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Amazonの保護犬・保護猫 Welcome Family Campaignとnoteで開催した、「#うちの保護いぬ保護ねこ」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2022年9月20日から約1ヶ月にわたって開催した、「保護犬・保護猫」について語る「#うちの保護いぬ保護ねこ」投稿コンテスト。期間中(9/20-10/16)には、1,000件もの作品をご応募いただきました!保護犬や保護猫についてあたたかい視点で描かれたすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品は、こちらの投稿作品一覧をご覧ください。

審査会にて、審査員である田中裕子さん佐倉イサミさんと、保護犬・保護猫 Welcome Family Campaignを運営するアマゾンジャパン合同会社および環境省による選考の結果、下記のとおり受賞者が決定いたしました。

グランプリ

一緒に生きよう。幸せになるために。

elicaさん宅に迎えられた保護犬の「もなか」と保護猫の「なゆた」との生活を描いた作品がグランプリに選ばれました。最初は「2匹を幸せにしてあげたい」と思っていたelicaさんですが、いまでは逆に自分が幸せにしてもらっていて、その代価としてお世話をしているという感覚だそう。
審査員からも「保護犬・保護猫の『保護』という言葉から、つい『やってあげる』という意識になりがちだが、そうではなく、自分が幸せにしてもらっているというメッセージがいいなと思った(田中裕子さん)」、「感謝しあっているというあたたかい思いと保護に対するしっかりした知識が得られるのがいい(佐倉イサミさん)」、「保護犬と保護猫を同時に迎えたひとは身近にいないので、関心を持って読んだ。自分たちが幸せにしてあげるのではなく、幸せにしてもらっている、与えてもらっているというスタンスがいい(環境省)」、「犬や猫の世話は、現実的には大変なこともある。この作品は、保護犬や保護猫を受け入れて世話をしていることが自分の成長につながり、幸せになっていることを伝えている。こういう話が広がってほしい(Amazon)」と評価されました。保護犬・保護猫との暮らしは大変なこともありますが、それが最終的に自分の幸せにつながっているという前向きさがポイントになりました。

「入賞したら賞品は全部、もなかとなゆたの出身団体に寄付するんだ」という思いで応募しました。まさかのグランプリ受賞、とても嬉しいです。
この記事を通じて、保護動物たちに何かを感じてくれた人がいたら、とても光栄に思います。
行き場のない動物たちに、少しでも多くの温かい手が差し伸べられますように。互いを尊重しながら、人と共存していけますように。
それだけをただ願っています。

elicaさん

Welcome Family賞

いつからだって、幸せになれる

茶樹さんの実家で8年7ヶ月を過ごした保護犬のマルは、お腹を撫でられるのが大好きで、みんなに愛されていたそう。マルが亡くなったあと、マルを保護するきっかけをくれた知人から、「マルちゃんの第二の犬生は幸せそのものでした」というメールをもらった茶樹さん。保護犬にはさまざまなひとが関わり、知らないところで気にかけてくれているのだと感じさせます。

保護された動物には私たちが知らない過去や背景がありますが、彼らに無償の愛を注ぐことで、動物たちも私たちに無償の愛を注ぎ返してくれることが伝わる作品でした。マルちゃんは、きっとご家族とのたくさんの思い出を胸に、笑顔で虹の橋を渡ったのでしょうね。

Amazon

Welcome Family賞

ニコのセカンドライフ

ちまきさんが5年間一緒に暮らしている保護犬のニコ。最初は警戒していたニコが、しだいにちまきさんとの距離を縮めていく様を、時系列でていねいに描いた作品です。ニコは辛い状況で保護され、心に傷を抱えていますが、ちまきさんは無理にそれを克服させようとはせず、個性ととらえているそう。保護犬を迎えるのは大変なこともあるけれど、それ以上のよろこびがあると教えてくれます。

保護犬を迎えようと思うに至った経緯や、迎えてからもなかなか心を許してくれないニコに寄り添っていく姿勢が綴られていて、とても心温まる作品でした。保護犬を迎えて絆を築くのは簡単ではないですが、それに粘り強く向き合って絆が深まっていく様子は、まさに保護犬を迎える方たちに伝えたいお話だと思いました。

環境省

審査員特別賞(田中裕子さん賞)

一緒に暮らすこと、それはきみの呼び名が増えていくこと #うちの保護いぬ保護ねこ

たくさんの愛をくれた柴犬を亡くし、その恩を「犬」という対象にお返ししたいと考えて保護犬の「りん」ちゃんを迎えた明日美さん。最初は縮こまっていたりんちゃんも、時間が経つにつれ笑顔を見せてくれたり活動範囲が広がるように。りんちゃんの個性が見つかるたび、りんちゃんだけの呼び名が増えていっているそう。愛を注げばそれ以上に返してくれる犬のかわいさが伝わってきます。

そのコらしい姿や個性を「○○さん」と呼びあう、筆者ファミリーのあたたかさが伝わる作品です。「縮こまりさん」から始まり、「のんびりさん」「お見送り上手さん」と呼び名が増えていくごとに、より家族になっていく「りんちゃん」。きっと彼女もまた、先代犬のように「愛され上手さん」になるのだろうなと思わされました。

田中裕子さん

霙から桜へそして紅葉へ

なばな円盤さんが引き取った保護犬の「はな」は、ある日突然歩けなくなり、子どもを極端に怖がるようになってしまったそう。はなにはトラウマがあると想像した、なばな円盤さんは、はなを抱っこして散歩に出かけるように。その姿をひとに笑われたこともあったけれど、はなに向き合う覚悟を決め、強くなったといいます。保護犬から人間が学ぶこともあると気づかせてくれる作品です。

家に迎え、しばらくしてから散歩が怖くなってしまったという保護いぬ「はなちゃん」。抱っこで散歩する中で受ける嘲笑や心ない言葉に涙をこぼしながらも、ご夫婦でそっと包み込み、日々を楽しもうとする様子にこみ上げるものがありました。物事の見つめ方や受け止め方を変えてくれた「はな先生」への深い愛情、そして感謝を感じます。

田中裕子さん

審査員特別賞(佐倉イサミさん賞)

柴犬サチがすずと呼ばれるまで

公園を散歩中に柴犬の「サチ」に出会った入海ヒロさん。ある日、飼い主のおじいさんに「サチを引き取ってほしい」と言われたそう。おじいさんは高齢のため、自分に何かあったらサチが1人になってしまうと心配していたのです。やがて入海ヒロさんはサチを引き取り、サチは「すず」と呼ばれるように。何かあったときに安心して預けられる里親を見つけるのも大切だと思わせられます。

保護・譲渡の在り方は様々あることを教えられたエッセイでした。
新しい家族とも穏やかに暮らせるワンコを迎え入れても「これは正解だったのか」「エゴなのでは」と葛藤する入海さんにも、元飼い主であるおじいさんにも、すずちゃん(旧サチちゃん)の幸せを一番に願う深い愛と志を感じましたし、学ぶ所が多くありました。(私も公園のワンコのモフモフに癒されています)

佐倉イサミさん

保護猫マンガ「福は内」

飼っていた猫が急逝してしまい、心の穴を埋めたくて生後2週間だった保護猫の「あさひ」と「ゆうひ」を迎えた猫野サラさん。最初は離乳食を吐いたり下痢になったりしながらも、2匹は無事に育っていきます。その後、猫野サラさんは空き家の庭にいた子猫3匹と母猫を保護。子猫は新しい家族が見つかり、母猫はあさひとゆうひとともに暮らしているそう。保護猫に寄り添うやさしさにあふれた作品です。

動物愛護センターと外にいた野良猫、それぞれの保護の形で猫を迎えた様子がわかりやすく漫画にされていて(生まれたての子猫を育てる面でも)参考になりました。
人の心の温かさあっての保護活動であり、小さな家族との共存ですよね。お布団だけでなく自身の心も温かくして愛猫に接しようと思わせてくれる漫画でした。

佐倉イサミさん

入賞

賛同メーカー賞

各審査員からの総評

田中裕子さん

どの作品も愛にあふれ、と同時に「ね、ウチのコかわいいでしょう?」という思いが伝わってきて、頬がゆるみっぱなしでした。保護動物を迎えると、戸惑うこともあります。思い描いていたような「ペットとの生活」とは違うこともあるかもしれません。けれど個性豊かな彼らはほんとうに愛しい存在。その個性を受け止め、寄り添い、少しずつ「家族」になっていくことで、なにより人間が幸せになっている——そんなふうに確信させてもらえた審査でした。

佐倉イサミさん

応募いただいたエッセイを読んで、保護犬猫が第二の人生を幸せに暮らす姿、心の傷が癒えず苦しむ姿に様々な感情が突き動いて、考えさせられることがあまりにも多くありました。
ふと『健やかなるときも、病めるときも、愛し、命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?』という言葉が思い浮かびました。
一度 家族になった犬猫は飼い主と別れたらひとりでは生きていけません。結婚よりも覚悟を持って真心を尽くすことこそ、悲しい思いをする犬猫を減らす保護活動につながるのだと、エッセイを通して強く思いました。

投稿期間は終了しましたが、「保護犬」「保護猫」について、より深く知ったり考えたりていただくきっかけになれればと思います。

ほかの投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。

コンテストを振り返って

以下、Amazonおよび、審査に参加された賛同メーカーの皆様からのコメントです。

様々な背景を持つ保護犬・保護猫の命と、様々な事情で迎えることになった人間の命が、同じ家族になることで交錯し、喜びと、苦悩と、幸せがつくられる過程が実直に語られ、時に涙し、時に笑い、時にうんうんと頷きながら拝読しました。どの作品も何度も何度も読み返したくなるものでした。このような素晴らしい作品をKindleダイレクト・パブリッシングで書籍化させていただくことが、ひとつでも多くの動物と人間の命が交わることに繋がるとすれば、これほど嬉しいことはありません。

アマゾンジャパン合同会社

マース ジャパンは「ペットのためのより良い世界」を使命として掲げ、長年にわたり飼い主責任の啓発活動や、動物保護施設の支援・寄付など、幅広いプログラムを通じて、飼い主のいないペットの問題に取り組んでいます。今回の「Welcome Family Campaign」を通じて新たに保護犬・猫を家族に迎えたり、保護犬・猫問題をより身近なものに感じるきっかけになればと願っています。

保護犬・保護猫 Welcome Family Campaign賛同メーカー・マースジャパン株式会社

多くの日本の人々に影響力のあるAmazonにてこのような保護や譲渡の認知を広めるキャンペーンを実施されたことを大変嬉しく思います。
ピュリナも人とペットが共に豊かに暮らす社会を目指しています。
今回のWelcome Family Campaignへの参加を含め、保護犬・保護猫の未来を変えていく活動をサポートしていきます。

保護犬・保護猫 Welcome Family Campaign賛同メーカー・ネスレ日本株式会社


投稿を拝見させて頂き、弊社としましても大変共感をさせて頂きました。
保護活動を通じてそれぞれのご家庭で生まれたオンリーワンの物語が皆様へと届き、また新たな出会いに繋がっていくことを心から望む次第です。
微力ではございますが、今後も企業として保護活動普及への一助を担うことができますと幸いです。

保護犬・保護猫 Welcome Family Campaign賛同メーカー・株式会社アイリスプラザ

受賞作品のKindle ダイレクト・パブリッシングでの書籍化についての情報など、保護犬・保護猫 Welcome Family Campaign全体の発表については、特設サイトをご覧ください。