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1994年の日記 「まいごの犬のホワイツ」(9歳)

5月6日(はれ)

今日は、えみちゃんと、ひーちゃんと、ようこちゃんと 遊びました。
田んぼ道を歩いていたら、白い犬が歩いていました。

首わとヒモをしていたので どこかから にげてきたんだと思います。

ようこちゃんが、
「みんなでおうちをさがしてあげよう!」
と言ったので、おうちをさがしてあげることにしました。

えみちゃんが、
「名前は白いからホワイトにしよう。」
と言ったので、犬の名前はホワイトになりました。
えい語で白いことをホワイトというらしいです。えみちゃんはえい語のじゅくにかよっています。

みんなでたくさんさがしました。でも、見つかりませんでした。

夕方になったので、
「もうここにおいて帰ろう」
とようこちゃんが言いました。

わたしたちは、ホワイトを田んぼ道において帰りました。
でも、ホワイトが私たちのうしろをついてきます。

「ついて来たらあかんで!」
と言ったのに、ついてきます。

わたしたちは走ってにげました。
そしたら、ホワイトがきゅうにおこった顔になって、ひーちゃんを追いかけてきました。

「ワンワン!」

とすごくおこっていました。

ひーちゃんは、
「たすけて!」
と言って行ったり来たりして走っています。
ひーちゃんはバスケットボールクラブなので足が早いです。

わたしは、こわくてうごけませんでした。
えみちゃんは、もっととおいところで、ひーちゃんを見ていました。
そしたら、ホワイトはどこかに走っていきました。

「ホワイーーツ!」

と、えみちゃんが大きな声でよびました。
わたしも「ホワイトー!」となまえをよびました。でも見つかりませんでした。

つぎの日、またホワイトをみつけました。またたんぼ道を歩いていました。
みんなで学校でおせわすることになりました。


続き



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