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猫から学んだ10のこと

僕はもともと “動物無関心層” でしたが、妻の影響もあって2006年にフレンチブルドッグを飼い、2017年にお別れを経験。その2年後の2019年3月、保健所動物愛護センターから引き取った保護猫を飼うことになりました。名前は「シオ」です。年齢不詳、メス。鼻先にパンダの顔が、口元には「・⅄・」な顔があるのが特徴です。

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・⅄・

猫を飼うことになるなんて夢にも思っていなかったのですが、いざ飼ってみると、猫の、自分らしく、自分のために生きている生き様に魅了されていました。こんな生き方、いいなぁと。

思いがけず「猫派」になった僕の、1年4か月の生活を通してシオさんから学んだ10のこと。

1. 適度な距離感を保つ

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朝、人間の寝床に顔を出すも、じっと見てるだけ

前に飼ってた犬と違って、ほとんど寄ってきません…。ほぉぉ…。ご飯欲しそうにしていても、一定の距離感を保ち、じーっとこっちを見ている。たまに擦り寄ってくるも、しばらく撫でていると、無防備から一転、突然噛みついてきたりもする。あれ、しつこかった?最初は戸惑ったけど、かまいすぎはダメなんだねと理解。

むやみに近づかず、近くにいても近づきすぎない。人と長く付き合える距離感かもしれないです。近すぎず、遠すぎず。いずれやってくる老後生活のヒントになるね、と妻と話しています笑。


2. 居心地の良い場所を、自ら見つける

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冷蔵庫の上は、暖かい
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工具入れの奥
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仕事しろよ
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仕事させません
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ずいぶんと狭いところで待機してますね
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『FACTFULNESS』猫はやわらかいクッションが好きという思い込み
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クッションよりダイキンが好き

2~3日ぐらいのサイクルで家の中でのお気に入りの場所がどんどん変わります。それが普通なんですかね? なんか新鮮。
冷蔵庫の上、クローゼットの隅、ソファーの下、デスクの上、キーボードや本や家電を枕に…。ひとつのところに留まらず、今はここが一番!というところを自ら求めて移動する自由さがいい。僕よりもずっと、家の中を有効利用している。いつもいる場所でも、周りを見れば、まだまだ発見があるはず。つまらないとか、飽きたとかいう前に。

こうやって好きなところを常に探しているけど、残念ながら膝の上には乗ってきません。でも、いろんな人の話を聞いたり読んだりしていると、そういう日が突然やってくるかもしれない、らしい。そっと楽しみにしつつ、「おいで」って準備をしようとしてはいけないのだな、とも思いました。

(2022年03月21日追記)
うわぁぁぁ!3年目にして、初めて僕のおなかの上に乗ってきた…!
お互い緊張が走る!



3. 媚びずとも、必要とされる

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ご飯をあげるとき以外はこちらにはほぼ無関心。そんなに自分のこと必要としていないんだろうなぁ(ちょっと寂しい)。自信があり、人目は気にしない。ひとりでもちゃんと生きていけるよ、という逞しさを感じます(ちょっと寂しい)。自分をしっかり持っていれば、下手に媚びずとも、相手から必要とされるのですね。


4. 目標を見定める

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別のところに飛び移るときの、目標地点に視線を注ぐまなざしが本当に真剣。目をパチッと見開いて、踏み出す足の位置をもぞもぞ整え、瞬時に、確実に飛び移る様子がお見事。さぁ行くぞ。行くと決めたら、行く。行動するからこそ、新しい景色が見えるのです。

4枚めが好き…


5. 助けを求める

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行きたいところに行ったはいいけど、ふだんより高いところに上って、降りれなくなり、鳴いて呼ぶシオ。抱きかかえられておろされる姿がちょっと滑稽でした。冒険すればそういうときもありますよね。チャレンジは大事。そしてダメだと思ったら無理せず助けを求めるのも大事。家族や仲間を信じよう。


6. 幸せそうに寝る

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寝顔のなんて幸せそうなこと…。
ぐっすり寝るっていいなぁ。仕事でちょっと気になることがあると睡眠に影響しがちな僕は、たまに家族を心配させることも。四六時中考えごとしてると疲れが取れず睡眠の妨げになるので、寝る前にシオさんの隣で腹式呼吸の時間作って呼吸整えるようにしてから、寝つきも目覚めも改善されました。
起きる直前に思考が整理されることが増え、起きてすぐメモ取るなど朝活にも好影響。意図的に無の時間作るのは大事ですね。


7. 周りの世界に興味を持つ

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外で動いているものに反応し、追いかける。意識のアンテナを外に向け、好奇心を持つこと。シオの視線の先に何があるのかを一緒に追いかけるのが、休日にのんびりするときの楽しみでもあります。いつもの日常に、何気ない気づきを与えてくれます。


8. イヤなことからちゃんと逃げる

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イヤなことがあると、クローゼットの奥や、カーテンの裏に隠れる。わかりやすいほどの意思表示。なかなか「イヤ」といえない人間社会だけど、ノーと言える勇気と、逃げ場は必要です。


9. ちゃんと充電する

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部屋に陽が差すと必ずひなたぼっこ。それに付き合ってみると気づくのです。デスクワークしていると、一日中陽に当たらないなんてことが当たり前になっていることに。充電とはこれだよね、と気づかされます。

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充電といえば一番大事なのがご飯。僕も一日の一番の楽しみは食べることだから、おいしく食べるために、今日もがんばろう


10. 今を生きる

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好きなときに寝て、好きなときに動き、食べたいときに擦り寄ってくる。家に帰るとどこにいるのかわからないし、お出迎えもしてくれないけど、気づけばいつの間にかすぐ近くにいたりする。我が道を行っているなと思いつつも、どうやら人間ともそれなりにいい関係性を築いている。過去も未来も関係なく、家の中という小さな世界だけれども、今を自由に生きてるなぁ、と思わせてくれます。その姿に、憧れすら抱きます。


以上、10選でした。


おわりに

常に社会や人との関係を意識しながら毎日バタバタな生活を送っているわけですが、周りのことを全く気せず我が道を行く猫に「(別にそんなに関心ないけど)自分らしく生きろよ~」と言われているような気がします。

自分に正直な猫に学べば、猫のように生きることもできるかもしれません。猫と一緒にいるときは、何もしゃべらず、目も合わせなくても、呼吸を合わせる時間にしたいな、と思っています。


シオさんは、長野市の保健所動物愛護センターから引き取りました。
猫譲渡情報 - 長野市保健所

シオさんが保健所にいたときの写真。うちに来てくれてありがとう。


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