ジョージアの博物館に行ってきた【トビリシ観光】
海外旅行の際、基本的に博物館や美術館に行くはらだりつです。
今回はジョージア国立博物館に行った感想をメモがわりに投稿します。
事前にご説明しておくと、ジョージア国立博物館は十の博物館、一つの国立美術館、四つの博物館、二つの科学研究センターを含む博物館群ということで、アメリカの大学みたいなもんなのかなと理解しました。(それぞれが、カリフォルニア大学バークレー校みたいなイメージ)
その中でも「ジョージア博物館(Museum of Georgia)」と呼ばれている施設があり、先日そちらに行ってきました。
注:サイトではMuseum of GeorgiaとThe Simon Janashia Museum of Georgia両方の表記があるんですが、多分後者の呼び方が現在のものっぽいです。
トビリシの目抜き通りであるshota rustaveli ave(ルスタヴェリ大通り)に面しています。
この通りの挟んで反対側には国会議事堂やショッピングモールもあります。まだ訪れてはいませんが、国立歌劇場もこの通り沿いにあるそうなので、文化施設が結構集まっていて1日かけて観光してもよさそうなエリアです。
旧石器時代から独立まで。ジョージアの歴史を紹介
ジョージア博物館では、旧石器時代〜ソ連からの独立までの歴史を、展示品を見ながら学ぶことができます。
1階には、旧石器時代の人骨(頭骨)や、動物の骨、ジョージアに生息する鳥類や哺乳類の剥製、植物、鉱物などが展示されていました。
その後地下1階にまわると、ここは宝物の展示エリア。金でできたヘッドピース、金属製のベルトなど、細かな細工がみごとな宝飾品がならんでいます。コルキス王国(最初のグルジア国家)の物などらしいです。
ここまでの2フロアを見るだけで、ジョージアが太古より人の住む土地だったことがわかります。
2階には、テラコッタなど古代ギリシャのもの?といった展示が並びます。
個人的に興味深かったのは、お墓&骨壷。石でできたお墓の蓋の部分には、ねそべる人が。
また、骨壷の方は人の顔があり、これは説明を読む感じ、生前の顔に似せて作ったようでした。
そのほか、コレクターから博物館が買い取ったという刀剣などの武器を展示しているエリアがあり、ここには日本の甲冑が!説明書きが見当たらなかったので、時代などさっぱりわからなかったのですが、紋入りって江戸以前も
一般的だったのでしょうか……?
古い銃などもあり、現代のものとは違うので見応えがあります。
じっくり見たいソ連占領下を紹介する展示
3階(間違ってたらすみません!2、3階あたりの記憶があやしい)は、ソ連占領時のジョージアを紹介するフロア。
ずっしり空気が重いです。
大きく引き伸ばされた写真を見て違和感。説明を見ると、ソ連に抵抗して殺された人々でした。家族写真が複数あるのですが、子どもから聖職者まで、その中の多くの人が殺されたり病気などで死んでしまったりしたことがわかります。
その後もソ連に抵抗して処刑された人々の写真がずらりと並ぶ部屋を見ていると、自然と現在のウクライナの状況に想いを馳せることに。
処刑された人に詩人や演劇関係者など文化人が多く、ソ連の思想面での弾圧が激しかったことが一目でわかりました。
国家としての独立が奪われること、奪うこと、それが生む悲劇。日本人として改めて考えさせられました。
説明を完全に理解できずとも、展示物からジョージアという国の歴史を感じ取ることができます。ジョージアに来たら、まずここを見てから各地を観光すると理解が深まるのではないでしょうか。
余談:ソビエト占領下の展示は見入り過ぎて写真撮るの忘れてました……
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