製品の下取りである。

今顧客が使用している製品を下取りしてくれる業者を見つけたのであった。
すぐに下取り金額を試算してもらったところ、かなりの金額で買取をしてもらえる事になった。

これでかなり余裕が出た。

現場への最終的な仕様の確認を済ませ、納期の確認も行った。
作業日程等の打ち合わせも完了させる事ができた。
そして、最終的には金額面の調整も完了させることができ、この超大型案件を受注する事に成功したのであった。

成果と自信

この時、自分の目標がついに叶ったと実感した。

前職の人に、俺を逃した事を後悔させてやる、今の職場の人には自分を認めてもらうんだと思って必死に仕事をしてきた。

そして前職で学んだ「どの環境でも成果を出せる営業になる」という目標も達成できた。

今までの積み重ねが自分を作り、これから先も営業としてやっていけると確信を持てる出来事となったのであった。

段階を踏んで欲しい

私は若い時に営業としてどのように働いていけば、どの場所で働いても成果を出せるかを考えていた。

もちろん若い時から成果を出したいとは思って働いてきたが、何かを飛ばして登ってきた事はなく、一歩一歩進んできたのであった。

それがこの時、実った。

全て自分で経験してきたわけではない。
他人の経験を見て学び、それを自分ができるタイミングで同様にできればそれで自分の経験とする事ができる。

自分が実際に行わなくても他人がやってきた経験も含めて全て見た事を自分のものにできてしまえばいいのだ。

いずれにしても一つ一つ正しく段階を踏めば誰でもできるようになる。

今がしんどくても腐らずに積み上げてほしい。

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