見出し画像

摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~「痩せたい」と「食べたい」のその先へ~220


冷蔵庫からサラダチキンとひじきの煮物を取り出した。以前、おばんざいのお店に行ってからというもの、和食のお惣菜を何となく食べるようになっていた。食べられる時には、なるべく身体に良さそうなものを食べたい……そんな思いもあった。

「出来る時に、出来る事を、出来る範囲でやればいいんだから」

そう自分に言い聞かせた。

今日はめずらしく仕事で嫌なことや理不尽なことがなかったからか、お酒を飲みながらお惣菜をつまんでいても何となく穏やかな気持ちでいることが出来た。

食べることも、私の中では自然に、いわゆる『普通』に食べることが出来ている。そわそわしたり、食べることが怖かったり、もやもやした思いを抱えながら食べている感覚もほとんどなかった。

「私にもそんな日があったりするんだ。そういう時にはあれこれ余計なことは考えないで、身体が欲するままに食べればいいのかな」

摂食障害になってしまってからというもの、食べることは頭で考えることになってしまったから、食べたい物を食べるとか、食べたいだけ食べるというよりは、頭で考えて脳で食べる、という感じに近かった。今日はそういう感覚がなく素直に食べることが出来ている気がした。


今日もありがとうございます。

この記事が参加している募集

#私の作品紹介

96,726件

#眠れない夜に

69,580件

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは、今後、摂食障害で悩む方々のサポート活動に、大切に使わせていただきます。