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私が、摂食障害とともに辿ってきた軌跡⑨

みなさん、こんばんは。今日は、摂食障害経験者である私が、今まで辿ってきた軌跡 その9、について書きたいと思います。

私が、摂食障害とともに辿ってきた軌跡⑧ ⇩

私が考える摂食障害という病

8 理想と現実

ここでは摂食障害経験者である私の現時点での考え、特に私が経験したこと、今振り返ってみて感じたことを中心に書きたいと思います。

※これから書く内容は、私の経験と知識などを基にした考えであり、医療関係者や専門的な研究者などの診断基準や見解などを否定するものではありません。

多くのみなさんが「痩せたい」から始まった摂食障害。そして、一時的には手に入れることが出来た「痩せた身体」。

極端な、また厳しい言い方を敢えてさせてもらうとすると、一時的に痩せることが出来たとしても、その状態を継続(キープ)することが出来ないということは、それはどこかに「無理」があるのであって、そしてその「無理」を押して、理想を追い求め続けた結果が「摂食障害」なのかもしれません。

同じように「痩せたい」から始めて、実際にその体型(体重)を継続(キープ)することが出来るのであれば、それはもしかしたら「ダイエット」の成功(達成)と言えるのかもしれません。

ところが、私を含めてみなさんはどこかの時点で「破綻」してしまった。現実は「痩せること」「食べること」に拘って、囚われて、振り回されて、そして日常生活に支障をきたすようになってしまった。もちろん、精神的にも辛く、苦しい日々の連続で疲れ果て、追い詰められてしまった。

私は、人生の全てを捧げても手に入れたかった「痩せたい」を、たとえ「破綻」したからと言って全て切り捨てて、諦めて、きれいさっぱり忘れなさい、とは言いたくないし、摂食障害経験者としてそんなことを簡単に口に出すことは出来ないと思っています。

とは言っても、現実問題として「破綻」したのならば、これもまたそう簡単に実現出来るものでもないと思っています。

私は、メジャーデビュー前から「X JAPAN(X)」のファンでした。ヴォーカルのToshlが脱退して、解散した時に「私がヴォーカルとして加入して、X JAPANを復活させる!」って、本気で思っていたことがありました。その後、Toshlが復活して再結成し、今に至る訳ですが、今でも隙あらば「ヴォーカルとして加入」したいと思っています(ただし、私にヴォーカルとしての経歴は一切ありません)。

たとえ話は極端ですが「痩せたい」にしたって、今でも「全て切り捨てて、諦めて、きれいさっぱり忘れ」た訳ではありません。体重計を全く信用しないくらいに「体脂肪率」は減らしたいと、毎日思っています。でも、今の気持ちは「いつかは実現したい、実現出来ればいいなぁ・・・」くらいに思っています。「いつか必ず・・・」です。だって、私ヴォーカリストでも何でもないし、食べたいし、お酒飲みたいし。それでも諦めずに追い求めてる。

昨日記事にも書きましたが、精神的に「破綻」してしまったら、そこから戻ってくるのは本当に簡単なことではありません。本当に「彼方」まで行ってしまったら、回復するのには相当な時間と負担がかかります。

私の記事を読んでくださっただけで、今すぐどうこうなるものではありませんが、どうか、一日も早くみなさんが何かしらの「きっかけ」を掴んでくださることを、今日も願っています。


今日もありがとうございます。

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