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社会課題起点で人材育成、組織開発を行うときに必要な4つの視点

事業開発をしているときに、社会解決を行いながら収益を挙げられるビジネスモデルを効率的に実現することができないかと思ったことはないでしょうか?また、人材育成プログラムで日本以外の国へのアイディアや持続可能なソリューションを考えるプログラムを実施したいと思ったことはないでしょうか?
弊社は、そんな課題を解決するため新興国の社会課題から事業開発を行うコンサルティング及び人材育成のプログラムを提供しています。
弊社が提供するサービスでは、

  1. デザイン思考思考を中心とした顧客インサイト取得

  2. システム思考を使用した課題の整理

  3. スタートアップ構築を用いた素早い仮説の構築と検証

  4. 顧客開発を中心とした仮説検証

  5. 日本にいながら英語の実践インタビュー

の考え方を提供したします。

では、私たちがサービスを提供する上で、みなさんに意識して欲しいことをこの記事では記載していこうと思います。


新興国の0→1のビジネス構築を疑似体験することで、社員/生徒の目を開眼させる

私たちは日本人の当たり前の中で生きてきています。時間通りに電車がきて、24時間好きなものが買えて、Amazonで頼めば翌朝には自分の住所に置き配送してくれる。これは、私たちが努力の中で成し遂げたサービスです。しかし、私たちはそれが当たり前と思い込みすぎていて、それが前提のもとでさまざまなサービスを展開したり、負の部分を考えたりする機会が、とても少なくなっています。これから私たちがサービスを考えるときに、人々が抱える課題に対してどのような現状対策をしているのか? など顧客インサイトを得なければいけません。
日本のことを考えると国内の需要の減少や生産年齢人口の減少など、悲観的な将来予測があるため、今後は海外展開も視野に入れなければいけません。その時に、日本的な方法を外国に押し付けて、果たして現地の課題を解決するアイディアやサービスを考えられるでしょうか。
弊社では、「当たり前を疑う」ということをワークショップに中に多く取り入れています。私たちが当たり前だと思っていることは本当なのか?思い込みではないか?ということを下記のようなビジネスフレームワークを用います。

  • マインドマップ

  • 価値連鎖分析

  • カスタマーペインジャーニー

  • Job理論を用いた成し遂げたい仕事の理解

  • ビジネスモデルキャンバス

  • ソリューション構築

誰でもお金が支払えるようなソリューション/ビジネスモデルは何かを考える?

私たちはサービスの価値と等価またはそのサービスの価値以上の費用を普段から支払っています。それはお金を稼ぐ上で最もシンプルな方法です。私たちが日本で事業を考える場合は多くはこの形になるでしょう。しかし、新興国では、1日500円で家族全員が生活している場合もありますし、月収が10万円行かない国も多くあります。では、どのように民間企業はサービスを提供しているのでしょう。
 アフリカの場合は、Pay As You Goモデルといって、その人が払える金額だけでサービスを購入させてあげるサービスが盛んです。たとえば、ガスを使いたいけどガスタンクを買うお金がない人に対して、電子送金ができるスマートガスメーターを設置し、50円だけガスを使えるようにできます。この発想は、日本に住んでいる私たちが発想することは難しいですし、事業として成り立たせるには工夫が必要です。

英語ができないなら翻訳でもなんでも活用する。手段が目的にならないようにする

私もかつては英語コンプレックスの塊でしたし、今でもアメリカやイギリスなどのネイティブ英語圏では通用しない場合があるかもしれません。では、私たちがこれから狙っていく市場は、綺麗で流暢な英語が必要な国ばかりでしょうか? 答えはNOです。では、英語ができなければ、現地の事業探索はできないでしょうか? これは半分YESで半分NOです。

現在は、オンラインでインタビューすることも簡単に行えます。わからなければ、翻訳ツールのDeepLを使ってすぐに調べられます。私たちはそれらを駆使してコミュニケーションできます。

弊社のプログラムは、ビジネス英語の話し方を教えるわけではありません。英語がしゃべれなくともチャレンジして顧客インサイトを取る方法を実践します。

新興国のニーズを的確に捉えて、高速で仮説検証を行う

私たちが用いるビジネスフレームワークは昨今注目されている方法論を使います。ただそれを新興国のビジネス開発にカスタマイズしたフレームワークとプログラムで実施します。例えば、ビジネスモデル一つとっても現地の人が支払いができる形でサービス設計をしなければいけません。また、ソリューションで用いる基礎技術も最新のものよりも、現地の人が扱いやすいことを考慮しなければいけません。アプリも無料で使うことに慣れてしまっている、かつクレジットカードを持っていないことを理由に、アプリの課金は進んでいません。 こんな状況を適切に打開するためには、仮説を高速で検証する以外にありません。ビジネスフレームワークを使って仮説を構築した後には、仮説を検証するという作業が必要です。弊社は、立てた仮説を高速で検証するために体制を整えており、現地からインタビュー相手に適切な人をピックアップして参加者が自ら検証を行います。このプログラムを活用すれば、御社が日本から高速で顧客インサイトから仮説検証できる人材を育成します。

AA Health Dynamcis株式会社が提供する新興国の課題を通じた人材/組織開発サービス

実際の人材育成に関するプログラム例は下記の通りです。

スケジュール(ワークショップ内容)

  • DAY1 アフリカに関する情報提供、現地のスタートアップ情報、チームビルディング、課題定義

  • DAY2 課題定義に基づいた深堀、カスタマージャーニー、エンパシーマップ、現地インタビュー

  • DAY3 ソリューションコンセプト、ソリューション構築(MVP作成)、現地インタビュー

  • DAY4 価値やJobに関する定義、価値分析、現地インタビュー

  • DAY5 バリューチェーン分析とビジネスモデル開発

  • DAY6 財務計画策定/資金調達の考察

  • DAY7 最終報告会

プログラムの間には、グループメンタリングと現地のインタビュー(英語) が入ります。

海外アントレプレナー育成、海外研修の事前学習、キャリア教育プログラムとして提供している

弊社のプログラムは、企業のみならず、大学や教育機関での海外アントレプレナーの育成やソーシャルビジネス創出の機会としても活用できます。

これまで弊社は、

  • 名古屋大学

  • 宇都宮大学

  • 滋賀医科大学

  • 山口大学

  • 立命館大学

  • 東京農業大学

でプログラムを提供し、約150名の学生さんに受講していただきました。
プログラムの内容はご要望に応じて柔軟に承ることもできますので、ご興味・関心がある方はお気軽にお問い合わせください。

著者:原健太

原健太(はら・けんた):東京農業大学大学院修士課程(国際農業開発学)を卒業後、同大学にて助手として勤務。2014年にJICA青年海外協力隊として野菜を通じたヘルスプロモーションを行うためサモア独立国に赴任。帰国後は、立命館大学にて、大学リサーチアドミニストレーター(URA)として知的財産管理、新規事業開発、プロジェクトマネジメントに従事。大阪大学・立命館大学リーンローンチパッドプログラム修了。同プログラムのメンターとして参画。東京大学ischool(デザイン思考)アドバンスド・ファシリテータープログラム修了。ソーシャルマーケティングを行う『AfricaScan』のゼネラルマネージャーとして、ケニア・東アフリカの医療課題の解決や健康増進に関わり、AA Health Dynamics株式会社を設立。アフリカ・アジアのヘルスケア課題の解決を日本のパートナー、テクノロジーと共に目指します。

ライター紹介

増田さなえ |AA Health Dynamics株式会社 グローバルサウスにおける事業開発支援集団 (aa-healthdynamics.com)
米国ピッツバーグ州立大学卒業後、セントマシュー医科大学とウィンザー医科大学に進み医学博士取得、救急医師として、米国やカリブ海の医療に従事する。2014年に出産のため休職し、ウェブライターを始める。2014年からカリブ海の救急医として2019年まで働く。2020年からは米国に戻りウェブライター専門で活動中。

お問い合わせ

この記事へのお問い合わせは AA Health Dynamics株式会社 まで
Email:info@aa-healthdynamics.com

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