摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~85
摂食障害と長く付き合う(付き合わなければならない)のなら、どこかのタイミングで気持ちを切り替えること、ある意味潔く諦めること、そして、心や身体のシグナルに素直に従うこと・・・そんなことが必要であり、大切なことのような気がした。
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同じ過食用の買い物でも(食べたくなっても当たり前、でしょ?)って思って堂々とするのと(結局今日も買い物に来ちゃった・・・)って、後ろめたい気持ちでするのとでは、やっぱり気分が違った。
(食べたくなっても当たり前、でしょ?)って思って堂々と買い物をしてると、何となく許されたような気がして、いつもよりゆっくりと食べたい物を選べてるようだった・・・そう、自分で自分のことを許すことが出来る・・・これがそういうことなのかもしれなかった。
「そんなことをあれこれ考えても、結局吐いてしまうんだから、同じような気もするけど・・・」
でも、もしかしたら微妙に違うのかもしれない。いつか先生も、確かこんなことを言っていた。
食べたいものを買って食べる、ということをやってみた経験は、ご自分の素直な欲求に耳を傾けて、自分のことを満たしてあげた、自分のことを大切に扱った、ということに繋がります。まずは、そういうことを積み重ねて、とにかくご自分を第一に、大切になさってください。
自分を満たす・・・たとえ吐くために食べるとしても、その瞬間、その瞬間で自分のことを大切にして、満たすこと・・・そのことが、そのことの積み重ねが、もしかしたら大切なことなのかもしれない。
「本当のことは良くわからないけど、摂食障害って、もしかしたら何か満たされない思いを埋め合わせるために、痩せることに拘って、痩せることでその何かを満たそうとしている、そんな代償行為みたいなものなのかなぁ・・・」
だとしたら、私が、私自身を満たすこと、本当の意味でそのことが出来た時に、もしかしたら摂食障害も、過食嘔吐も克服することが出来るのかもしれない・・・
今日も、眩しいくらいの月の明かりが、暗くなった部屋を照らしていた。
今日もありがとうございます。
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