摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~「痩せたい」と「食べたい」のその先へ~114
やっと、お昼休みになった。
「あっ、そうだ。陽子にLINEしなきゃ」
LINEを見ると、陽子からの返事がきていた。
再来週の土曜日、OK~!
それでは連絡待ってます!
私からは、日にちが近くなってからの時間と場所の連絡で良さそうだった。
今度陽子に会ったら、自分のどこに自信を持ったらいいのか、それとなく聞いてみよう。それはそうと、今度はどこに行こうかな。今までは、確かパフェを一緒に食べて、話をしただけだった。陽子が『いいよ』って言ってくれたら、海を見にいこうかな……そんなことをぼんやりと考えていた。
気が付いたら、1時間のお昼休みの半分以上が過ぎていた。
「やばっ、急いで何か食べなきゃ」
とりあえず、会社に一番近いコンビニに行くことにした。
*
ピークの時間は過ぎているようで、お店はそんなに混んではいなかった。余りゆっくりとしている時間はないので、ほとんど無意識的にブランパンを手に取って会計を済ませた。
「時間がない時や、迷っている時には、食べる物が決まっていることが逆にいいのかも」
こんな時には、今の私の『許可食』であり、すぐに食べられるブランパンの存在がありがたかった。
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