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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~67


「そんなに私って、言いたいことも、やりたいことも我慢して、自分の欲求に蓋をしてきたのかな・・・」

次に先生のところに行くまでは2週間弱あるので、とりあえず思いついた時に思いついたことを一つ一つ書くことにして、まとめて一気に考えることはやめることにした。

「そうよね、いくら先生に言われたことだからって、考えてもまとまらないことを考え続けていたら、だんだんイライラしてきて食べたい猛獣に襲われてしまう・・・今は、出来る時に、出来ることを、出来る範囲で一つ一つやればいいんだから。慌てず、焦らず、諦めず!」

呪文のように自分に言い聞かせて、心が堕ちていくことを繋ぎ止めることも、今の私には必要なのかもしれない。

ここ最近は、メンタルのめりはりの付け方、じゃないけど、調子がいい時や前向きになれる時には出来るだけ先生に言われたことを思い出したり、逆にイライラしてたり、ダメな自分を責めてしまうような時には、割り切って過食嘔吐するしかない、してもいい、と自分を許すことが出来るようになっているような気がした。

「いくら摂食障害だからって、24時間食べて吐いてるわけじゃない。良く考えたら仕事にも行くし、寝てる時間だって、そう多くはないけどあるんだし。何も食べないで考え事をしている時間だって、あるにはある。買い物や、食べることをしないで過ごせる時はそうすればいいんだし、食べたくなって、何か買いに行きたくなったら、(仕方がない)って切り替えて買い物して、食べればいい。それが(今出来ることを一つ一つ積み重ねる)ことなのかどうかはわからないけど、とにかくそうすることしか出来ないんなら、それでいいのかもしれない・・・」

今まで、さんざん自分を追い込んで、ストイックに(完璧)を追求してきた。出来ない自分が許せなかった。何もかもが思い通りになる自分でなければ許せなかった。そうでなければいけなかったし、そうすることが出来るはずだった・・・

でも、でも、どこかで壁にぶち当たった。何かに躓いた。どこかで限界を知ることになった。いつの頃からか、出来ない自分を認めて、受け入れざるを得ない状況に追い込まれた。悔しかった。悲しかった。出来ないことを認めるまでに、膨大な時間が必要だった。

人生って、生きるって、もしかしたらそんなものなのかもしれない。そんなことの繰り返しなのかもしれない。どんなに素晴らしい人でも、出来る時もあれば、思い通りにいかない時もあるはず・・・

私は、長い時間をかけて、先生の言う(今出来ることを一つ一つ積み重ねる)ということがどういうことなのか、わかりかけてきたような気がした。


今日もありがとうございます。


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